「曲が育つ」ことを実感したツアー 沼倉愛美1stライブBlu-ray「My LIVE」で振り返る

2018年02月20日 12:000
「曲が育つ」ことを実感したツアー 沼倉愛美1stライブBlu-ray「My LIVE」で振り返る

「ただただ、ステージで歌うことだけで勝負したらどういうものができるのかをやりたかった」――沼倉愛美は昨年8月に行なわれた1stライブをそう振り返った。キャラクターとして数多くのライブを経験してきたからこそ感じた「何を求めている人が集まるのか」という思い。「しんどいと思った」から始まり、「別の作品を作るということへのエネルギーになる」という思いに着地するまで、彼女にはどんな思いが去来したのか。1stライブBlu-rayの発売をきっかけに彼女にこのライブで感じたことを改めて語ってもらった。

ソロというのはひとりで戦わなくてはいけないのだと噛み締めていた


── ツアーが始まる前はどんな気分で迎えられましたか?

沼倉 うーん……、どういう言葉を選べばいいかな……、しんどかったですね。すごく、しんどいと思っていました。そもそも私はZeppのキャパは広すぎると反対していたんです。 初めてで何ができるかわからない段階で、そんな広いところで何回もライブをやるというのは、それこそ私のキャパオーバーだと思っていて。ちょっと日和っても確実に1つひとつやっていきたいと思っていたので、「……ないわー」って(笑)。最終的にこれで了承したのですが、何ひとつ自信がないまま始めなくてはいけなくて、本番の日は近づいてリハーサルもあっという間に終わってしまいました。歌うこと自体は楽しいし、メンバーもスタッフもよい人が集まってくれたのですが、どれだけ自分の中でシミュレーションしても、経験していないことなので自分の思う通りにいかないだろうとわかるし、なんだろうな……いいものを作れるビジョンがないまま始めなくてはいけなかったので、しんどいなと思っていました。ものづくりとかライブの楽しさとは別に、ソロというのはこういうところでもひとりで戦わなくてはいけないんだなということを噛み締めていました。

── リハーサルの頃はアルバムも発売されてファンからの反応もある程度は見えていたころかと思いますが、それでもですか。

沼倉 集客というよりも、「何を求めている人が集まるのか」というところですね。私はいろんな場所で歌ってきましたが、それは作品やキャラクターがあってのもので、そこで求められているものがわかるから自分がやるべきこともわかるし、そこで自分が楽しむ方法も知っています。でも私のライブをやるとなった時に、どういうライブを楽しみたくてその人たちが来てくれるのかというのは、やっぱり数字ではわからない。もしかしたら、これまでの私のキャラクターで表現している歌を聴いて、そういうものをもっと見られるかもと思って来てくれるかもしれないし、アーティスティックなものを見たいのかもしれない。全員が同じものを求めているわけではないのはわかってるけど、その分いろんな可能性がありすぎて、その中で何を取るのかを考えることありましたね。


── 大阪でのツアー初日を迎えていかがでしたか?

沼倉 初日もおっかなかったですね、やっぱり(笑)。でも始まってすぐに「沼倉さんライブはこういうもなのなのね」と皆さんがすぐにわかって受け入れてくれて浸透していった感じがわかって、「私は恵まれているな」と思いました。不確かだったものが輪郭をちゃんと持っていった。自分がやろうとしているものをまず大阪で受け入れてもらえたことはすごく自信になりました。そして1日空いて名古屋で、そこで自分のパフォーマンスや歌も、そしてお客さんたちともグッと高まった気がしますね。

── 東京公演では序盤からすごい盛り上がりでした。ステージ上からはどのようにご覧になっていましたか?

沼倉 どの会場でも来ているお客さんが違うので様子は見ますね。本当は見てはいけないと思っているんですけれども。何よりもスタンディングで女性のお客さんも割といるので、危険なことがないかは一番気にしています。いつも最初のMCで言うんですよ。「隣の人と仲よく、女子にやさしく」と。クオリティを上げることも大事なのですが、ライブってナマものなので全員が楽しいということを一番大事にしたくて、お客さんの顔をすごく見ていたと思います。


── 生バンドで歌うのはどんな気分でしたか?

沼倉 「最高」のひとことですね。今回は「MY LIVE」(曲名)を作ったときから、実際のライブで演奏してくれるメンバーでMVも撮ったし、彼らもトークとかパフォーマンスとか、演奏以上のことをしてくれていたことにすごく感謝しています。

── 演出プランなどを事前に話し合われていたのでしょうか?

沼倉 いえ、もう勝手にやってくれていました(笑)。空気をすごく感じてくれていたんだと思います。逆に言うと、そうやってもらえるような空気を私自身が出せていたことはよかったと思います。バンドが黒子になるのではなく、ライブの一員として出て行くべきということを、言葉にしなくてもわかってくれるとてもいいメンバーだなと思います。


── BDに収録されているメイキングの最後にはメンバーへの感謝の言葉が出ていましたね。

沼倉 そうですね。このライブがきっかけで、自分がそこに立てる意味みたいなものをすごくわかるようになったと思います。何も言わずに仕事をしてくれる人たちのことがやっと目に入るようになったというか。今までは自分がやるべきことに精一杯だったけれども、どんな方がどういうことをしてくれた結果として、自分がその場所に立っていられるのかを改めて感じられるようになったという意味でも、やった意味があるライブだったと思いますし、この経験は声優としてのほかの仕事にもすごく影響していると思います。

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