二重三重に仕掛けがいっぱい、「Figure-rise Mechanics ハロ」に詰めこまれたプラモデルならではの遊び心!【ホビー業界インサイド第40回】

2018年10月27日 15:000
二重三重に仕掛けがいっぱい、「Figure-rise Mechanics ハロ」に詰めこまれたプラモデルならではの遊び心!【ホビー業界インサイド第40回】

「機動戦士ガンダム」でおなじみのマスコットロボット、「ハロ」をBANDAI SPIRITSがプラモデル化する……と聞いても、「今までもプラモ化されてたじゃん?」と思う人が多いかもしれない。しかし、今回のハロは、企画コンセプトから独特だ。まず、「Figure-rise Mechanics」ブランドは、「ドラえもん」や「Dr.スランプ アラレちゃん」の内部メカニックを再現、クリアボディごしに見ることができるクールな構造がチャームポイント。今回のハロも内部メカが再現され、ノーマル成形の外装とクリアパーツの外装が付属する。特筆すべきは、その内部メカを、メカニックデザイナーの大河原邦男さん本人がデザインしていること。しかも、BANDAI SPIRITSホビー事業部と何度ものディスカッションを繰り返して、さまざまなギミックや遊びを詰めこんでいるという。
BANDAI SPIRITSホビー事業部で「Figure-rise Mechanics ハロ」の企画を担当した中原真優さんに話を聞くため、静岡ホビーセンターへと足を運んだ。

内部デザインから成形色まで、大河原邦男がガッチリ関わった製品


── 中原さんが、今まで担当してきた製品を聞かせてください。

中原 今までは「ONE PIECE」のグランドシップコレクション、 「ドラえもん」や「Dr.スランプ アラレちゃん」などのFigure-rise Mechanicsシリーズの企画を担当してきました。今年からガンプラチームに所属しています。

── この「Figure-rise Mechanics ハロ」は、ガンプラのカテゴリーに入るのでしょうか?

中原 いえ、ガンプラではないんです。順番を追って話しますと、来年は「機動戦士ガンダム」40周年です。いったん原点に返って、「初代ハロの中身はどうなっているんだろう?」と考えてみました。ハロのデザインをなさった大河原邦男先生に「ハロの内部メカって、どうなっているんでしょう?」と相談したのが、この企画の出発点です。その「内部メカを再現する」企画コンセプトが、Figure-rise Mechanicsシリーズとぴったり合致したわけです。


── ハロのプラモデルなら、低価格の「ハロプラ」がたくさん出てるじゃないか、と思うのですが?

中原 ハロプラは、「ガンダムビルドダイバーズ」のアイコンであるハロのプラモデル商品なんです。見た目はあまり変わらないけれど中身が違いますし、今回はあくまでも初代ハロのプラモデル化です。大河原先生が企画段階から開発工程にまで関わって、成形色についてもアドバイスしてくださることは、ほぼ初めてとお聞きしています。仕様を決めるときは必ず大河原先生にご相談していましたし、進捗状況もすべて報告しながら、開発を進めました。

── 最初に「ハロを内部メカまでつくりたい」と商品企画を相談したとき、大河原先生はどうおっしゃっていましたか?

中原 「ガンダム」が放送された1979年当時は、「中身までは考えてなかったよ」と笑ってらっしゃいました(笑)。ハロはアニメのキャラクターであって工業デザインではありませんから、実際に機能するように想定してデザインされていません。「だからこそ、内部メカを新たに考えるのは面白い試みだよね」と、ポジティブに受け取ってもらえました。

── これまでのFigure-rise Mechanicsシリーズは、原作で内部メカが描かれていたんでしたよね?

中原 はい、「ドラえもん」も「Dr.スランプ アラレちゃん」も、劇中に内部メカが映るシーンがあります。 そこから立体に起こすときに誤差を修正しつつ、三次元に落とし込んでいます。今回のハロは、まったくゼロから大河原先生に内部メカを考えていただきましたので、従来のシリーズとは開発工程が違います。まず、ラフデザインを先生に描いていただいて、それをホビー事業部に持ち帰って、3Dプリンターで立体にしました。その立体試作を、また先生のところへ「描いていただいたラフを立体に起こすと、こうなります」と見せに行き、さらにレタッチしていただいて……という流れで、デザインを詰めていきました。

たとえば、口の部分は電池ボックスを入れるために開くのですが、最初のラフデザインでは開くようにはデザインされていませんでした。「ここが開きそうな気がするんだけど、どう思う?」「ぜひ開くようにしたいです。そこが開くなら、ここで成形色を変えませんか?」と、二次元と三次元を行ったり来たりしながら、絵と立体の両面からアプローチを繰り返しました。

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放送日: 1979年4月7日~1980年1月26日   制作会社: サンライズ
キャスト: 古谷徹、池田秀一、鈴置洋孝、鵜飼るみ子、白石冬美、井上瑤、古川登志夫、鈴木清信、戸田恵子、潘恵子、永井一郎
(C) 創通・サンライズ

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