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全体が前向きに、好転していった10年間
──ファンの力でBD-BOX化されてから、6年が経過しました。その間、「ゼーガペイン」周辺で起きた変化というと?
廣岡 大きいところでは、2013年にパチスロが出ました。それと、毎年開催されている夏の上映イベント「サンライズフェスティバル」ですね。舞浜アンフィシアターで行われた時には、8月31日とくればそれはもちろん「ゼーガ」上映でしょ! という流れができました。
もうひとつ、昨年発売されたスマホゲーム「スーパーロボット大戦X-Ω」に、「ゼーガ」が参戦したり、何かしら動き続けてはきたんです。その中で、今後、「ゼーガ」をどうすべきかの打ち合わせは、何度か行ってきました。下田正美監督はパチスロ用の映像を作っていましたから、制作現場はある。それなら、10周年に向けて、何か映像を作りましょう……という話は、パチスロの頃から出ていました。
もうひとつ、この10年の過程の中で「ゼーガペイン」は、制作費をリクープすることができました。ですから、その続きを考えるのはビジネスとして不自然ではありませんよね。ですから、全体的に前向きに、よい方向へ好転していった10年だったんです。
渋谷 もうひとつ、「スクライド」の存在は大きいです。
──「スクライド」というと、2001年のサンライズ作品ですね。
渋谷 ええ。「スクライド」は放送から10年後、新作カットを加えた「スクライド オルタレイション」という再編集版をイベント上映したんです(2011~2012年公開)。再編集版だから、完全新作映画よりリスクは少ないですよね。「ゼーガ」も、「スクライド オルタレイション」と同じ方式で再編集版をつくれれば、少ないリスクで新しいビジネスができます。社内でも「『ゼーガ』は、『スクライド』方式でやりましょう」と言えば、話が通りやすいですよね。
廣岡 つまり、「スクライド オルタレイション」は、ビジネス的に成功したわけです。10周年記念なので、テレビ版のBD-BOXも発売したんですけど、1万個以上の出荷数を記録する大ヒットとなりました。ですから、「スクライド」の成功が「ゼーガ」を後押ししてくれた部分は、確実にあります。
──今年の「ゼーガペイン 10周年プロジェクト」は、まず7月に舞浜アンフィシアターでのイベント、8月に新しい特典の付いたBD-BOX一般発売、10月に「ゼーガペイン ADP」イベント上映が組まれていますが、こういう流れは、どうやって決めるんですか?
廣岡 わかりやすいところから話しますと、まずBD-BOXの発売日は、8月31日か9月1日のどちらかしかないなと思っていました。結果、8月31日発売になりましたが、では、「ゼーガペイン ADP」の上映はいつにするのか。夏休みだと、他の劇場作品と競合する可能性が高い……などと考えたとき、もっと前向きに「2学期になってから、新しいゼーガペインを上映する」という考え方になったんです。
7月のイベントに関しましては、今、イベント会場を押さえるのが大変でして、その中から7月16日という候補日が出てきました。下田監督が「あれ? ソゴル・キョウの誕生日じゃないか」と気づいてくださり、その日に決まりました。ですから、決して後づけで「7月16日はキョウの誕生日」と言っているわけではないんです(笑)。
渋谷 まだ発表できませんが、イベント内容もBD-BOXの特典も、ファンの皆様に絶対喜んで頂けるサプライズ要素がいっぱいですからね。