※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
リード曲の「GREEN DIARY」は、ランカと歩んできた日々をテーマに作っていただきました
── では、アルバムの新曲について、収録順に解説をお願いします。1曲目は「Over & Over」。□□□の三浦康嗣さんの作詞・作曲・編曲です。 中島 私はもともと□□□の大ファンで、三浦さんには「水槽」のカップリング曲「夏の記憶」を書いていただいたので、アルバムにも参加していただきたいなと。1曲目に入る、日記の書き出しになるような曲を作ってくださいとお願いしました。実はどの曲にも、「○○のときの私」というお題に当てはまるものをという裏テーマがあって、「Over & Over」は「ライブのステージに上がる直前の私」です。ステージに上がる前はすごく緊張しているんですけど、1度上がってしまえば、緊張が嘘だったみたいに楽しかったりするギャップを、曲にしていただきました。テンポが途中で急に変わったりするんですけど、それもライブの緊張や、その後の落ち着きを表していて、面白い曲になりました。
── R&Bテイストがあって、中島さんの楽曲には珍しいタイプですよね。 中島 そうですね。冒頭はラップというかポエトリーリーディング的ですし、全体的にリズムが立った曲になっていて、私の新たな可能性を引き出してくれた曲になりました。
── 1曲目から変わり種の曲が来たという感じで、驚きました。 中島 「緑」というテーマがある意味、私にとってベタである分、1曲目は意表を突きたかったんです。エメラルドグリーンをイメージした曲で、華やかさともろさが入った曲になりました。
── 2番に、打ち上げで「2時まで飲んでた」という一節がありますね。 中島 この部分は三浦さんから「変えたほうがいい?」と確認されたんですけど、「いや、こういう歌詞は今までも今後も歌うことがないと思うので、このままでお願いします」と(笑)。
── 今は夜中の2時まで飲めないですしね。 中島 そうなんです。みんなで集まれていた日々がまた来てほしいなという意味でも、ここはそのままの歌詞でいかせていただきました。
── 2曲目の「GREEN DIARY」はアルバムリード曲です。作詞・作曲・編曲は尾崎雄貴さんですね。 中島 「アルバムと同じタイトルで、リード曲を作っていただけますか?」と尾崎さんにお願いしました。尾崎さんにリード曲を書いていただくというのは、ディレクターさんの強い要望で、誰もコネクションがなかった中、一生懸命にオファーしたら、快く引き受けてくださいました。
── 中島さんのディレクターって、佐々木史朗社長ですよね? 中島 今回のアルバムから、佐々木さんの元でアシスタントディレクターをしていた方が、メインのディレクターとして付いてくださっています。
── 中島さんから見た、尾崎さんの印象はいかがですか? 中島 メロディも素晴らしいんですけど、歌詞が特に心に刺さりました。声も印象的で、デモトラックがすごかったです。
── 歌詞のテーマは、ランカとの日々ですよね。 中島 はい。ですから尾崎さんが、「何か思うところがあったら、すぐに修正します」とおっしゃってくださったんです。でも、ランカ・リー=中島愛としてデビューしてから今までの道のりをすばらしい歌詞にしてくださって。ときには悩むこともあったけど、すべてがいい時間だったという思いが、そのまま歌詞になっていると思いました。尾崎さんはほぼ同世代で、同じく10代から活動されてきた方なので、なおのことうれしかったです。
── 出だしの「緑の日々 似合うねって褒められたカーディガン」という一節は、ランカというより1stアルバム「I love you」のジャケットかなと思いました。 中島 そうですね。尾崎さんには1stアルバムに対する思いはお伝えしていないので、そこから来た歌詞ではないかもしれませんが、私はここを読んだ瞬間、「I love you」だ! と思いました。
── 先ほどの「○○のときの私」という裏テーマでいえば、この曲はどうなるんですか? 中島 少しずれるんですが、「ランカと私」です。ランカのことをオリジナル曲で歌ったのは、中島愛名義の1stシングル「天使になりたい」以来で、原点回帰になったなと思います。