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定番、気楽な作品の人気が目立つ1月の新作アニメ
以上のような状況もあり、現在の中国では、新作アニメに関しても本腰を入れて楽しむのは少々厳しい空気になっているそうです。しかしそのような中でも初動を含めて面白い反応が出ている作品はあるので、以下にいくつか紹介させていただきます。
まず1月の新作アニメで、中国における知名度がもっとも高かったのは
「とある科学の超電磁砲T」だと思われます。「とある科学の超電磁砲」の主人公である御坂美琴は「炮姐」というあだ名とともに中国のオタク界隈で一時代を築いた伝説のヒロインであり、その人気はいまだ健在なようで、アニメのほうも堅調な人気となっているようです。
ちなみに中国には、このシリーズを昔から追いかけ続けているファンも多く、初期から追いかけ続けていた場合は約10年もの間ファンを続けていることになります。そんなわけで、作品ファンの平均年齢も上昇し続けているそうで、古参のファンからは「ヒロインよりも随分と年上になってしまった」という複雑な声も出ているとかなんとか。
そして中国のオタク的にノーマークで思わぬ人気となっているのが、
「理系が恋に落ちたので証明してみた。」だそうです。この作品のロジックである「皮をかぶった頭の悪い議論によるラブコメ」というのが、コメントでツッコミを入れるのも萌えるのにもいいということで、中国のオタクな面々にとっては思わぬ拾い物となっているのだとか。
それから再生数的には好調で人気は高いものの、賛否両論でゴタゴタしているのが「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」だそうです。
この作品に関する反応では、女の子がカワイイ日常系アニメや作画のよいアニメとして見て評価する、気分よく見ながらVRMMOを舞台にしたトンデモ展開にツッコミを入れて楽しめるという評価をする人もいれば、あまりにもイイカゲンな設定やネタが納得できない、矛盾が気になって感情移入できないと批判する人もいるそうです。
これに関して中国のオタクな方からは
「日本ではMMORPGネタがJRPGと融合したある種の架空ジャンル的なものになっているのに対して、中国ではMMORPGネタに関しては経験者が納得できる説得力を求められる傾向がありますし、この作品のような現実にありえないと思われるバランスのゲームや運営に関して引っかかってしまう人が続出しているのでは?」
といった話もありました。