ホビー業界インサイド第12回:1/12スケール銃器のプラモが、小説やゲームに進出! トミーテック「リトルアーモリー」開発担当者、インタビュー!

アキバ総研 | 2016年06月18日 12:00
ホビー業界インサイド第12回:1/12スケール銃器のプラモが、小説やゲームに進出! トミーテック「リトルアーモリー」開発担当者、インタビュー!

1/12スケールの可動フィギュア用に、学校の教室や日常風景を再現可能な小道具・大道具が、各社から発売されている。そんな1/12フィギュア用アイテムの中でも、実在の銃を再現したトミーテックの「リトルアーモリー」シリーズは、異彩を放つ。

フィギュア用のアクセサリーにしては実物に忠実な構造で、本格的なプラモデルのような卓越した完成度。そして、パッケージは制服姿で銃をかまえる美少女。その美少女たちがゲームに登場したり、小説の主人公になったりする予想外の展開を見せはじめている。

1/12の銃器のプラモデルシリーズが、なぜ小説に……? 株式会社トミーテック・マーケティング部の森山勇治さん、商品企画部の内田浩司さん、同じく商品企画部で企画立案者の最上雅博さんに、「リトルアーモリー」の企画の経緯についてうかがった。



「手のひらサイズで超精密!」がトミーテックの社風


──トミーテックさんは、栃木県に本社工場があるようですが?


最上 はい、栃木では主に鉄道模型「TOMIX」を製造しています。

内田 「TOMIX」は、今年で40周年になります。弊社は鉄道模型がベースにありますので、どんな模型でも細かいところまで追求するノウハウがあります。塗装済みプラモデルの「技MIX」シリーズもそうですが、「手のひらサイズの商品でも、きっちり細かく作りこむ」ことが、社風になっています。

最上 その精神が「リトルアーモリー」にも生かされていまして、ついやりすぎてしまうんです。組み立て自体は15分ほどで終わりますが、パーツはかなり細かいですから。


──「リトルアーモリー」より前から、1/12スケールで学校の校門や、寝台車の内装などを塗装済み完成品として発売されてきましたね


内田 はい、「内装模型24系25形トワイライトエクスプレスB寝台」は、日本おもちゃ大賞2015のハイターゲット・トイ部門で優秀賞をいただき、知名度があがりました。鉄道模型がベースにある会社なので、「鉄道小物」シリーズとして、駅のベンチを1/12で出すところから始まっています。

森山 その流れで、1/12の自動改札機を出しました。実際の改札機メーカーである日本信号さんの協力を得て、鏡面加工でリアルな質感に仕上げています。1/12「内装模型」の最新作は、通勤電車です。かなり大きな商品ですが、横に連結させることで、一両分を再現できます。

内田 「こんな模型ばかり作って、トミーテックっておかしい」とユーザーさんから笑われるのですけど、そこが弊社の個性といいますか……(笑)。

──精密さの中に、遊び心があるわけですね。「リトルアーモリー」は、どのようにして企画されたのでしょう?


最上 おかげさまで駅のベンチや寝台車が、そこそこのセールスを上げることができました。そこで、企画のリーダーである内田から、広報担当の私に「最上、なんか1/12で面白いネタない?」と相談が来たんです。私はミリタリー好きで、以前から「好きなキャラに、好きな銃器を持たせる」という妄想を、ずっと抱いていました。「意外と、そういう製品がないんですよね。もしフィギュアの持てるサイズの銃が出たら、かなり面白いと思います」と内田に話したら、「だったら、やってみようか」と言われまして……。


──それから、広報担当ではなく商品企画部に?

最上 はい、順調に商品を立ち上げることができたので、専業で企画に専念することになりました。

──「リトルアーモリー」は、なぜプラモデルのようなキット形式で出したのでしょうか?

最上 まず、製造時の工程数が多いと、どうしても値段が高くなってしまいます。1/12の小さな銃器を2~3千円の完成品として売ると、ユーザーさんが手に取りづらくなってしまうのです。もうひとつ、照準器などのオプション・パーツを実銃のように自由に組み替えるには、組み立てキットが向いているからです。組み替えられたほうが、1/12可動フィギュアに持たせたときの楽しみが広がるだろうと思い、キット形式にしました。

──マックスファクトリーの「figma」に合わせた、銃器用の手首セットも出ていますね。


最上 はい、手首はPVCで成形して、柔軟性を持たせています。「リトルアーモリー」は1/12スケールモデルとして開発していますので、どうしても銃ごとにグリップの大きさや形状が違ってきます。玩具なら「グリップを何ミリ径に統一」という考え方もあると思いますが、それではリアルな銃のミニチュアからは遠のいてしまいます。そこで、手首のやわらかさで、それぞれの銃を持たせられるようにしました。

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