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継ぎ目を消さなくても、ちょこっと塗るだけでプラモデルって面白い
── ガシャプラでは「SDガンダムビルドダイバーズ」も、第2弾が発売になりましたね。 長谷川 第1弾は、連動しているアニメ番組「ガンダムビルドダイバーズ」が放送中だったので、番組にそのまま登場するオリジナルデザインのSDガンダムにしました。SDガンダムといえば武者ガンダム、騎士ガンダム、コマンドガンダム。それぞれに代表的なガンダムであるRX-78、Zガンダム、ユニコーンガンダムを落としこんだわけです。第2弾は番組に登場したノーマルなガンダムにしたのですが、第1弾の売りであった組み換え遊びの要素は、ちゃんと残してあります。そういう意味では、“ノーマルのフリをしたオリジナル”なのかもしれません。
── SDガンダムは「ボトムズ」や「ダンバイン」とは違い、シールを使っていますね。 長谷川 同じガシャプラでも「ボトムズ」、「ダンバイン」は15歳以上向け、SDガンダムは8歳以上向けなんです。小学生も買うだろうから、昔のBB戦士を意識して、シールを付けました。
※写真の商品は、長谷川さんによって部分塗装を施したものとなります ── ということは、小学生が対象なのですか? 長谷川 欲張りなことを言うと、かつてBB戦士を買っていた大人たち、そして今の子供たち、両方に買っていただきたいです。
── 長谷川さんは、よくテストショットを自分で塗装したり、会社帰りにガシャポンを回したり、自費でプラモデルを買ったりしていますが、それはなぜですか? 長谷川 カッコいい言い方をするなら、ずっと消費者の気持ちを持っていたいからです。でも、本音を言うと単に「好き」なだけなんです。自社製品でも予約して手に入れますし、限定品はイベントに並んで買っています。「並ばなくても、長谷川さんには後であげますから」と社内の人間に言われても、あてになりませんし(笑)。
── やはり、プラモデルがお好きなんですが? 長谷川 ええ、プラモデルが多いです。自社・他社関係なく、とにかく何でもかんでも買ってしまうので、完成品フィギュアについては自分でルールを設けて、セーブしているところなんです。
── 「ボトムズ」、「ダンバイン」、「SDガンダム」など、80年代のロボット・キャラクターがガシャプラとして、再び安価な組み立てキットとなったことについて、思うところはありますか? 長谷川 偶然かもしれませんが、80年代にプラモデルを塗っていた頃の感覚を、手軽に味わえる製品になってくれたかな……と、思っています。「プラモに色塗るのって、楽しいじゃん」という感じで、初期のガンプラが持っていた面白さ、プラモデルが持っていた本来の楽しさが、うまい具合に備わってくれたというか。僕が塗ったボトムズなんて、パーツの継ぎ目すら消していません。手近なプラカラーで、最低限の塗装しかしていません。継ぎ目を消すのはしんどいですし(笑)、このサイズなら、ちょこっと塗るだけで十分にイイ感じになるよね?と思うんです。
(取材・文/廣田恵介)