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1979年のTV放送開始から来年で40周年を迎える「ガンダム」シリーズが、「機動戦士ガンダム40周年記念プロジェクト」の始動を発表した。
プロジェクトは、2018年11月21日に開催された「機動戦士ガンダム40周年記念プロジェクト」発表会にて公開された。
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まず壇上に上がったのは、株式会社バンダイナムコホールディングス 代表取締役社長・田口三昭さん。発表会開幕のあいさつとして、「バンダイナムコグループの総力を結集する企画」の発表を宣言した。
次に登場した株式会社創通 専務取締役・難波秀行さんは、ガンダムとさまざまなコンテンツのコラボレーションを企画中と発表。コンテンツが世の中にあふれる昨今、よりガンダムを愛してもらうために、さまざまなことに挑戦していくことが必要と語り、他IPや地域商品とのご当地コラボなど、ガンダムがあまりやってこなかったコラボを計画しているとのこと。今後随時情報が公開されていくそうだ。
新作5タイトルを一挙発表!
そして株式会社サンライズ 代表取締役社長・宮川恭夫さんより、「機動戦士ガンダム40周年記念プロジェクト」のコンセプト、ロゴマーク、キービジュアルが発表された。
「BEYOND」と銘打たれたコンセプトは、全てのものを超えていくという意味で、ますますガンダムワールドを拡大するために、個々の作品の枠、国境、世代を超えて幅広い層にアプローチすることを意味するという。
同時に発表されたキービジュアルは、作品の枠を超えて、さまざまなキャラクターがひとつの世界に共存する可能性を描いているという。
またガンダム40周年のテーマ曲「THE BYOND」を、環境問題、難民問題などさまざまな問題に取り組んでいるミュージシャン・SUGIZOさんが手がけ、2019年、彼が所属するバンド・LUNA SEAの楽曲として発表されることも明かされた。
さらに映画「パシフィック・リム」の製作で知られるレジェンダリーとサンライズで、全く新しいガンダム企画がスタートしたことが公表された。
「ガンダムにおいて周年とは、原点を振り返り初心を思い返すだけではなく、未来をプランニングする通過点」と語る宮川さんは、さらなる飛躍を目指し挑戦し続けることを誓った。
続いて、株式会社サンライズ 専務取締役・浅沼誠さんが登壇。ここではプロジェクトの中核となる新作映像作品が発表された。
ここで公表されたのは、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」TVシリーズ。「ガンダムビルドシリーズ」最新作。新企画「SDガンダムワールド 三国創傑伝」。2019年公開の「劇場版ガンダム Gのレコンギスタ」。「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」劇場版三部作の5つ。
「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」TVシリーズは、イベント上映された全6話を13本のTVシリーズに再編集。2019年4月よりNHK総合テレビにて放送予定。OP、ED曲はSUGIZOさんが楽曲プロデュースを担当、かつてのガンダムの名曲を、さまざまなフィーチャリングアーティストとのコラボレーションによりカバーしていくとのこと。なおOP曲はLUNA SEAが担当するという。
「ガンダムビルドシリーズ」最新作、および「SDガンダムワールド 三国創傑伝」はともに企画がスタートしたばかりとのこと。特に「SDガンダムワールド 三国創傑伝」は、2018年に30周年を迎えたSDガンダム最新作だ。本作では世界中の子どもたちに向けて展開するという。
「劇場版ガンダム Gのレコンギスタ」は、2014年にTV放送された富野由悠季監督作品の劇場版。TVシリーズの再編集と新作カットの大幅追加で、2019年に展開予定。
そして「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」は、1989年に富野由悠季さんが発表した小説を原作とする新作アニメ。本作は宇宙世紀の新たな百年を紡ぐ「UC NexT 100」プロジェクトの第2弾となる。11月30日公開の映画「機動戦士ガンダムNT」にて、予告トレーラーを公開する予定だそうだ。
さらに2019年夏には「機動戦士ガンダム フィルムコンサート」なる音楽イベントも開催されるとのこと。また、これまでのガンダムの楽曲を集めた音楽イベントも2019年秋頃に開催予定。
そのほか「ガンダムシリーズ」初の舞台化作品となる「舞台 機動戦士ガンダム00 破滅による再生 Re:Build」が2019年2月に東京・大阪で開催が決定。
アニメだけでなく、音楽、2.5次元とますます幅広く展開することが明かされた。
SUGI様の生バイオリンに魂が震えた!
まだまだ新情報の発表は終わらない。
次は「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」というプロジェクトが発表された。このプロジェクトは、「18mの実物大ガンダムを動かす」という究極の夢の実現に加え、その開発までのプロセスを共有・体感することによって、未来のテクノロジーのさまざまな可能性について考えるきっかけとなり、次世代の優れた研究者・技術者を生み出す一助になってほしいという壮大なもの。
今回、その一環として2020年夏、神奈川県横浜市にある山下埠頭にて、横浜市と連携して「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」が実施されることが発表された。
会場では実際に実物大のガンダムが動く様子を見られるほか、開発プロセスを体感・共有できるような展示を予定。さらに連携する横浜市とは、学術研究、文化協力、観光促進といったプログラムを計画しているとのこと。壇上には横浜市副市長の荒木田百合さんも登場。林文子市長のメッセージを代読したほか、本プロジェクトに期待を寄せるコメントを残した。
展示期間は1年間を予定しているそうだ。
また、ロボット開発シミュレータの 「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」リサーチオープンシミュレータが公開されることも発表された。世界中の研究者に開かれた、オープンプラットホームで展開することで、より多くのロボット研究者の参加をうながすという。シミュレータは現在開発中。詳細は近日中に公表予定とのことだ。
そして発表会のラストには、ミュージシャン・SUGIZOさんが登場。
「機動戦士ガンダム」オープニングテーマ「翔べ!ガンダム」、そしてまだ完成前だというガンダム40周年のテーマ曲「THE BYOND」をバイオリンで演奏。「ガンダム」ワールドの広がりを感じさせる壮大なサウンドが、「ガンダム」40周年を彩った。
演奏を終えたSUGIZOさんは「ガンダム40年の歴史とシンクロするように、来年LUNA SEAは30周年。僕らはまだ永遠の青春の中にあります。この光を未来に託して、僕らの力で未来を導きたいという思いを込めて作りました」と曲に込めた思いを語った。なお、「THE BEYOND」は今後、LUNA SEAの楽曲として正式に発表されるとのことだ。
またSUGIZOさんにとって「ガンダム」とは?という質問には、「僕の哲学の根幹。子どもの頃に富野監督が凝縮されているガンダムという存在を知ることができたことは、多くの僕と同世代の日本人にとっての財産」と、1stガンダム世代を代表してコメントした。
日本のアニメ史を大きく塗り替えた「ガンダム」シリーズの、さらなる飛躍を予感させる発表会となった。2019年は、まさに「ガンダム」1色の1年になること間違いなしだ!
(c)創通・サンライズ
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