アニメ業界ウォッチング第14回:「まぐろの日」などで話題の店舗「アニメイトAKIBAカルチャーズZONE」で生じている、新しいコミュニケーションとは?

2015年10月24日 10:000

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アニメイトといえば、アニメグッズ専門店の老舗。キャラクター文化の聖地・秋葉原にも「アニメイト秋葉原」が存在しているが、1年前、中古トイショップやアイドル・グッズ専門店、カフェや劇場などが揃った6階建てビル「AKIBAカルチャーズZONE」の1階に、新店舗がオープンした。

大通りに面し、入り口の広い店舗は、他のアニメイトとはちょっとイメージが違う。そして、「佐藤さんの日」「まぐろの日」など、予想不可能な特殊イベントで、今の時代にふさわしいコミュケーションの形を提案しようとしている。「アニメイトAKIBAカルチャーズZONE」の竹田雄太店長、アニメイトの広報、山下裕美子さんに、いま求められる「アニメショップの役割」をうかがった。


「明るく、入りやすい」雰囲気が女性客をひきよせる


──お客さんの男女比は、どのくらいなんでしょう?

店長 もちろん、男女両方のお客さまにご来店いただいているのですが、秋葉原にある店舗にしては、女性の方に多く来ていただいている印象があります。5階に「グッドスマイル ×アニメイトカフェ」と「ACOS秋葉原」がありますから、カフェやコスプレを目当てに来られたお客さまが、そのまま当店にも寄って、楽しんでらっしゃるのかもしれません。

広報 アニメイトのコスプレブランド“ACOS”の販売店です。各メーカーさまの版権をきちんと取得した、公認のコスチュームを製造・販売している点が、大きなポイントですね。

──「グッドスマイル ×アニメイトカフェ」は、どういうお店なんでしょう?

広報 アニメ作品とコラボしたカフェです。アニメイトカフェ自体は、北は仙台、南は福岡(11月下旬オープン予定)まで、日本全国にあります。ただ、グッドスマイルカンパニーさんとコラボした店舗は、ここ秋葉原と大阪・日本橋のみです。さらに、アニメイトカフェとACOSとアニメイト、3店舗が同じビルに入っているのはAKIBAカルチャーズZONEだけですから、グルッと回遊されているお客さまが多いのではないかと思います。

──女性が多いのは、このアニメイトAKIBAカルチャーズZONEの特徴なんでしょうか?

店長 そうですね、他の店舗は、男女半々ぐらいです。

広報 AKIBAカルチャーズZONE店の近くに、アニメイト秋葉原があるのですが、そちらは男性も多いです。アニメイト池袋本店は、やや女性が多いのですが、そうした比率は、街の個性によって左右されるところがあります。


──このアニメイトAKIBAカルチャーズZONEは、なぜ女性が多いのでしょうか?

店長 路面店ですし、明るくて入りやすいからだと思います。スペースを広くとって、安心してお買い物のできる「明るく、きれいなお店」を目指していますので、そこを評価していただけているのでしょう。

──先ほど、店内で外国人のカップルとすれ違ったのですが、外国人客も多いのですか?

店長 はい、秋葉原という土地柄、外国人観光客の方は多く見えられます。「日本=アニメ」というイメージがありますから、グルッと見て「なるほど」と帰られる方もいれば、グッズを選んで買っていかれる方もいらっしゃいます。

 

──来店されるお客さんの行動に、何か特徴はありますか?

店長 最近は、キャラクターグッズが、コミュニケーションツールとして受け入れられています。ですから、トレーディング系のグッズを買われて、「何が出た?」「これが出たよ」と話題にされているお客さまも、いらっしゃいます。私の完全な想像ですが、当店でグッズを買われたあとにカフェへ行って「このキャラ、いいよね~」と盛り上がっているのではないかと……。

広報 はい、実際に盛り上がってらっしゃいます(笑)。「私は、このキャラが好き」「私もちょっと、気になってるんだよね」と、お互いにアピールすることもありますし、「スマホに付けてるそのストラップ、かっこいいね」と、情報交換もされている様子です。お嬢さんがお父さんといっしょに見えられて、カフェで楽しく話している光景も見かけますし、夏休みは、中学生のお子さんたちも多いですね。

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