「六神合体ゴッドマーズ」の戦闘メカ「パンドラ」(バンダイ製)を組み立てて、“作画と模型の関係”を考えよう!【80年代B級アニメプラモ博物誌】第2回

2020年08月15日 11:000
「六神合体ゴッドマーズ」の戦闘メカ「パンドラ」(バンダイ製)を組み立てて、“作画と模型の関係”を考えよう!【80年代B級アニメプラモ博物誌】第2回

「六神合体ゴッドマーズ」(1981年)と聞いて、皆さんは真っ先に何を思い浮かべるだろう? 放送当時は美少年キャラ、マーグの人気がすごかったのだが、それはアニメ誌を購読していたような世代の話であって、超合金で遊んでいた男子たちはいまだに「6体のロボットが合体するアニメ」と認識しているかもしれない。しかしまぁ、美少年を語ろうと合体を語ろうと、表面上は悪のロボットを倒すだけのヒーロー合体ロボアニメ「ゴッドマーズ」に1話だけ登場した敵ロボットが、バンダイ模型(当時)から6体も発売された……という逸話には結びつかない。敵ロボット6体ということは、ひょっとしてゴッドマーズに合体する六神ロボに合わせたのかとも思ったが、そんなの単なる偶然だろう。

▲パンドラ操縦士:ギシン軍超能力者ゴースの設定画、そして「このキットにゴースは、ついていません。」の文字。バンダイ製なのにパチモノ感が濃厚なパッケージセンス。パンドラは「宇宙中継ステーションに似せた戦闘メカ」「分離合体するようになっている」との解説あり

「ゴッドマーズ」のプラモデル展開は、放送が2年目に入った1982年4月に、まず300円で主役のゴッドマーズが発売。その後、8月に合体機構を取り入れた700円のゴッドマーズが発売され、敵メカ6種は同時期、8月から9月にかけて発売された。今回取り上げる「ギシン軍戦闘メカ パンドラ」は8月発売。82年8月といえば、ガンプラではジュアッグ、アッグガイ……そう、劇中登場のモビルスーツをすべてキット化し終わってしまい、未登場の“試作メカ”シリーズが始まった時期なのである。
その少し前の6月には、ザクレロ、ブラウ・ブロなど、非人間型のモビルアーマーが続々とキット化されており、要するに加速しつづけるガンプラ市場のニーズに、企画開発のバンダイ側が弾切れで追いつけないような状況だった。「何か……何か、プラモデル化できるメカはないのか? もう人型でなくても構わん!」「ハッ。弊社には、ゴッドマーズの版権がございますゆえ……」みたいな(想像、推測)。
なので1話限り登場のゴッドマーズの敵メカをプラモデル化するには、まさに(モビルアーマーや謎めいた没メカまでキット化されていた)1982年夏のタイミングをおいてほかになかったわけである。ドサクサまぎれというか投げやり……にも見えるのだが、4月に発売された300円のゴッドマーズが好調でなければ、まさかこんな敵メカまで発売するような事態にはなるまい、とも思う。

▲「ヒーローたちは強く生きることの勇気と尊さを、身をもって教えてくれる」など、コピーというか、ポエムが熱いキット同封のパンフレット。これを開くと、「機甲艦隊ダイラガーXV」、「科学救助隊テクノボイジャー」などがラインアップされていたことがわかる。つくづく、リアル系ロボットだけで80年代のアニメプラモシーンを語るのは間違っていると思うわけだ

▲ランナー2枚に、幾何学的かつ抽象的なパーツが並ぶ。しかし、普通の巨大ロボと違ってどれが何のパーツだかサッパリなので、ちょっと異様な気持ちになってくる。ミサイル?のような円柱がギッシリ並んだパーツもあるので、ディテールは意外と細かい? (箱の内側が汚くて、ごめんね……)

「ゴッドマーズ」のメカデザインを担当したのは、金田伊功氏の弟子筋の亀垣一氏。作画しやすさを考えて、こういう独特のデザインになっているのだろうと思い、このパンドラの登場した第11話を見たところ、ほとんど動かないぞ、このメカ……ともかく、素組みしてみれば、意外な魅力を発見できるかも知れない。自分で組み立てて初めて見つかる何かがある、それがプラモデルの醍醐味じゃないか。では早速!

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六神合体ゴッドマーズ

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放送日: 1981年10月2日~1982年12月24日   制作会社: トムス・エンタテインメント
キャスト: 水島裕、鵜飼るみ子、富田耕生、石丸博也、川浪葉子、鈴置洋孝、塩屋翼、山田栄子、野島昭生、曽我部和恭、榊原良子、納谷悟朗、三ツ矢雄二
(C) 光プロダクション・TMS

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