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“ヒョウタンから駒”のびっくりエンディング
──一度聴いたら耳から離れないエンディングが、第1話からかなり注目を集めていますね。
鷲尾:ぶっちゃけて言いますと……。あのエンディングはタイアップ曲で、最初に聴いたときには、我々アニメスタッフもみんなたまげました(笑)。そのまま宇田監督に「お願いします」と渡したんですが、監督も他のスタッフに回すことができず、やむなく自分がやることに……。
宇田:最初に仮歌を聴いた第一印象が、「軽っ!」でした。この曲に、どういう映像を合わせたものかと考えて、キャラクターをコラージュした、ああいう「キャラクターツリー」の1カットでいこうかと考えていたら、完成した本歌が上がってきた。そうしたら、「3、2、1」ってカウントダウンが入っている。しかも最初に「レロレロレロレロ……」って入ってる!(笑) 「え、ちょっと待って。1話の翔悟が『うわーっ!』って言ってるあの後にこれがくるの……?」と。どうやったらつなげられるのか一生懸命考えて、それであのカウントリーダーを思いついたんです。これだったらなんとかつながるかな、と。
──第1話放送後の反響が、すごかったですね。
宇田:案の定、あのエンディングにみんな持っていかれました(笑)。「第1話の内容、何だっけ?」ぐらいの勢いで。「ああ、やっぱりこうなったか……!」と。
鷲尾:「バンドを組むアニメじゃないんだよ」って、いちいち言わないといけなくなりました(笑)。
宇田:それでも、エンディングの絵ではバンドを組ませちゃいましたけどね。絵コンテを描いて、レイアウトを考えて……やるとなると、つい凝っちゃう。翔悟が弾いているギターは、「YAMAHAのSG1000ね!」と、指定を入れました。僕が好きな高中正義さんの愛器なんです。
鷲尾:あのエンディングのラストカット、翔悟は全然弾けてなくて、早穂になぐさめられていますよね。そして犬の桃太郎があきれて見ているという……。
宇田:翔悟に弾けるわけがないじゃないですか。
──本編の中でバンドは組まないんですか? 宇田:バンドは……組みません!(笑)
──そのほか、気になるところについておきかせください。ルークはオーストラリア出身、アントニオはブラジル出身、タイロンはアフリカ出身。なぜみんな南半球出身なんですか?鷲尾:これは、ゲームサイドの設定に合わせています。今回、ボーンのモチーフが動物で、まず子どもに人気の動物を選んだそうです。そこから、その動物はどこの国に生息しているのかを逆算したときに、ちょうどそれぞれの大陸に分かれていたので、そのように設定したと聞いています。つまり、サメ(シャーク)がオーストラリア、ジャガーが南アメリカ、サイ(ライノー)がアフリカ……ということです。ちなみにライオン(レオ)のギルバートは例外で、最初イギリス出身だったのですが、ストーリーの設定でアメリカ出身になりました。
──主人公の翔悟が、幼なじみの早穂とひとつ屋根の下……という設定は、男の子にとってはドキドキする設定ですが、この先、恋バナはありますか? 鷲尾:確かに、シチュエーションだけ見ると、それだけでラブコメが1本できますよね(笑)。
宇田:でも、シナリオ的には、恋愛要素はまったくないです。こちらもあんまり作るつもりもなくて。
──劇中でも、2人の安定した関係に、「まるで夫婦みたいだ」とツッコまれていましたね。宇田:自分の息子が今中学生で、保育園から一緒の幼なじみの女の子がいるんですけど、その会話とか見ていても、本当に恋愛要素はゼロですよね。兄妹・姉弟に近いです、やっぱり。だから、そこらへんは違和感なく描けていると思っています。
──翔悟の「守りたい家族」の中に入っているイメージですね。
宇田:そうです。ただ、そういう子どもたちを見ていておもしろいなと思うのは……。心の距離感は近いんですけど、それでも身体が触れたりすると、男の子のほうがドキッとするんですね。女の子のほうには全然それが感じられないんですけど。「あっち行こうよ」って、女の子のほうから手をつなぐことはあっても、男のほうから手をつなぐことはないんです。そういう表現も、絵コンテチェックのときに細かく入れ込んだりしています。セリフにも、さりげなくにじませたりして。だから、「あ、こういう距離感って、実際あるある……」と思っていただけると、僕的にはうれしいですね。
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