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「機動戦士ガンダム35周年プロジェクト」発表会が3月20日に東京・台場で行われた。
発表会では、ガンダム35周年記念タイトルとして、「機動戦士ガンダム UC episode 7 虹の彼方に」(5月17日上映開始)、「ガンダム Gのレコンギスタ」(2014秋公開予定)、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」(第1弾「青い瞳のキャスバル」2015春イベント上映予定)を発表。それぞれの新作映像が公開された。また、大規模な展覧会「機動戦士ガンダム展」(7月12日から大阪で、2015夏に東京で)、中田ヤスタカさんによる記念テーマ曲「G35」、実物大ガンダム立像に続く新たなリアルガンダムを2019年に向けて制作する「REAL G Next Project」なども。
今回正式発表された「ガンダム Gのレコンギスタ」は、「機動戦士ガンダム」総監督の富野由悠季さんによる新作。宇宙世紀の次の世紀である「リギルド・センチュリー」を舞台に、宇宙エレベーターを守る組織「キャピタルガード」のパイロット候補生「ベルリ・ゼナム」の冒険を描く。一方、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」は、初代ガンダムのキャラデザを務めた安彦良和さんによるマンガのアニメ化タイトル。2015春にイベント上映される第1弾「青い瞳のキャスバル」では、父であったジオン・ダイクンの急逝がもたらした兄妹(=シャアとセイラ)流転の物語を全4話で描く。
そして、発表会のスペシャルゲストとして、富野由悠季さんが登場。富野さんは、まず、「今日、会場に入ってからスタッフに、私は身内なので"スペシャルゲスト"ではありませんと抗議したんですが、その文言が消えてなくて残念です。私は、レギュラーです(笑)」と富野節を決めたあと、自身が監督を務める新作「ガンダム Gのレコンギスタ」について、説明を行った。
・富野由悠季(ほぼ)全文コメント
「おそらく、個人業で始めたらこのように35周年は迎えられていなかったと思います」「キャラクターグッズというものがこういう形で35年も支持されてきたという意味では、関係各位の協力があったからだと思います」「しかし、このようなビジネスを目指す関係者、特に新たに参入する方々には、このシステムがどういうものかを本当は見抜いて頂きたい。そういうものを見抜く目線が必ずしも業界内で育っていると思ってはいません」「ガンダム関係のコラボレーションのアイディアというのは、イヤな言い方をすると、"業務形態"ではないのかと思っています」「私は当事者だったわけですが、ガンダム以後、世代に対してどういうメッセージを伝えていくかをこの15年くらいは本気で考えるようになりました」「が、それを具体的に形にすることができず、今日まで来てしまいました」「"Gのレコンギスタ"は、ガンダムを冠していますが、"G"の一番の大きな意味は"ガンダム大地に立つ"の大地=グランドのGです。そして、"レコンギスタ"は造語ですが、"レコンキスタ"から来ています。これを"レコンギスタ"にしなくちゃいけないというのは極めて日本人的な理由がありまして、"濁点が入っていないと売れない"から(笑)」「30数年やってきましたが、大人たちのやってきたビジネススタイルがこの先50年続くとは思っていません」「(続けるには)新しいコンテンツや新しいメッセージが必要だと思っていますが、そういうものを打ち出していくにはどうするかと僕なりに考えた結果が、"Gのレコンギスタ"です。そしてこれは、明らかにオリジンとユニコーンまでのファンとは違う。あなたたちファンが、現在お育てになっているお子たちに見せていただきたい。お子たちに見てもらうものにしていきたい」「ガンダムというフィールドからそういう作品が出るということを示したつもりです」「評価は終わってみないと出てきませんが、"この歳にして良くやった"と自惚れているところがございます」「そういう意味では単純に乞うご期待」「お子たちに対して、お孫さんたちに対して、こういう物語があるよ、と伝えていただきたい」「こういう場を持てることは、関係各位、そしてファン…みなさんがいたからこそできたことである、という意味では心から感謝しています。ありがとうございました」
・「ガンダム Gのレコンギスタ」公式サイト(PVアリ)
http://www.g-reco.net/・「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」公式サイト(PVアリ)
http://www.gundam-the-origin.net/