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模型ファンが、夢を語れる場所
── では、スケールモデルとミニ四駆が二本柱なわけですね? 半谷 もうひとつ、RCカーが非常に盛り上がっています。意外に思われるかも知れませんが、女の子がお父さんと一緒にRCカーで遊ぶ場合が多いんです。
── 女の子がRCカーで遊ぶんですか? 半谷 ええ、小学生ぐらいの女の子は、RCカーのコントロールがとても上手です。プラモデルでも、女性は塗装がうまいんですよね。ここ新橋店は、実は女性の来店が多いんです。その背景には、ビジュアル系バンド・ゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんがタミヤのTシャツを積極的に着てくださって、女性層に認知度が広まったことがあります。ジャニーズの男性アイドルたちも、ミニ四駆やRCカーの世代の方が多く、ラジオなどで話題にしてくれているらしいんです。
── 「模型は男のホビー」という考え方は、古くなりつつあるんですね。 半谷 女性が来てくださると華やかになりますし、イメージもよくなりますし、当店としてはウェルカムです。
── お店では、タミヤから発売されている工具やマテリアル類も、すべて揃っているんですか? 半谷 はい、タミヤ製品は6000点、すべて揃えています。それ以外にも、カスタマーパーツといって、補修パーツも売っています。本来、お客様が個別に取り寄せねばならないパーツなのですが、当店なら、待たずに買えます。プラモデル、ミニ四駆、RCカー、すべてとは言いませんが、お客様が壊しやすいパーツを事前に取り寄せていますので、会社帰りに買っていただけます。それ以外にも、エアブラシの部品なども用意しています。
── プラモデル用のデカールも売っていますか? 半谷 はい、デカールは売れ筋商品なんです。キットに付属しているデカールでは再現できない、別の部隊のマークが欲しいミリタリーファンの方が買われていきます。
── お客さんからの要望はありますか? 半谷 はい、いっぱい要望をいただいています。たとえば、RCカー用のサーキットを常設してほしい、プラモデルを作れる工房がほしい、ここでお酒を飲めるようにしてほしい(笑)。
── 新橋という場所ならではの要望ですね(笑)。 半谷 「プラモデルの完成品を眺めながら、お酒を飲めるスペースが欲しい」と、本気で言われましたね。関東近辺に、ミニ四駆バーはあるらしいんですけど、プラモデルはなかなか少ないでしょうね。仕事を終えて、仲間と一杯やりながら、プラモデルを前にしてあれこれ語るのは、模型ファンにとっては夢の時間です。たとえ無理難題であっても、夢を語ってもらえる場として楽しんでいだたけているんでしょうね。
(取材・文/廣田恵介)