80年代ロボアニメで「主人公メカの量産タイプ」といえば、「特装機兵ドルバック」のキャリバー(グンゼ産業)しかないよね!?【80年代B級アニメプラモ博物誌第24回】

2022年07月31日 11:001

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グンゼ産業の「特装機兵ドルバック」(1983年)シリーズって、なぜかこの連載には何度か登場してます。
「PAC-48 ガーディアン」https://akiba-souken.com/article/48524/
「ボナパルト・タルカス」https://akiba-souken.com/article/52808/
それぞれ1/24と1/100、今回の「VV-54A キャリバー」は1/72スケール。ガーディアンは人間の着用するパワードアーマーだからいいんだけど、ボナパルト・タルカスとキャリバーは同じ“バリアブルマシン”というカテゴリーのロボットなんだから、スケール統一してほしかった……というか、「メーカーとして統一しなくてよかったんですか?」と思ってしまうよね。

過去の記事でも触れたように、このキャリバーは主人公ロボであるムゲン・キャリバーの量産タイプ。「機動戦士ガンダム」でいう、ジムみたいなもんなんです。

▲ 説明書の解説によると、「ドルバック隊隊長・高城大佐の進言で、ムゲン・キャリバーをもとに量産化されたバリアブルマシンです。新型バズーカ砲とアーマーライフル、ジャンピングブースターつきのほか、各関節が可動し……」と、途中からキットの説明になる

既存キットの成型色をミリタリー風にしただけでなく、武装が追加パーツで入ってるっぽいね。「ジャンピングブースター」というのは、背中にしょったバックパックのことだろうか? とりあえず、ランナーを見ていこう。

▲ 手足のパーツは、どうやら元となったムゲン・キャリバーのキットと同じようだ。それにしてもモールドはシャープで美しく、「えっ?」と驚くほど細いパーツが混じっているのが、このシリーズの特徴である気がする

▲ バックパックのパーツは胴体と同じランナーに彫られているので、これもムゲン・キャリバーと共通。しかし、細長いランナーには手首と一体化した銃器がモールドされており、このランナーに新規パーツが集まっているようだ

ランナー追加によるバリエーションキットの大好きなおじさんは、この手の細長いランナーを発見すると「し、新規パーツ!!」と、目を見開いて鼻血を垂らしてしまうわけだ。しかし、この細長いランナーには頭までモールドされている……ということは、量産型キャリバーの頭部って、元になったムゲン・キャリバーと違うのか。知らなかった、なるほど。
おっと、忘れてはいけない。「ドルバック」シリーズを買ったら、どうしても確認せずにおれないパーツ、それはオレンジ色の派手なポリキャップだ。

▲ ポリキャップは、再販時でも必ずオレンジ色で成型されているらしい。デカールにはあまり興味がないのだが、これもムゲン・キャリバーとは別に新しく刷ったのだろうか? 適当な英語が刷ってあるわけではなく、実にそれっぽい用語が並んでいる

どうして、ポリキャップ(説明書ではポリブッシュ)をこんな派手な色にするんだろうね? 店頭で開けたとき、「ホラ! このキットにはポリキャップが付いてますよ!!」とアピールする目的だろうか? 1983年の他社製品ではバンダイの「ガンダム」MSVシリーズ、タカラの「装甲騎兵ボトムズ」シリーズともに、低価格帯キットにはポリキャップが付属していなかった。なので、グンゼ産業さんとしては、「うちのキットは別格ですよ」と、自慢したかったのかもしれないな。
いつまでもポリキャップのことをダラダラと考えてないで、組むか! 抹茶のような渋い成型色の量産型キャリバーを! オレンジ色のポリキャップを挟み込みながら!!

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特装機兵ドルバック

特装機兵ドルバック

放送日: 1983年10月7日~1984年7月6日

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コメント(1)
コブヘーコブヘー2022/08/02 12:45

ポリパーツは組み上げれば結局目立たなかったわけだし、そこまでツッコむ必要あります? その時代その時代のメーカーさんの都合などなどあるでしょうに、都度都度出てくるライターさんのネガティブな文言に毎回イラっときます。 せっかく貴重なキットを取り上げているのだから気分よく見たいのですが、途中で読むのをやめたくなる文章です。

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