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「茜空、私がいた街」で、初めて照井順政さんの曲を歌わせていただきました
── 8曲目が最新シングルの「夜空」で、よりしっとりとした曲になっています。その流れが変わるのが9曲目の「gloria」です。アップテンポの爽やかなナンバーですね。 鈴木 この曲は作詞・作曲・編曲のすべてをacane_madderさんが担当してくださいました。acaneさんはワルキューレの楽曲も作られてますし、デビュー当時から私のことを見てくださってきた方なので、歌詞がすごく心に響きました。もしかしたら、ファンの方も私のことを、こんなふうに見てくださっているのかなと思う歌詞でした。
── 「さようなら弱気な未来 新しい歌が何度も今日越えて」など、たしかに鈴木みのりという人を感じさせる部分が、いろいろな形で入っていますね。悩みつつも、明るく前に進んでいる感じがいいですよね。メロディやアレンジもそれに合わせて、すごく明るいものになっていました。 鈴木 爽やかに駆け抜けていく感じがある曲なので、歌っていて気持ちよかったです。音の高低の幅があって簡単な曲ではないんですけど、それが気にならないくらい楽しかったです。
── 10曲目は、シングル「ダメハダメ」のカップリング曲だった「こいもよう」です。これも鈴木さんの作詞による、かわいい恋の歌ですね。 鈴木 はい、恋をテーマに作詞するときは、普段は出さない乙女属性があらわれますね(笑)。
── 残る2曲はアルバムのクライマックスという感がありました。11曲目の「茜空、私がいた街」は照井順政さんの作詞・作曲・編曲です。照井さんからの楽曲提供は初めてですよね? 鈴木 福田さんがsora tob sakanaさんを聴いていて、私に合うんじゃないかと思って、お願いしてくださったんです。聴いた瞬間に、この曲のことが大好きになりました。照井さんが作詞も作曲もやられているからだと思うんですけど、歌詞とメロディがすごくリンクしていて、歌詞に書かれた感情を特に意識して歌わなくても、メロディが感情を自然に導いてくれるという感覚がありました。
── 歌詞はノスタルジックで、夕空の中、時間が戻っていくような内容でした。 鈴木 照井さんは、私が学生時代、陸上で長距離走をやっていたことを知ったうえで、それを意識して書いてくださったみたいです。長距離をやっていたときのうれしいことやつらいことが、今は懐かしいと思えるという歌詞が心に沁みて、自分の人生にとって大切な曲になりました。
── ラストが「エフェメラをあつめて」。最新の配信シングルで、作詞がやなぎなぎさん、作曲・編曲がkzさんという豪華なタッグです。 鈴木 私も曲をいただいたとき、すごいタッグだなと思いました。この曲はTVアニメ「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません」第二部のエンディングテーマで、kzさんは「本好きの下剋上」が大好きらしく、ディレクションのときも、こだわり抜いて細かく指示をしてくださいました。「ここはマインが神殿で祈りを捧げている感じ」とか、「ここからは家族を持ったマインのイメージで」とか、作品に沿ったディレクションだったので、すごく歌いやすかったです。
── やなぎなぎさんの歌詞を、kzさんも物語に沿って読み取って、ディレクションに反映されたということですね。 鈴木 そうですね。なぎさんの歌詞はいつも大好きなんですけど、この曲は「本好きの下剋上」に合わせつつ、私が歌うことを意識したワードチョイスをしてくださっていて、それでいて、なぎさんらしさもあってというのがうれしかったですね。このお2人がタッグを組むのは本当に久々だということで、それが私の曲だったのは光栄です。