【インタビュー】何度でも戻ってきたくなる、やさしい場所。安野希世乃が3rdアルバム「おかえり。」をリリース！

3rdミニアルバム「おかえり。」をリリースした安野希世乃。TVアニメ「ソウナンですか？」のエンディングテーマ「生きる」を含めた全7曲を収録。今回もバラエティ豊かな内容になった。また、今回は限定盤のBlu-rayに収録される映像も、かなりの注目作になったという。いつも明るくほがらかな安野さんに、新作について、大いに語っていただいた！

限定盤のBlu-rayには、15分の短編映画が収録されています

── 以前のインタビューで、安野さんはミニアルバムを中心にリリースを続けていきたいとおっしゃっていましたが、その言葉通り、3枚目が完成しましたね。

安野　「涙。」「笑顔。」ときて、漢字・3文字・プラス「。」のタイトルになるのかなと思いきや、「おかえり。」というひらがな4文字のタイトルになりました。私はまだフルアムバムを出していないのに、今回のミニアルバムで持ち曲が20曲を超えまして、ありがたいことだなと思っています。

── 「おかえり。」というタイトルにした理由はなんだったのでしょう？

安野　今年1月にファンクラブ「安野家。」を発足させていただいて、みんな家族だよというコンセプトなので、FCイベントでは、私が「おかえりー」と言うと、みんなが「ただいま！」と返してくれる挨拶がお約束になったんです。それを見ていたプロデューサーさんが、「おかえり」っていい言葉だなと思ってくれたらしく、次のミニアルバムは、これで行こうと思い立ったということでした。それに、「涙。」「笑顔。」と続いたミニアルバムを3部作ととらえると、今回が終着点で、そういう意味でも「おかえり。」はふさわしいタイトルになりました。

── 限定盤A、限定盤B、通常盤と3形態でのリリースとなりますが、ジャケットはどれも、実家に帰省したみたいな写真になっていて、「おかえり。」というタイトルにぴったりでした。

安野　埼玉県にある古民家をお借りして、撮影しました。ジャケットで使われた写真以外にもたくさんのショットがあって、ブックレットで楽しめるようになっています。限定盤Aのブックレットは特別で、なんと40ページもあるんです。

── 限定盤AとBには、ライブCDも付いているんですよね。

安野　FCイベントのアコースティックライブから6曲を収録しました。当日参加してくれた「安野家。」のみんなの歓声や拍手の音も入っていて、ライブの臨場感をそのままCDにした音源になりました。今回のアルバムにも参加してくださっている扇谷研人さんがピアノを、同じく外園一馬さんがアコースティックギターを弾いてくださいました。

── 限定盤Aには、Blu-rayも付きますね。

安野　このBlu-rayが今回の大きな目玉なんです。「生きる」の90秒サイズのミュージックビデオ(MV)と、ショートムービー「おかえり。」が収録されています。

── 「おかえり。」は、このBlu-rayでしか見られないスペシャルコンテンツだそうですね。

安野　はい、15分という長さの、まさに短編映画になりました。

── つまり、MVではなく？

安野　最初はMVを撮る予定だったんですけど、企画を進めるうちに、いっそ映画にしてみようということになったんです。脚本もしっかりとしていて、ゲスト役者さんにもご参加いただきました。

── どのようなストーリーになっているのでしょうか？

安野　もともと「生きる」のMVとして企画していた映像だったので、自分の仕事に打ち込んでいる主人公の私がいて、迷ったりくじけそうになったりしながら、しっかりと前を向いていくという内容にしようと思いました。少しだけ内容に触れると…私は不思議なアトリエの主人です。たずねてくるいろいろなお客さんのドラマが描かれながら、私も自分の人生と向き合っていく…というストーリーです。

── ということは、何人もの役者さんが出演しているんですね。

安野　はい、老若男女が。その中には「ロケットビート」のMVに出演してくれた女の子も含まれています。久々の再会になってうれしかったです。

── 芝居仕立てのMVというのはよくありますが、楽曲がもとになった15分の映画というのは、すごく珍しいと思います。

安野　ぜひ多くの方に見ていただきたいです。そして、ドラマパートが独立して映画になってしまったことで、「生きる」のMVはリップシンクのみのシンプルなものになり、こちらは90秒のショートバージョンのみとなりました。


── ファンの方はぜひ、限定盤Aをゲットしていただきたいですね。

安野　特典もスペシャルな、限定盤Aぜひお手に取っていただけたらうれしいです。