【Steam】実りの秋がやってきた!農業が楽しめるPCゲーム特集

2020年10月01日 12:130

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アキバ総研をご覧の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ゲーム買いすぎちゃう系ライターの百壁ネロでございます。

唐突ですが、今、筆者が発売を楽しみにしているゲームはSwitchで、来春発売予定の「ルーンファクトリー5」です。農作業をしたり魚釣りをしたりといった、スローライフ的な遊びにアクションRPG要素がからみ合い、さらに恋人&結婚という恋愛要素も含まれて、盛りだくさんで楽しい作品です。このルーンファクトリー、もともとは農業系ゲームの名作「牧場物語」の派生作品として登場したシリーズなのですが、今回は「実りの秋」にも引っかけて、PCで農業が楽しめるゲームをご紹介していきます。


1.農業も魚釣りも恋愛も楽しめる!
レトロ風スローライフゲーム「Stardew Valley

  • Stardew Valley」(ConcernedApe)
  • 2016年2月27日発売
  • 価格:1,480円(2020年9月22日現在)
  • コピーライト:(C) 2016 ConcernedApe

 

仕事に人間関係にと何かと忙しく、あっという間に時間が過ぎていく現代社会。「仕事を辞めてのんびりスローライフを送ってみたい」という妄想をしたことはありませんか? 筆者はあります(わりと頻繁に)。 ご紹介する「Stardew Valley」は、レトロゲーム風のビジュアルが特長的なスローライフゲームです。



本作の主人公は、都会のとある大企業で働く会社員。ある日、自分が送る無機質な毎日に嫌気がさした主人公は、亡き祖父から生前に「心が輝きを失ってしまいそうなときに読むように」と渡された手紙を開き、“スターデューバレー”という場所にある土地の権利書を譲り受けます。



そして主人公は、祖父が残してくれた土地で新しい人生を始めるべく、仕事を辞めて、単身スターデューバレーへとおもむきます。
いきなり農場暮らしからゲームが始まるわけではなく、「仕事を辞めて見知らぬ地へと移り住む」という導入に現代的なリアリティがあり、自然と感情移入ができるストーリーだなと感じました。
ちなみに本作は、主人公のキャラクターメイクが可能となっており、性別、髪型、服装など、カラーも含めて自由にカスタマイズ可能となっています。これもまた、ゲームに自然と没入するためのポイントのひとつと言えそうです。



さて、主人公がやってきたスターデューバレーにある新たな自宅ですが、長年放置されていたこともあり、周囲はとにかく荒れ放題。雑草は生え散らかし、石が転がり、木片がところどころに散乱しているという目も当てられない状況です。最初にもらった作物の種を植えて早く農業にはげみたいところなのですが、まずはこれらのじゃまなものを片付ける必要があります。というわけで、筆者はまず、ツルハシやオノを振るって土地を整備するところから始めていくことにしました。



しかし、本作には時間とエナジー(体力)の概念があり、作業をすることで、エナジーが減少して疲労状態になり、夜遅くまで起きていると気絶してしまうため、無尽蔵に行動はできません。この「やりたいことを一気に進められず、少しずつ進めていかなければならない」という点が、ストレスに感じられず、むしろ「明日はあれをやろう、これをやろう」という楽しさにつながるところが、本作の面白いポイントだなと筆者は感じました。



本作では、農業以外にもプレイヤーができることが膨大にあります。釣りや料理などスローライフ系ゲームの定番要素はもちろん、町の人と交流を深めて友好度を上げて結婚したり、ダンジョンでモンスターを倒しながらレアなアイテムを目指したりなど、豊富な遊びが用意されており、やりたいことが次から次に出てくること必至。やれることが多すぎて逆に何をしたらいいか迷ってしまい、自分で目標をなかなか決められないという人のために、クエスト的な「日記」も用意されているのはうれしいポイントです。



「農業をやるために種を買おうと町に出て、道行く人々としゃべって交流し、種を買ったあとに寄り道した別のお店で、料理のレシピも買って、ついでに浜辺にも寄って釣りを楽しみ、日が暮れてきたので家に戻って寝るまでの時間は畑を耕して……」と、最初に掲げていた目標から思いつくままに寄り道し、たっぷり脱線しながらのんびり遊ぶのが、筆者の提唱する本作の正しいプレイスタイル。さらに本作は、オンラインマルチプレイにも対応しており、フレンドと一緒に農地を開拓するといった遊び方も可能となっています。



一度始めたら「あともう1日!」と、ついついやめどきを失ってしまう、まさに時間泥棒な「Stardew Valley」。どっぷりハマれるゲームを探している人は、ぜひチェックしてみてください。

2.話題沸騰中のメガ盛り系オープンワールドサバイバルアクション
Craftopia / クラフトピア


  • Craftopia / クラフトピア」(POCKET PAIR, Inc.)
  • 2020年9月4発売(※早期アクセス)
  • 価格:2,570円(2020年9月22日現在)
  • コピーライト:(C) 2020 POCKET PAIR, Inc.

ゲームにおける農業要素は、メインに据えられている場合もありますが、数ある要素のひとつとして実装されている場合が多いように思います。たとえば有名ゲーム「マインクラフト」にも農業の要素はありますが、家や町並みを作るクラフト要素や採掘・探検要素の印象が強く、結果的には「いろいろなことが自由にできるおもちゃ箱」のようなイメージの作品となっています。


ご紹介する「Craftopia / クラフトピア」もまた、数ある遊びのひとつとして農業の要素が組み込まれた、オープンワールドゲームです。



「クラフトピア」は、リリース前からSteamで話題となっていた作品です。その理由は、「なんでもできる」というゲーム性。Steamのゲーム紹介ページに書いてあるだけでも“狩り・農業・ハクスラ・建築・自動化”と、てんこ盛り感がすごいです。「広大なオープンワールドを舞台に、畑作りや釣りを楽しみつつ、クラフトで新しいアイテムを作って、獲得した食材で料理も作り、モンスターとバトルをして、ときにモンスターを手なずけつつ、ダンジョンに潜ってボスと戦い、レベルが上がったらスキルや魔法を覚えて、ホバーボードやグライダーなども乗りこなしながら、床や壁を自在に設置して拠点を作り上げていく」と、やれることをざっと書いただけでもこのボリューム。まさに「俺が考えた最強のゲーム」と言っても過言ではないのではないでしょうか。

 

というわけで、実際にプレイスタート。 まず初めに、性別、顔、髪型など、細かに作れるキャラクターメイキングを済ませると、いきなり主人公が地球を滅ぼすという衝撃的なムービーが始まります。その後、目の前に現れた、巨大な杖を構えた神々しい出で立ちの女性から、最初の人類となって新しい世界“クラフトピア”を作るようにと伝えられます。「最初の人類になる」という言葉、かなりワクワク&ゾクゾクしてしまいますね……!



そうして、開かれた巨大な門をくぐると、そこは緑豊かな世界、クラフトピア! ここから主人公の自由な生活がスタートします。

 

こういった「なにをしても自由」系のゲームは、いざ世界に放り出されると逆に何をしたものか迷ってしまうことが多々ありますが、本作は右上に複数個のミッションが表示されているため、まずはこれを順番にクリアすることを目標に進めていくことで、スムーズにゲームに慣れていくことが可能となっています。



クラフト系ゲームの常ではありますが、クラフトピアに降り立った主人公は、まず周囲の木や石を壊して、木の斧や石のつるはしなどの簡易な採集用アイテムを作ることとなります。

 

そして、必要な資材を集めて作業台が完成すると、作れるアイテムの種類が増加します。

 

「キャンプファイア」で食材を焼いたり、「市場」でアイテムを売ってお金を得たりということができるようになってくると、徐々に文明のにおいが漂ってきます。しかし、それでもしばらく生活をしていると、どんどん今の「文明」の規模に物足りなくなってくるでしょう。



そこで登場するのが「時代の祭壇」というアイテム。これを作って必要な素材を集めると、 “時代”を進化させることができるようになるのです。この「時代進化」こそ、「クラフトピア」の大きな特徴のひとつ。時代を進化させることで作れるようになるものの幅がグンと広がり、小麦畑を作って農業をしたり、鍛冶屋を作って武器や防具を作成したり、さらにはベルトコンベアや掘削機などメカメカしいアイテムも作れるようになっていき、発電や作物収穫の自動化に手を出すことが可能となります。

 

この「作れるものが多くなっていく」「やれることが増えていく」という感覚は、わかりやすくも、やはり楽しく、時代進化を進めるたびにどんどん広がっていく「クラフトピア」の世界に、思わずワクワクしてしまいます。



本作を語るうえでは、クラフト要素だけでなく、RPG要素も欠かせません。
筆者は実際に遊んでみて、本作が前情報から想像していた以上にRPG的であったことに驚いたほどです。

 

本作がRPG的である最たる部分として、ダンジョンの存在があります。この「クラフトピア」の世界にはダンジョンへと通じる扉がいくつもあり、この扉から、モンスターや巨大なボスが待つダンジョンへと潜ることができます。ダンジョンには、ダンジョンでしかドロップしないアイテムがあったり、クリア報酬としてプレイヤーキャラの能力をアップするために必要なアイテム「石板」がゲットできたりと、そのプレイ感はまさしくRPG。アイテムにはエンチャントと呼ばれる効果が付与されているものもあり、目当てのアイテムが出るまで周回するハクスラ(ハック&スラッシュ)的な要素も楽しめます。



さらに、レベルアップして得られるスキルポイントを使って、「溜め斬り」などの戦闘スキルや「ヒール」「ライトニングボルト」などの魔法を習得することも可能。

 

戦えば戦うほどどんどん強くなっていくという、RPGならではの感覚もしっかり味わえます。さらにさらに、特定のアイテムを使うことで、弱らせた動物やモンスターをペットにして飼うことも可能。いわゆる「ゲットだぜ!」風の要素ですが、本当にどれだけ盛りだくさんなんだ、このゲーム…!



ひとりでコツコツと建築することが好きな人も、最強装備を作ることに熱中してしまう人も、はたまたマルチプレイで友人とワイワイ冒険したい人も、「どんな人でもみんなまとめて面倒見ます!」という巨大なふところを感じる作品、「クラフトピア」。この記事を書いている時点ではまだ開発途中の早期アクセスゲームとなっているため、正式リリースの際にはさらに完成度が高まることが期待できます。



あまりにもボリューム満点のゲームであるため、本記事でその魅力のすべてを存分にお伝えすることは、かなわなかったかもしれませんが、惹かれるものを感じた人や話題作で遊んでみたいという人は、ぜひ、このメガ盛の「クラフトピア」の世界に飛び込んで、好奇心のおもむくままに遊び倒してみてください。

3.“ながらプレイ”に最適!
パソコンのデスクトップで遊ぶ異色の農園ゲーム「Desktop Farm

  • Desktop Farm」(3dm_live_wallpapers)
  • 2020年9月22日発売
  • 価格:205円(2020年9月22日現在)
  • コピーライト:(C) 2020 3dm_live_wallpapers

 

農園系ゲームは、やり始めるとついつい延々と遊び続けてしまう時間泥棒的な作品が多い印象ですが、空いた時間でちまちまと楽しむというのもまた、醍醐味のひとつです。
本作、「Desktop Farm」は、スキマ時間に少しずつ楽しむタイプの作品です。



「Desktop Farm」は、「マインクラフト」のようなボクセルアート風のグラフィックで描かれた農園ゲームです。


プレイヤーができる基本的なアクションは、土を耕して作物を植え、実ったら収穫してお金を得るという、農業系ゲームとしては比較的オーソドックスなルーチン。木を伐採したり、道路を敷いたり、牛を飼ったりといった要素も用意されていますが、やれること自体は多くなく、また、舞台となっているフィールドも小さめであるため、ゲームとしてはかなりシンプルな作りとなっています。


これだけだと、もしかしたらあまり魅力に感じられる部分が少ないゲームのように思われてしまうかもしれません。しかし、実はまだ、本作最大の特徴にして最大の魅力をご紹介していないのです。 それはずばり、「Desktop Farm」というタイトルにもあるとおり、「パソコンのデスクトップで遊べる」ということです。



画像を見ておわかりいただけるように、本作は、起動するとデスクトップのライブ壁紙として動き始めます。ライブ壁紙とはいえ、もちろん本作はゲームなので、ただ眺めるだけで終わりではありません。クリックをして作物を植えたり、カメラを動かしたりという風に、しっかりと操作を行うことが可能となっています。 また、ゲーム内の農場の時間が現実の時間とリンクして、起動している時間帯によって昼夜が変化するのも面白いポイントです。(筆者は夜中に仕事をする人間のため、画面写真は夜のものですがご了承ください)



本作は、デスクトップ上で遊ぶゲームということで、これだけに1本集中してがっつり遊ぶというよりは、たとえばパソコンで作業をしつつ、休憩がてらに畑を見てちょっと農作業をするような、「ながらプレイ」が最適な遊び方ではないかというのが筆者の見解です。


実際、体感ではありますが、本作は動作が軽めで、起動しながら作業をしたり動画を見たりすることが可能でした。なんなら起動しながらほかのゲームをプレイすることすらできてしまったのには驚きでした。



毎日起動して、自分だけの農園を眺めながら、スキマ時間にのんびり楽しむタイプの作品である「Desktop Farm」。ゲーム中に流れる虫の声や牛の鳴き声、そして時おり降る雨の音などの効果音も、なんだかのんびりとした気分になり、癒やされること請け合いです。 気になった人はぜひ、パソコンを使ったお仕事や作業のおともに、デスクトップで農園を開いてみてください。

ゲームの中の農園で、のんびりまったり楽しもう!


というわけで、おすすめの3作をご紹介しました。


ひとくちに「農業要素があるゲーム」と言っても、ゲーム性やスケールにそれぞれ違いがあり、実にバラエティ豊か。しかし、「自分の畑に作物が実る」という感覚は、どのゲームでも共通して楽しいものです。ぜひ、この秋は、ゲームでのんびりと農業に精を出し、「実りの秋」を実感してみてくださいね。



筆者:百壁ネロ
ゲーム買い過ぎちゃう系フリーライター。現在積みゲー300本以上。小説家でもあります。著作は「ごあけん アンレイテッド・エディション」(講談社)、「母の嘘(「悪意怪談」所収)」(竹書房)。

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