【インタビュー】SawanoHiroyuki[nZk]の4thアルバム「iv」が完成! 今回も多彩なボーカリストが参加した豪華な内容に

2021年03月02日 18:000

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ReoNaが歌うTVアニメ「七つの大罪 憤怒の審判」のエンディングテーマ「time」


── そしてアルバムの新曲の中でアニメタイアップがついているのが、7曲目の「time」です。ボーカルはReoNaさんで、彼女とも初顔合わせですね。

澤野 ReoNaさんも、アイナ・ジ・エンドさんと同じタイミングで知った方でした。ちょうどそのころ、SACRA MUSICからデビューされて、プロフィールを見せていただいたんです。声を聴いたらとても幻想的で、次のアルバムでは彼女にも参加してもらえないかなと、ずっと思っていました。それに海外の曲のカバーをYouTubeでずっとやられていてヴァネッサ・カールトンの「A Thousand Miles」を見たときに、英語詞に対してこういうアプローチをされる方なんだなと思って、声をかけさせていただきました。

── ReoNaさんも若いのに、カバーで取り上げる曲はけっこう渋いんですよね。

澤野 そうなんです。ガンズの曲も歌っていたりして、チョイスがいいんです。

── 「time」はTVアニメ「七つの大罪 憤怒の審判」のエンディングテーマですが、作品に合わせて楽曲を作っていったのでしょうか?

澤野 いえ、そもそもアルバム用に作っていたところで、「七つの大罪 憤怒の審判」のエンディングテーマのお話をいただいて、この曲が合うんじゃないかと提案させていただいたんです。それで採用になって、cAnON.さんに作品に寄った歌詞を書いていただきました。今回のアルバム用の新曲は、デジタルな部分を含めながらクールな感じにしたいなと思って作っていたので、それがうまく「七つの大罪 憤怒の審判」に合ったというのはうれしかったですね。オープニングテーマの「光あれ」(歌:岡野昭仁)の作曲・編曲もさせていただいたので、それとの対比としても「time」がエンディングに選ばれたのはよかったですね。

── ReoNaさんと組んでみて、いかがでしたか?

澤野 僕のイメージ以上に、「time」の中にある物語性を引き出してくださいました。ボーカルによって、「time」のサウンドをより広げてくださったと思います。[nZk]でコラボするときは彼女が普段歌唱している曲とまた異なったミドルテンポの打ち込みのサウンドでやってみたら、彼女の新たな一面が引き出せるかなという期待があって、この曲で組むことができたのはよかったと思います。


── 彼女のオリジナルとは違うことができたと。

澤野 そうですね。付け加えれば、アイナ・ジ・エンドさんの「FAVE」も同じようなコンセプトで、うまくいった曲だと思います。

── シングル曲は9thから「Chaos Drifters」と「CRY」、8thから「Tranquility」「Trollz」「Felidae」の計5曲が収録されています。その中で「Felidae」のみ、アルバムバージョンになっています。

澤野 「Felidae」はカップリング曲ですが、GemieさんとTielleさんに歌ってもらった曲として、アルバムに入れたいなと思って選びました。アルバムバージョンは出だしが少し変わっています。

── シングル曲にも、新たなアーティストとのコラボが実現した曲がありました。そのひとつがAnlyさんをボーカルに迎えた「Tranquility」です。

澤野 Anlyさんも洋楽からの影響をうまく吸収して、ご自身の音楽活動をしている方で、「Tranquility」では彼女の歌のグルーヴや力強さを、いい形で入れていただけたのではないかと思います。

── ソニーにはいいアーティストが多いなあと、澤野さんのコラボを聴くと改めて思わされます。

澤野 みなさん、ご自身の曲を歌うときと僕の曲に参加したときではメロディも音域も違うので、歌い方も当然変わると思うんですよね。そこでの化学反応や新しい魅力を見られるというのが、コラボのよさだと思います。

── たとえばAnlyさんは、ご自身の音楽はもっとアーシーですよね。

澤野 だから、「Tranquility」のような分厚いサウンドの中で歌うということはあまりなかったと思うので、どうパフォーマンスするかをすごく考えてきてくれて、その結果、出た歌声が僕の曲を新しい方向に引っ張っていってくれたので、すごく感謝しています。

── 9thシングルの「Chaos Drifters」は、MAN WITH A MISSIONのJean-Ken Johnnyさんがボーカルです。

澤野 Jean-Ken Johnnyさんとは、Yoshさんがつないでくださったんです。お2人が飲むときに僕の話題が出たという話を聞いて、どこかで一度ご一緒できないかなと思っていて。サバプロとマンウィズが対バンしたライブに招待していただいたときに紹介していただいて、[nZk]への参加を打診したんです。それで、TVアニメ「ノー・ガンズ・ライフ」のオープニングテーマを歌っていただくことになりました。

── それが「Chaos Drifters」ですね。作品的にも、すごくいいコラボレーションだと思いました。

澤野 そうですね。作品に合わせて楽曲を作った後に、これをJean-Kenさんに歌っていただいたらいいものになるなと思って、オファーしました。

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