ホビー業界インサイド第25回:タミヤ プラモデルファクトリー 新橋店から見える“模型趣味の現在形”

2017年07月15日 12:000

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「お母さんの理解」が、模型環境を変えていく?


── 話をプラモデルに絞りたいのですが、戦車、戦闘機、艦船、車やバイクなどのスケールモデルは、いま売れているのでしょうか?

半谷 はい、売れています。一時期、「スケールモデルは売れない」と言われていた時期もありましたが、実はスケールモデルは“波” が少ないんです。一気に売れはじめたという“山”がない代わり、売り上げが大幅に落ちたという“谷”もない。この10年間、ゆるやかに上がっています。

── 同じ人が、ずっと作りつづけている感じでしょうか?

半谷 スケールモデルはその傾向が強いのですが、この3年ぐらい、ちょっと風向きが変わってきました。というのは、若い世代がスケールモデルに戻ってきているんです。制服姿でお店に寄ってくれる学生さんに話を聞いてみると、「ガールズ&パンツァー」などのアニメを通して、キャラクター物としてスケールモデルに興味を持っています。


── 「ガールズ&パンツァー」の影響は、やはり強いんですね。

半谷 はい、とても強いです。「ガールズ&パンツァー」は戦車が変形してロボットになるわけではありませんよね。設定はリアルじゃないんだけど、飽くまでリアルな戦車の形を維持して活躍する、そこが人気の秘密のようです。スケールモデルに関しては、40~70代がメインとはいえ、だんだん若い世代にも浸透してきています。
もうひとつの大きな変化としては、お母さんたちの理解力が、とても広がってきています。というのは、お母さん世代にとってミニ四駆、RCカーは「小さいころ、お兄ちゃんがやっていた」「学校で流行っていた」、もっと言うと「自分でも遊んでいた」方がいらっしゃる。模型を楽しむ環境としては、「お母さんが理解してくれる」という点が大きく違ってきています。「遊んだあとは片づけなさい」ぐらいで、そんなにうるさく言われないそうです。

── ミニ四駆に関しては、平日19時半から18歳以上向けのイベントを開催していますね。

半谷 いわば、会社に通っている方たちがお酒を飲む前に遊んでいける“部活の場”ですね。土日にもミニ四駆のイベントを開催しているのですが、サラリーマンからすると「土日にまで新橋に出てきたくない」という方もいらっしゃる(笑)。キャンセル待ちが出るぐらい人気なので、平日夜のミニ四駆のイベントは、もっと回数を増やす予定です。

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ガールズ&パンツァー

ガールズ&パンツァー

放送日: 2012年10月8日~2013年3月25日   制作会社: アクタス
キャスト: 渕上舞、茅野愛衣、尾崎真実、中上育実、井口裕香、竹内仁美、中里望、小松未可子、多田このみ、山岡ゆり、秋奈、川澄綾子、伊瀬茉莉也、平野綾、福圓美里、高橋美佳子、植田佳奈、井澤詩織、金元寿子、上坂すみれ、菊地美香、吉岡麻耶、桐村まり、中村桜、山本希望、葉山いくみ、早見沙織、大地葉、田中理恵、生天目仁美、仙台エリ、森谷里美、井上優佳、大橋歩夕、椎名へきる、喜多村英梨、明坂聡美、石原舞、倉田雅世、愛河里花子、冬馬由美、川原慶久
(C) GIRLS und PANZER Projekt

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