「亜空大作戦スラングル」の1/48チャンサーを組み立てて、アオシマの試みた新路線“リアクション”シリーズの真実を目撃せよ!【80年代B級アニメプラモ博物誌】第14回

2021年08月21日 11:000
「亜空大作戦スラングル」の1/48チャンサーを組み立てて、アオシマの試みた新路線“リアクション”シリーズの真実を目撃せよ!【80年代B級アニメプラモ博物誌】第14回

前回、「機動戦士ガンダムZZ」などという超メジャーアニメのプラモを組み立てたので、今回はガンプラでもなくバンダイでもない、「80年代に模型屋の棚にあったのかもしれないが買わずじまいだった」立ち位置のキットを探してみた。
結果……、「亜空大作戦スラングル」から、トレッカー・ビークル“チャンサー”! 国際映画社のアニメを、青島文化教材社がプラモデル化しているのが美しいよね。1/48スケール、当時価格300円(正式な商品名は、「キャプテンチャンス用トレッカー・ビークル チャンサー CH-011G」)。

そんなこと言われても「スラングル」って何だっけ?と言われてしまうかもしれない。1983年1月放映で、「銀河旋風ブライガー」「魔境伝説アクロバンチ」などを手がけた山本優さんの原案だ。山本さんが国際映画社でつくったロボットアニメは、アウトローたちを主人公にした軽快なアクションという印象が強いが、「スラングル」も特殊チームがたまたまロボットっぽいメカ(トレッカー・ビークル)に乗っているだけであって、巨大ロボット物とかヒーロー物という印象は薄い。
キャラクターによって愛用のトレッカー・ビークルは異なり、タイトルになっているスラングルすら、大型トレッカー・ビークルの一種でしかない。このラフなメカニック感覚は作品の雰囲気にマッチしていると、割と真面目に思うんだよな。

▲ これぞ、キャプテンチャンス用トレッカー・ビークル チャンサーの「塗装設定資料」。水性ホビーカラーで塗装指示がされている

トレッカー・ビークルって、こんな不思議なデザインだけど……劇中ではスイスイと飛んでいることが多いんで、あまり足の意味はない。推測だけど、足の形状やむき出しになったコクピットを見るかぎり、「戦闘メカ ザブングル」(1982年)のウォーカーマシンの路線を狙ったんじゃないかな?
バンダイから発売されたウォーカーマシンは、ミリタリーモデルのような細密なディテールを付加して商品価値を上げていたけど、さてアオシマのトレッカー・ビークルの場合は……ん? なんか、箱に書いてあるぞ!


……え? 「REAL ACTION」と書いて、「リアクション」だと。いつもの「アニメスケール」のロゴが見えないけど、箱の上のほうに「1/48 ANIME SCALE REAL ACTION MODEL SERIES NO.1」と刷ってある。何これ、シリーズNO.1って。スラングルのプラモって、アオシマの新しい路線だったの? しかも、REAL ACTION=「リアクション」だって。知ってた?


どうでもいい小ネタだけど、封入されていたハガキの宛先も「アオシマ文化教材社 リアクション 営業企画第1グループ係」。何だ、この気合の入れようは! 怖いような楽しみなような。とにかくまあ、パーツを見てみよう!

▲ 四角いのは機体前後のインテーク類。白い成型色のせいもあるだろうけど、ちょっとダルいかな。あと、機体中央に位置する銃がある。まあ、これはあえてユルい造形であって、こういう甘いディテールがカワイイんだろうな

▲ このランナーは、足ですね。このスネの側面形が「ザブングル」のトラッド11そっくり。でも、ちょっとぐらい形をパクっても、メカのコンセプトが新しければ別にいいと思う。下の大小の穴のあいたパーツが謎めいているけど、これはフトモモらしい

パーツを見たかぎり、「300円だもんね。アオシマだもんね」というほがらかな気持ちになってしまうが、REAL ACTION=「リアクション」シリーズなんだよね? いったい何がリアクションなのか、組み立ててみればわかるかもしれない!

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亜空大作戦スラングル

亜空大作戦スラングル

放送日: 1983年1月21日~1984年1月27日
キャスト: 古谷徹、野島昭生、平野文、鈴置洋孝、西尾徳、増岡弘、小林清志、小金澤篤子、頓宮恭子、渡部猛
(C) 国際映画社・つぼたしげお

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