【Steam】ゲーセンに行きたいあなたへ!自宅でゲームセンター気分が楽しめるPCゲーム特集

2021年01月24日 13:000

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アキバ総研をご覧の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ゲーム買いすぎちゃう系ライターの百壁ネロでございます。突然ですが、皆さま、最近ゲームセンターには行きましたか? 家で遊ぶゲームとはまた違った楽しさがあるゲーセンですが、このご時世なので、お出かけしようにも足が遠のいてしまっている人も多いかと思います。そこで今回は、おうちにいながらゲーセン気分が味わえるSteamのゲームをご紹介していきます!

目次
1.ゲーセンで好きなだけ遊びまくれる夢のオープンワールドゲーム「The Coin Game」
2.なつかしのエレメカ風ボール転がしアクション「Super Korotama」
3.ゲームセンター経営シミュレーション「Arcade Tycoon: Simulation」
まとめ

1.ゲーセンで好きなだけ遊びまくれる夢のオープンワールドゲーム「The Coin Game」

  • The Coin Game」(devotid)
  • ジャンル:シミュレーション
  • 2019年2月23日発売(※早期アクセス)
  • 価格:930円(2021年1月12日現在)
  • コピーライト:(C) 2019 devotid

ゲームセンターでお金や時間を気にせず目いっぱい遊んでみたい! と思ったことはありませんか?

 

時間制でゲーム遊び放題のサービスを行っているアミューズメント施設もありますが、理想を言えばやはり、何にも縛られず好きなだけ自由に遊びまくれたら最高ですよね。ご紹介する「The Coin Game」は、そんな夢をゲームの中でかなえてくれる作品です。



本作は、さまざまなアーケードゲームをこれ1本で一気に楽しめてしまう、欲張りなオープンワールドゲームです。

 

広大な世界を自分の思うままに楽しめるオープンワールドゲームと言えば、「グランド・セフト・オート」シリーズや、話題作の「サイバーパンク2077」が思い浮かびますが、本作はそれらの作品とは一線を画す“ゲームセンター”に特化した、世にも珍しいオープンワールド作品となっています。


本作には「バースデーモード」と「サバイバルモード」の2つのゲームモードがありますが、まずは「バースデーモード」でのゲームプレイをご紹介していきましょう。

 

本作の舞台は、とある小さな島。この島には、3つのゲームセンターとひとつの移動遊園地が存在します。プレイヤーは、島内を自由に歩き回ってゲームセンターに入店し、置いてあるゲームを実際に遊ぶことができるのです。

 

「バースデーモード」では、プレイヤーの誕生日という設定で、ゲーム開始時に200ドルのおこづかいをもらえます。
さらに、おこづかいが尽きそうになっても大丈夫。ゲーセンに設置してある、大量の紙幣が舞い踊る電話ボックス型の遊具(?)「マネーマシーン」に入れば、いくらでも追加でお金をチャージ可能。本作に登場するものの中では、いちばん現実で遊びたい筐体は、間違いなくこの「マネーマシーン」です。僕の行きつけのゲーセンにも置いてくれないかな……。



本作では、所持金が自動的にプリペイドカードにチャージされるシステムになっています。

 

このカードを遊びたいゲーム筐体に挿入することで、ゲームをプレイできる仕組みなのですが、これはどうやら海外のゲーセンでは、よく見かけるシステムのようで、日本との文化の違いを感じられます。

 

また、本作ではゲームをプレイすると成績に応じて筐体から細長いチケットがベロベロ~ッと排出され、そのチケットを集めて景品と交換できますが、これも海外のゲーセンではオーソドックスな光景のようです。普通にゲームを遊ぶだけでもおもしろいですが、景品をゲットできるとなるとやはりモチベーションが格段に上がりますね!



というわけで、カードにお金をチャージしたら、あとは完全に自由!

 

ゲーセン内を散策し、遊びたいゲームを探します。と言ってもお金は無限にあるので、遊びたいものもあまり興味をひかれないものも、何もかも手当り次第に全部遊んでしまうのがこの「バースデーモード」の正しい遊び方。目の前に広がる大小さまざま色とりどりのゲーム筐体は、どれもかなりリアルな見た目で、本当にゲーセンで遊んでいるような気持ちになり、否が応でもテンションが上がってしまいます。



本作は「The Coin Game」というタイトルですが、置かれているゲームはコインプッシャー(メダルゲーム)だけではなく、UFOキャッチャーやモグラたたき、バスケのフリースローゲームや的当てゲームなどなど、「これぞゲームセンター!」と実感できる充実のラインアップとなっています。

 

さらに、ゲームだけではなく、飲み物の自販機や、ガチャッとやたらガムやキャンディが出てくるおなじみのアレも設置されており、買ったものはちゃんと飲食が可能。現代を舞台にしたほかのオープンワールド作品では、ゲーム筐体や自販機などがあってもただの飾りでしかなく、干渉できないというものも多いのですが、本作はオープンワールドの形をとったゲーセンシミュレーションなので、すべて触って実際に遊べてしまうわけで、何度も言いますが、とてもテンションが上がります。



もちろん「The Coin Game」というタイトルに偽りなく、本作はメダルゲーム系の充実度も高めです。上からメダルを落として、スライドするテーブルの上に乗せ、押し出して落下させメダルをゲットする定番のプッシャー系筐体はもちろん、かつて旅館やデパートの屋上などで見かけたような、タイミングよくメダルを移動させてハズレの穴を回避しながら進めていくアクション性の高い筐体もあり、レトロゲーマーの心をくすぐります。



それだけではありません。本作には、ゴーカートやレーザーガンシューティング、ミニゴルフなど、ゲーセンの枠を超えたアミューズメント施設的な体感型アクティビティも多数用意されており、まさに1日中遊んでも遊びきれない状態。


屋外遊園地エリアには、メリーゴーランドやパイレーツシップなどのアトラクションもあり、こちらも実際に乗れてしまうので驚きです。もしかして、本作1本で永遠に遊べてしまうのでは……とすら思えてしまうほどのボリューム。しかも、各ゲームにはオンラインランキングも搭載されているので、世界を相手にしたスコアアタックまで楽しめてしまいます。



と、ここまで「バースデーモード」でのプレイにて本作の魅力をご紹介してきましたが、ここでもうひとつのモード「サバイバル」についてもご紹介しておきましょう。


こちらは、プレイヤーにヘルスとエナジーという、いわば体力と空腹度のようなものが設定されたモードです。


サバイバルという名が示すとおり、おなかがすくとゲームオーバーになってしまうため、お金を稼いで食事をしなければなりません。バースデーモードにあったマネーマシーンは、本モードには存在しないため、自力でお金を稼ぐ必要があるのですが、その方法はと言うと……そう、ゲーセンです。本モードでは、ゲーセンで遊んでゲットしたチケットを景品と交換し、その景品を売ってお金を稼いでいくのです。


当然、ゲームの成績がふるわなければ思うように食事にありつけないわけで、ゲームの腕前がみずからの命に直結してしまうというこのプレイ感覚は、これぞ究極のプロゲーマーシミュレーション(?)といったところでしょうか。この、ヒリヒリとした感覚が味わえる本モードこそ、もしかしたら「The Coin Game」の真骨頂なのかもしれません。



足の向くまま気の向くままに思う存分ゲーセンで遊びまくれる、ゲーマーにとって夢のようなオープンワールド作品である「The Coin Game」。ゲーセン好きならマストプレイといっても過言ではないタイトルなので、気になる人はぜひ、チェックしてみてください。


なお、本記事を執筆している段階では、本作は日本語未対応となっています。作中に登場するほとんどのゲームはルールを確かめなくても直感的に遊べてしまうため、筆者はあまり不自由を感じませんでしたが、とは言えゲームシステムや操作などの説明については文字情報が多めであるため、ご購入の際は、あらかじめご注意ください。

2.集中力が決め手! なつかしのエレメカ風ボール転がしアクション「Super Korotama」

  • Super Korotama」(Catness Game Studios)
  • ジャンル:アクション
  • 2019年12月19日発売
  • 価格:520円(2021年1月12日現在)
  • コピーライト:(C) 2019 Catness Game Studios

「エレメカ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。「エレメカ」とは「エレクトロメカニカルマシン」の略で、アーケードにあるビデオゲームではないゲーム全般のことを指す言葉です。クレーンゲームやパンチングマシンなどがエレメカの代表格ですが、古い旅館などにまれに置いてあるボールやメダルを用いたレトロなエレメカも趣深いものです。ご紹介する「Super Korotama」は、そんなエレメカを疑似体験できる作品です。



本作は、シンプルなルールのカジュアル系アクションゲームです。ゲームを開始すると、プレイヤーの目の前には、2本のスティックとひとつのボタンを備えたアーケード筐体が現れます。

 

本作のプレイ画面は、基本的にこの筐体ひとつだけ。微妙に汚れていたり傷がついていたりという生々しい筐体の質感、スコアやクレジット数を示す赤いデジタル表示、そしてゲームセンターのすみっこのような雰囲気を醸し出す薄暗い照明など、かなりリアルかつていねいに“ゲームセンターっぽさ”が表現されていて、なんだかワクワクしてしまいます。

 

さて、そんな本作のルールはただひとつ、「左右のレバーを操作してバーを傾けて、上に乗ったボールを転がし、目的の穴に入れること」。言葉で説明すると若干伝わりづらいかもしれませんが、実際にゲーム画面を見れば一目瞭然。何をすればいいのか、直感的に理解できるのではないかと思います。



本作でプレイヤーができるアクションは、左右のスティックを上下に操作してバーを傾けるということだけです。バーが傾くと、上に乗ったボールは当然、重力に従い、下に向かってコロコロと転がります。この転がる玉を緑色に光る穴に入れるというのが、本作の最大にしてたったひとつの目的。ゴール以外の穴に入ってしまうとミスとなってしまいます。

 

攻略のカギは、ズバリ「集中力」。一気にバーを上げ下げしすぎないようにバランスをうまくとりながら、じわじわと、しかしときには大胆に、穴と穴の合間を進めていきましょう。



とは言え、穴と穴との合間は結構広めに空いています。「なんだ楽勝じゃん!」と思いきや、実は本作はステージクリアタイプ。先に進めば進むほど難易度は上昇し、穴と穴との合間もかなりシビアな狭さになっていきます。

 

しまいには、画面上ほぼ穴だけというステージまで出てくる始末。一見、攻略不可能に見える穴だらけのステージを、巧みなスティックさばきで突破できたときの脳汁ドバドバ感はたまりません。



本作にはやりこみ要素として、好成績をおさめることで獲得できる、盤面きせかえ用のスキンが存在します。このスキンが、なかなかクセが強くおもしろいものばかり。動物の写真があしらわれていたり、独特の日本語が用いられていたりと、不思議な魅力あふれるスキンが多く、コンプリートしてみたいというコレクター魂が燃えてしまいます。



シンプルな作品ではありながら、しっかり作り込まれたグラフィックとゲーム難易度によって、高いモチベーションで繰り返し遊ぶことができる「Super Korotama」。単純なゲームなのですが、プレイ中は思わず声が漏れてしまうほど熱中してしまいます。本作の見た目やゲーム性になつかしさを覚えたゲーマーの人は、ぜひ遊んでみてください。

3.理想のゲーセンを作ろう! ゲームセンター経営シミュレーション「Arcade Tycoon: Simulation」

  • Arcade Tycoon: Simulation」(Squidpunch Studios, Vincent Corporation Ltd)
  • ジャンル:シミュレーション
  • 2019年9月12日発売(※早期アクセス)
  • 価格:1,320円(2021年1月12日現在)
  • コピーライト:(C) 2019 Squidpunch Studios, Vincent Corporation Ltd

ゲーセン好きの人の中には、ゲーセンに置かれているゲームのラインアップや筐体の配置、自販機の品揃えまで目がいってしまうという人もいるかもしれません。

 

「自分ならこういうゲーセンにするのに!」という妄想をしたことがある人に特におすすめの作品が、これからご紹介する「Arcade Tycoon: Simulation」です。



本作「Arcade Tycoon: Simulation」は、その名のとおり、ゲームセンター経営シミュレーションゲームです。


見ているだけで楽しくなってしまうようなレトロゲーム風のピクセルアートと、ポップでカラフルな色あいが特徴的。ちなみに、本作は記事執筆時点では早期アクセスタイトルとなっていますので、その点はあらかじめご了承ください。

 

ゲームの内容は、決められた敷地にゲーム筐体や設備などを設置し、お客さんをどんどん呼んでお金をガンガン稼いでいくという、経営シミュレーションゲームとしては非常に王道のものとなっています。

 

メインとなるキャンペーンモードはステージクリア型となっており、各ステージに設定された3つの目標をすべて達成すればステージクリア。目的をひとつ達成するごとに、次のステージや設置可能なゲーム筐体のカテゴリなど、新規要素がアンロックされていく仕組みとなっています。



ステージを開始すると、まず目の前に広がるのは、当然ながら何もない敷地です。


何もないにもかかわらず、この場所にゲーセンができるとどこかで噂を聞きつけたのか、すでにお客さんがちらほら来場してきているので、さっそく何かゲーム筐体を設置していきます。


……と、言いたいところなのですが、実は本作、筐体を置いただけではお金を稼ぐことができません。「The Coin Game」でも少し触れましたが、海外のゲームセンターでは、事前にお金をプリペイドカードなどにチャージするシステムを用いているものがあり、本作でも、お客さんは筐体に直接現金を投入しないのです。本作では「トークンマシン」という機械を必ず設置する必要があり、そこでお客さんがトークンを買うことで、晴れて収入が入る仕組みとなっています。



トークンマシンを設置し終えたら、次はいよいよゲーム筐体を設置していきます。


ゲームは「レトロ」「ピンボール」「ギャンブリング」など、さまざまなカテゴリーに分類されており、カテゴリーの中に複数種類のゲームが用意されています。

 

序盤はコスト安めのレトロゲーム筐体を設置していき、お金に余裕が出てきたら、どんどんお値段高めなゲームを設置。ピンボール筐体やギャンブリング(メダルゲーム)筐体が増えてくると、店内は華やかな見た目になっていきます。

 

それに伴って来客数も増えていき、店内は次第ににぎやかな状態に。この「経営が波に乗ってきたときのワクワク感」こそ、経営シミュレーションゲームの醍醐味です。ちなみに、ゲーム機だけではなく自動販売機やトイレなどの基本設備もきっちり設置しておかないと、お客さんの満足度が上がらないのでお忘れなく。



しかし、お客さんが増える→収入が増える→ゲームや設備を充実させるというループをひたすら繰り返せば安定経営が続けられるのかというと、そうは問屋がおろしません。


劣化や落雷によって筐体が故障してしまったり、店内がゴミで散らかってしまったりと、次から次にアクシデントが巻き起こります。そこでプレイヤーがとるべきアクションはというと、それはズバリ、スタッフの雇用。筐体メンテナンス担当のオーバーオールが似合うおじいちゃんや、お掃除担当のロボット(!)を雇って、店内を常によい状態に保たなければなりません。スタッフは経験を積むとレベルが上がり、そのたびにパークと呼ばれるアビリティを習得できるので、ちょっとした育成ゲーム気分も味わえます。

 

新しいゲーム筐体を購入し、設備を充実させ、スタッフを配置して、お客さんの幸福度と要望を常にチェックしながらゲーセンをどんどん発展させていく……という、この「あれもこれも」な忙しさこそ、本作のおもしろさと言えるでしょう。



楽しくも忙しいゲーセン経営にちょっと疲れてしまったときは、本作に用意されたもうひとつのモード、「サンドボックス」がおすすめです。これは、最初からお金を大量に所持し、すべてのゲーム機と設備がアンロックされた状態で自由にゲームセンターを作れるモード。ゲーム的な目標やゴールはありませんが、のんびり気の向くままに自分の理想のゲームセンターを作り上げることができます。自分の行きつけのゲーセンを可能な限り再現してみる、なんて遊び方もおもしろいかもしれません。



経営シミュレーションゲームとしてのツボをしっかり押さえた、安定した楽しさが味わえる「Arcade Tycoon: Simulation」。本記事を書いている時点では、早期アクセスゲームとなっており、オプションで言語を日本語に設定すると、お客さんがゲームで遊んでくれないという不具合が発生する(そのため、言語は英語でプレイする必要があります)など、まだまだ不安定な部分もある作品なのですが、今後のアップデートに期待しつつ、気になる人はチェックしてみてください。

おうち時間はSteamでゲームセンター気分を満喫!


というわけで、おすすめの3作をご紹介しました。


大音量の迫力や、体感型ゲームの没入感、みんなでワイワイと遊ぶ楽しさなど、魅力満載のゲームセンターですが、このご時世ではなかなか以前のように気軽に遊びに行けない人も多いはず。一刻も早い事態の収束を願いつつ、おうち時間はぜひ、Steamでゲームセンター気分を満喫してみてくださいね。

筆者:百壁ネロ
ゲーム買い過ぎちゃう系フリーライター。現在積みゲー300本以上。小説家でもあります。著作は「ごあけん アンレイテッド・エディション」(講談社)、「母の嘘(「悪意怪談」所収)」(竹書房)。
Twitter:https://www.twitter.com/KINGakiko
Twitch:https://www.twitch.tv/nero100kabe
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