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暗がりでうつむいて歌っているような曲が好きなんです(笑)
── 最初の数曲は「ギルティクラウン」の曲でしたから、いのりが歌うのが当然でした。でも、3rdシングルの「名前のない怪物」からは、「ギルティクラウン」を飛び出していくことになります。 chelly 「ギルティクラウン」という作品が終わったら、EGOISTの活動も終わりと聞かされていたので、まさか別の作品の主題歌を歌うことになるとは、思っていませんでした。「まだ、歌わせていただけるんだ」といううれしさと、「ギルティクラウン」から離れたEGOISTって?」という不思議な感覚があって、立ち位置が難しいなと。
── 正直、僕も、EGOISTが「PSYCHO-PASS サイコパス」の曲を歌うって、どういうことだ? と思いました。 chelly ファンのみなさんはそう思った方が多いと思いますし、私も同じでした(笑)。
── この時期のEGOISTは、chellyさんにとって、いかがでしたか? chelly チャンスをいただけたのだから、新しいことを吸収して成長していこうと思っていました。シングルごとにタイプが違う曲がきたので、1曲ごとに違う引き出しを開けてもらっているような気がします。
── 「PSYCHO-PASS サイコパス」の曲に挿まれて収録されているのが、6曲目の「好きと言われた日」ですが、この曲の印象はいかがですか? chelly もともと1stアルバムに入る予定の曲だったんです。それが諸事情によりこぼれてしまっていたんですが、この時期に急遽、配信が決まって。
── 配信日は、2013年11月6日です。1stアルバム「Extra terrestrial Biological Entities」のリリースは2012年9月19日なので、約1年後ですね。 chelly 配信された後はライブでもやるようになって、日の目を見ることができてよかったなって思います。
── 楽曲自体については、どう感じていますか? chelly 1stアルバムに入る予定だったこともあり、EGOISTの初期という印象が強い曲です。最近は壮大な曲を歌うようになりましたが、初期は素朴だけど洗練された音楽性というイメージがあって、ベストアルバムではこの曲と「Planetes」で、その雰囲気を味わっていただけると思います。
── 1stアルバム「Extra terrestrial Biological Entities」は、今のEGOISTとはかなり雰囲気が違うような気がします。「Planetes」はOVA「ギルティクラウン」の主題歌で、1stアルバムで初収録となった曲ですね。 chelly 「ギルティクラウン」らしさのある曲で、ファンのみなさんにも人気があります。モールス信号が入っているんですが、その意味を調べてくれた方もいました。公式には発表していませんでしたが、「集、愛している」といういのりちゃんの想いをモールス信号で表しているんです。
── 「PSYCHO-PASS サイコパス」の後は、映画の「Project Itoh」3部作の曲を歌われています。 chelly 1枚のシングルに主題歌3曲を収録するということで、短いスパンでまったくジャンルが違う3曲を続けて録ることになりました。なので、それまでに培ってきたものを最大限に引き出して歌ったんです。私にとっては、新しい引き出しを開いたというよりは、今までのおさらいの場という3曲でした。「リローデッド」は「名前のない怪物」や「Fallen」の系譜で、「Ghost of a smile」は、それまでに歌ってきたバラード、「Door」は「エウテルペ」とか「カナデナル」とかのほの暗い曲の感じの系譜というふうに、3曲とも繋がっているように思えました。
── 「カナデナル」は「名前のない怪物」のカップリング曲です。chellyさんにとって、どういう曲なのでしょうか? chelly 「エウテルペ」「カナデナル」の系統は、私自身、好きな方向性なんです。なので、「エウテルペ」以降、ついにまたこういう曲が歌えると、当時は意気込んでレコーディングしました。声質的にも、暗がりでうつむいて歌っているような感じの曲が合っているみたいです(笑)。いい曲なので、ぜひ、もう一度聴いていただきたいと思って、カップリング曲ですが、ベストアルバムに入れてみました。