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【インタビュー】東山奈央と安野希世乃のユニット「ぽかぽかイオン」、結成5年を経て、リリースされる1stシングル「やじるし→」は、聴くだけで癒やされる1枚に！

2022年03月03日 12:000

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プロデューサーさんたちには、私たちの声帯を知り尽くされています（安野）

── ぽかぽかイオンのボーカルも、声の雰囲気が似ているなと思って聴いてました。安野さんも東山さんも、いろいろな歌い方ができるじゃないですか。その中でぽかぽかイオンでは、お互いの声を近づけてみようと思ったりしたんですか？

東山　声を近づけるという意識はなかったです。

安野　歌に関しては、そうだね。ただ、「僕の宝物」も「やじるし→」もレコーディングは奈央ちゃんが先だったので、私は奈央ちゃんの歌をよく聴いて、それに応えるように歌ったという側面はありますね。奈央ちゃんが吹かせてくれたさわやかな風に、どう応えようかと考えていました。「僕の宝物」のときは、レコーディングの前日に奈央ちゃんから連絡があって、「希世乃さんは、どういう感じで歌うの？」って聞かれたので、家で録った歌を送ったんです。だから、奈央ちゃんも先手とは言え、私の歌を聴いて歌ってくれた部分があったんですよね。

東山　希世乃さんは癒し系の歌声と、しっかりとした力強い歌声の両方が持ち味なんですよね。「僕の宝物」にはどっちもハマると思ったので、希世乃さんがどっちの方向性でアプローチしようとしているのか知りたくて連絡させていただいたんです。

安野　ロー（低音）がけっこう出るんです、私。でも「僕の宝物」は仮歌RECのときに、プロデューサーさんから「ちょっと大人すぎるかな」という指摘があって。ぽかぽかイオンとして奈央ちゃんと一緒に歌うなら、もうちょっとフレッシュ感がほしいと言われました（笑）。

東山　ぽかぽかイオンはそれぞれのソロを担当しているプロデューサーさんが2人体制で見てくれていて、私たちへの判断と対応が常にばっちりなんですよね。

安野　知り尽くされているんです、私たちの声帯が（笑）。「僕の宝物」ではプロデューサーさんたちも、私たちのボーカルのどこを選択するか調整し合った部分があったみたいです。

東山　「僕の宝物」があったおかげで、「やじるし→」ではぽかぽかイオンとしての希世乃さんと私の歌の方向性が、より見えてきた感がありました。

── 「やじるし→」の1番は、東山さんのボーカルがイニシアチブを取っている感がありました。

東山　トータルで見れば歌割りの分量は均等なんですけど、1番は私が先に出ているところが多いので、そう感じるかもしれないですね。私が先に味付けをして、そこに希世乃さんの味付けを加えてもらって、ちょうどいい味加減のお料理になればいいなと思いながら歌いました。

安野　デュエット曲を1番手で歌うか2番手で歌うかというのは大きくて、自分のボーカルも自然と違うものになるんです。この曲は奈央ちゃんが先手のほうが合っているとか。逆に今後は楽曲からイメージが遠いほうが先手を取ることで意表を突いてみようとか、いろいろな選択肢がありそうですね。そういう観点で聴いていただくのも、面白いんじゃないかなと思います。

東山　2人とも、いろいろなタイプの曲を歌ってきて、引き出しが増えてきた今だからこそできることだと思います。でも、なんていうのかな、楽曲によってアプローチは変わりますけど、だからといって歌声の色合いまでガラッと変えることはしないんです。できることだと思います。でも、なんていうのかな、楽曲によってアプローチは変わりますけど、だからといって歌声の色合いまでガラッと変えることはしないんです。

安野　それ、すごくしっくり来るたとえだね。私もブルーの中でのグラデーションを意識しています。