EGOISTが挑戦する伊藤計劃の世界──【Project Itoh】全3作の主題歌シングルが登場

アキバ総研 | 2015年11月09日 11:00
EGOISTが挑戦する伊藤計劃の世界──【Project Itoh】全3作の主題歌シングルが登場

「虐殺器官」、「ハーモニー」、そして「屍者の帝国」。2009年に34歳の若さでこの世を去った小説家・伊藤計劃の長編3作品が、【Project Itoh】の名のもとに、連続して劇場アニメ化されることになった。そのすべての主題歌を歌うのがEGOIST。プロデュースはryo(supercell)、ボーカルをchellyが務めている。そもそもはアニメ「ギルティクラウン」の作品内アーティストとして活動を開始。今は作品の枠を飛び出し、リアルな存在として活動の幅を広げている。そのダークかつシリアスな音楽性は、【Project Itoh】3作の主題歌にふさわしい。その各曲について、ボーカルのchellyに語ってもらった。


楪いのりが歌っているという感覚は、今も持っています


──EGOISTは、もともとTVアニメ「ギルティクラウン」の登場人物、楪(ゆずりは)いのりがボーカルを務めるwebアーティストという架空の存在でした。supercellのryoさんが、そのサウンドプロデュースを務め、「ギルティクラウン」のOP&EDもEGOISTが担当するということで、実際に歌を歌う人としてchellyさんに白羽の矢が立ったんですよね。

chelly はい。ですから、「ギルティクラウン」の放送が終わったら、EGOISTの活動もそこまでだと思っていたんです。そうしたら、別のアニメ作品の主題歌をEGOISTが歌うことになったと聞かされて、まだ歌っていられるんだってうれしく思いました。

──それが「PSYCO-PASS サイコパス」ですね。EGOISTの楽曲は、同じryoさんの仕事でも、supercellと比べてハードエッジな作品が似合うのかなと。

chelly よりゴシックな感じですね。「ギルティクラウン」から始まって、ユニットの芯の部分はぶれないでここまで来ることができました。比較的ダークな作品の主題歌を担当させていただいてきて、私の声質もそういうタイプの作品に合っていると思います。

──chellyさんから見て、ryoさんはEGOISTをどうとらえていると思いますか?

chelly 私の意思というか、感性を大事にしてくださっているように思います。EGOISTとしての活動は、私にとって、歌を歌うということについて考えさせていただく、貴重な機会で、充実感があります。何よりも楽しいですし、私が楽しんでいることが、リスナーのみなさんにも伝わればいいなと。

──「ギルティクラウン」の頃は、楪いのりというキャラクターを意識して歌っていたと思いますが、さまざまな作品の主題歌を歌うようになった今は、いかがですか?

chelly 今も、ライブでは楪いのりの映像が使われているので、いのりが歌っているということはブレずにやろうと思っています。それと同時に、「ギルティクラウン」という枠がなくなったことで、自分自身の歌も出始めていますね。歌う時は、いのりと自分が混ざり合っていて、さらに作品世界に寄せた歌にしていこうと考えています。

──楪いのりであり、chellyさん自身であり、その曲の中で歌われている主人公であり、いろいろな要素が混在しているのがEGOISTということですね。

chelly そうかもしれません。1曲ごとにストーリーがあり、主人公がいるので、その世界観を生かすために私に何ができるのか、常に考えながら歌っています。


ryoさんはいつも、作品にぴったりの曲を作ります


──今までのEGOISTの歩みを踏まえて、ニューシングル「リローデッド」について、お聞きします。今回のシングルに収録されている3曲は、【Project Itoh】全3作の主題歌ですね。

chelly 最初から3作すべての主題歌を歌うとはうかがっていなくて、「虐殺器官」の主題歌「リローデッド」のレコーディングのために、ryoさんからお呼び出しがありました。

──その後、「ハーモニー」「屍者の帝国」という残りの2作品の主題歌を歌うことが明らかになっていったということですか?

chelly そうですね。曲ができ上がると、その度にryoさんから、「これが次の主題歌だから」と(笑)。「Ghost of a smile」、「Door」と、当初の公開予定順に楽曲を収録していきました。

──EGOISTは、普段、どのような流れでボーカルのレコーディングを進めていくんですか?

chelly ボーカルについては、まずは私に全部任せていただいて。その後に、ryoさんが特にこだわる部分に関して「ここはこうしてほしい」というディレクションがあり、それを織りまぜていくという感じです。

──先ほどもおっしゃっていたように、chellyさんの感性が大事にされているんですね。歌唱については、全幅の信頼を置かれているということなのではないでしょうか?

chelly だったらうれしいんですけど(笑)、かなり自由に歌わせていただいています。

──では1曲ずつ、CDの収録順にうかがっていきたいと思います。表題曲の「リローデッド」は「虐殺器官」の主題歌ですね。

chelly 3曲の中で最も激しい曲で、この曲からレコーディングできてよかったなと。いいスタートが切れました。

──ボーカルで気をつけたことは何でしたか?

chelly 力強さですね。重厚感がある曲なので、一瞬でも気を緩めたら演奏に負けてしまうような気がして。最初から最後まで、緊張感を保ちながら歌いました。攻撃的でありながら、どこか憂いを帯びた曲なので、その雰囲気も大事にしました。

──派手でありながら、憂いもあるというのは、ryoさんの得意な世界ですね。ryoさんからは、どのような指示がありましたか?

chelly Aメロ、Bメロからサビへと、段階を踏んで盛り上がっていくボーカルにしてほしいと。一定の調子じゃなく、曲が進むにつれて、波を作り出してほしいと言われました。

──主人公のクラヴィス・シェパードなど、「虐殺器官」のキャラクターに寄り添って歌った部分はありますか?

chelly いえ、今回の3曲は、作品についてはほとんど知らない状態でレコーディングしました。イメージ作りの材料になったのは、歌詞と、公式サイトに載っていた作品のメインビジュアルと、数行のあらすじだけですね。そこから私なりのイメージを作り上げて歌い、あとの判断はryoさんにお任せしました。ryoさんはいつも、作品世界にぴったりあった曲を作られる方なので、そこは信頼して。

──chellyさんは曲そのものに向かい合って歌ったと。

chelly そうですね。ですから、映画の完成が楽しみです。今のところ、見ているのは「屍者の帝国」だけですが、「Door」が作品の世界観にぴったり合っていて、うれしかったです。「虐殺器官」と「ハーモニー」も、早く映像が見たくなりました。

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