スナップフィットの低価格キットで、「蒼き流星SPTレイズナー」のライバル機「ザカール」のゴージャス感は表現可能か?【80年代B級アニメプラモ博物誌】第5回

2020年11月22日 12:000
スナップフィットの低価格キットで、「蒼き流星SPTレイズナー」のライバル機「ザカール」のゴージャス感は表現可能か?【80年代B級アニメプラモ博物誌】第5回

前回の当コーナーでは、「太陽の牙ダグラム」に登場した「ブッシュマン」を組み立てたが、今回は「ダグラム」と同じ高橋良輔さんの監督による「蒼き流星SPTレイズナー」(1985年)から、ライバルメカの「ザカール」だ! 本作番組後半に登場したメカは、大型キットは発売されず、かなり登場頻度の高い敵メカであるザカールですら、この400円のスナップフィットのみの商品化だった。1985年は「機動戦士Zガンダム」の放送がスタートし、「機動戦士ガンダム」(1979年)のヒット以降、トライ&エラーを続けてきた新世代ロボットアニメムーブメントが一段落した感があった。

「ダグラム」の成功を受けて兵器系ロボットアニメの極北「装甲騎兵ボトムズ」(1983年)をつくり上げた高橋良輔監督が、ファンタジーとSFの融合した「機甲界ガリアン」(1984年)を経て辿り着いた作品が、「レイズナー」であった。
「レイズナー」には「ダグラム」と同様、頭部がコクピットとなったロボット兵器“SPT(スーパー・パワード・トレーサー)”が登場するが、主人公エイジの乗るレイズナーが無敵モードである“V-MAX”を使えるなど、シューティングゲーム的なスピーディーで軽快なアクションが、ヤケクソにも近い勢いを感じさせる快作だった。
さて、今回とりあげるザカールは、エイジの宿敵ル・カインの専用SPT。レイズナー同様、超高速で無敵戦闘できる“V-MAX”を標準装備しており、レイズナーを破壊寸前に追い込むというシャアザクのような熱い存在……なのに、本当に400円のキットしかないのか! まるでザコキャラ扱いなのだが、この連載は「B級アニメプラモ博物誌」だからね。低価格キットは大歓迎だよ。

▲ 箱正面には、現在まったく使用されていないエンブレム風のロゴ。「はめ」「こみ」のテンポ感がいい。似たようなロゴは、「レイズナー」と同じ1985年発売の「機動戦士Zガンダム」の一部キットにも見られる

▲ 「パチッ(SNAP!)とはめこむだけでピッタリ(FIT)と完成するキットのニックネームです」――スナップフィットというネーミングをブランド化したい意気込みが感じられる、静かに熱い解説文だ(箱側面より)

▲ このシリーズの売りのひとつが、クリア成形のキャノピー。そして、ザカールは左肩に貼るためのデカールが付属するため、ほかのキットより100円高いようだ(ほかの1/100「レイズナー」シリーズは300円)

▲ 前腕と手首は一体成形。前回のブッシュマンもそうだが、標準のキットより低価格に設定されたスナップフィット類が、どこをどう省略してカッコよさを維持しているかは検証するに値する

▲ フトモモの内側は、ざっくりと肉抜きされている。右下に見えるのは股間の関節ジョイントだが、こんなに肉抜きしないとダメなの? 樹脂をケチっているのではなく、ヒケ対策だろうね

▲ 説明図にアニメ劇中の「ザカール」解説ページがあって、セルでは明らかに黄土色に塗られている。プラモデルも黄色のプラ製。にもかかわらず「金色」と認識されていたのは、アニメ誌の影響だろうか

「レイズナー」に出てくるロボット(SPT)って、爪先を伸ばしたポーズの設定画で、スマートで鋭利なイメージがある。このザカールの場合、頭や両肩のツノによって特にシャープな印象があるのだが、キットでははたして……80年代前期の、箱型ロボットのままなのか? 組み立ててみよう! レッツ・スナップフィット!!

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蒼き流星SPTレイズナー

蒼き流星SPTレイズナー

放送日: 1985年10月3日~1986年6月26日   制作会社: サンライズ
キャスト: 井上和彦、江森浩子、梅津秀行、鹿股裕司、鳥海勝美、平野文、戸田恵子、塩沢兼人、広瀬正志、横尾まり
(C)サンライズ

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