作品の世界観をしっかりと取り込み、かつジャンルの壁を軽々と飛び越えてしまう芸達者ぶりと、スキルを持つangela。とりあえず任せておけば大丈夫!という謎の安心感すら覚える彼らだが、今回もばっちりいい仕事をしてくれた。 4位の「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」OP「乙女のルートはひとつじゃない!」は、「これぞ21世紀のアニメソングだ!」と言ってはばからない一曲に仕上がっている。 七穂さんが歌う5位の「球詠」OP「Never Let You Go!」も注目である。「Angel Beats!」や「Charlotte」などの原作、音楽を手がけた麻枝准さんが手がけた一曲で、青春感満点の一曲となっている。特にサビの力強いビート感は、無性に元気が出る!
6位以下を見てみよう。まず6位にはSawanoHiroyuki[nZk]:mizukiによる「銀河英雄伝説 Die Neue These(NHK版)」OP「CRY」が。そして7位には halcaさんによる「邪神ちゃんドロップキック'」OP「時としてバイオレンス」、8位には浦島坂田船による「文豪とアルケミスト ~審判ノ歯車~」OP「グッド・バイ」と、ネットカルチャーに縁の深いアーティストが並ぶいっぽう、9位にはジャニーズ事務所所属のアイドルグループ・SixTONESが歌う「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」OPの「NAVIGATOR」が登場している。
そして10位は「新サクラ大戦 the Animation」の「檄!帝国華撃団<新章>」と、澤田真里愛さんが歌う「ミュークルドリーミー」の「ミライくるくるユメくるる!」だ。「檄!帝国華撃団<新章>」はアニメソング、ゲームソングのスタンダードともいえる「檄!帝国華撃団」を再構築した一曲。原曲の熱さと、よりドラマチックな展開を取り入れた一曲となっており、懐かしくも新しい一曲ということで新旧のファンからの支持を集めたと言える。 いっぽうの「ミライくるくるユメくるる!」は、まさしく王道のキッズアニメ主題歌といった趣。こういったアニメソングらしいアニメソングもしっかりランクインしているあたり、放送休止、延期となる作品が多いながらも今シーズンのアニソンがいかに豊作だったかうかがい知れるというものだ。