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岡崎体育、優里、アイナ・ジ・エンドとの出会い
── 3人のお名前が出たので、彼らがボーカルを担当した曲について、解説していただけますか? 澤野 どの曲もボーカルが決まる前にメロディは作っていて、誰に歌っていただくのがいいかなと決めていきました。12曲目の「膏」はアルバムの中でもポップな曲で、この世界観を広げてくれるのは岡崎さんだろうと思い、作詞と歌唱をお願いしました。岡崎さんはご自身の曲で、英語に聞こえるような日本語の詞を書いていたので、そういうアプローチも面白いだろうなと内心思っていたんですが(笑)、今回はストレートにメッセージ性のある歌詞を書いてくださいました。
── たしかにストレートな内容の歌詞でしたし、ボーカルもとても爽やかでした。 澤野 そうですね。爽やかでありつつ、サビに行ったときは弾ける感じや力強い感じがあって、コントラストをつけてくださいました。
── 9曲目の「Till I」を歌った優里さんは、いかがですか? 澤野 純粋にめちゃくちゃかっこいいなと。1回聴いただけで一緒にやってみたいと思う方なんて、なかなか出会えないと思いました。洋楽に通ずるものを持っている方で、そこが好きですね。普段聴いている音楽を尋ねたら、ガンズ・アンド・ローゼズとかボン・ジョヴィの名前が出てきて。
── 若い方ですが、世代的には少し前の音楽がお好きなんですね。 澤野 だから通じ合える部分が多かったんだと思います。
── アイナ・ジ・エンドさんが歌った3曲目の「FAVE」は身を切るような内容の歌詞で、ボーカルにも切迫感がありました。 澤野 アイナさんに歌ってもらったらかっこよくなるだろうなと思った曲です。作詞はcAnON.さんという別の方なんですが、アイナさんのイメージにすごく合っていると思います。楽曲自体はアイナさんに決まる前に作ったんですが、レコーディングによって、ダークさとかサビに行ったときの勢いなどアイナさんのパフォーマンスでより広げることができました。
── 新曲はほかに3曲あります。まずは、naNamiさんのボーカルによる「N0VA」。明るさややさしさがある曲でした。 澤野 完全にメジャーキーの曲というわけではないんですけど、自分の中では明るさをイメージして、ダンスミュージックに通じる部分も含めて作っていった曲です。彼女自身の音楽活動の中でボーカルのセンスとともに作詞のセンスを感じていたので、それを僕の曲にもぶつけてほしいなと思って、作詞もnaNamiさんにお願いしました。
── naNamiさんと組むのは、けっこう久しぶりなのではないですか? 澤野 サントラでは最近もあるんですけど、[nZk]プロジェクトに参加して1曲まるまる歌ってもらうのは、「機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096」のエンディングテーマ「Next 2 U -eUC-」以来です。naNamiさんはクリエイターとしてのセンスがある方で、自分の歌声の扱い方にも彼女ならではのアプローチを見せてくれましたし、レコーディングでも、彼女が普段やっている楽曲へのアプローチに影響を受けてディレクションした部分がありました。
── 2曲目の「FLAW(LESS)」のボーカルはYoshさん。ここは安定の組み合わせですね。 澤野 今回のアルバムの新曲は、今自分が作りたいサウンドというのを重要視して作っていったんです。Yoshさんには今まで、自分の曲の中でもロックの要素が強いものを中心に歌ってもらってきたんですけど、今回はダンサブルなサウンドで、今までとは違うタイプの曲のボーカルを担当していただきました。Yoshさんもクリエイターとしていろいろなものを吸収して、自分なりにアウトプットできる能力が高い方で、[nZk]の曲にも自分なりのセンスを加えてくださるので、すごく感謝しています。
── 「FLAW(LESS)」はほぼ英語詞なんですけど、ほんの数行、日本語詞が混ざるんですよね。作詞もYoshさんで、かっこいいなと思いました。 澤野 彼は自分のバンド、Survive Said The Prophetで作詞・作曲をしていて、最近はTielleさんのソロプロジェクトにも楽曲提供しています。その活動を見ていると毎回すごいなと思って、常に刺激を与えてくれる方なので、一緒に音楽を作ることができるのは幸せですね。それから、現場をいつも明るくしてくれるサービス精神のある方で、Yoshさんがいると笑いが絶えないんですよね。見た目は金髪でクールそうなんですけど、本当にフランクな人なんです(笑)。