【インタビュー】竹達彩奈が新曲「Dear Dear」を配信リリース。ミト(クラムボン)のプロデュースで等身大の楽曲に

2021年01月19日 12:000

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ぎりぎりまで、アレンジを直していただいて完成しました


── そうして生まれた「Dear Dear」は、やさしくて落ち着きがある楽曲でした。

竹達 まだ暗さの残る夜明けの、静かな雰囲気からスタートする曲で、歌詞からは、ビルの向こうの空が朝焼けに染まる中、日の出を待つ女性の姿がイメージできました。空気がきれいで、ちょっと肌寒さを感じる中、ぽつんとひとりで新しい朝が訪れるのを待ちながら、自分の中にある前向きな気持ちと向かい合っているような楽曲だったので、その人にやさしく寄り添う歌を歌いたいなと思いました。

── ビルの向こうの空とおっしゃいましたが、たしかに都会的なイメージのある歌詞とサウンドでした。森の中とかではなく、街を感じさせるんですよね。

竹達 そうですね。自然の中というよりは都会で、ビルのガラスに太陽の光が少しずつ反射して広がって、だんだん世界が明るくなっていくという雰囲気の曲です。実はぎりぎりになってアレンジを変えていただいたので、ミトさんにはお手間をおかけしてしまいました。

── え、そんなことが。そういうふうに変えてもらったんですか?

竹達 最初はもっとテンポが早かったんです。アレンジももうちょっと明るくて、常にリズムの音が入っていて、朝日の中、早歩きをしているような感じでした。それをイメージ的に時間を早めて、「まだ紫色の空からだんだんオレンジに染まっていく感じにしたいんです」と、私なりの言葉でサウンドのイメージをお伝えして。ミトさんがそれをうまく汲み取ってくださり、レコーディングのぎりぎりまで手を加えてくださってでき上がりました。


── ミトさんの楽曲への真摯な姿勢が伝わってくるお話ですね。

竹達 本当に頭が上がらないです。ミトさんはクラムボンのメンバーとして、表舞台に立つ方でもあるじゃないですか。ですからクリエーターとしての気持ちとアーティストとしての気持ちの両方を持ち合わせていて、こちらの視点に寄り添ってくださっている印象がありました。だから、一緒にお仕事していても孤独感みたいなものがなくて、本当に力強い味方になってくださったなって思います。

── そして、結果的に竹達さんのイメージ通りのアレンジになったということですね。

竹達 でき上がりを初めて聴いたときは、「これだ!」と思いました。私のつたない言葉を拾い上げて、本当に理想としていた雰囲気にしてくださって、プロはすごいなと改めて思いました。

── レコーディングのディレクションもミトさんが担当されたんですか?

竹達 はい、ミトさんが録ってくださいました。スタジオでの雑談で、ミトさんがたずさわっているゲームの主題歌の話になって。私はそのシリーズが大好きなので、話題が盛り上がりました。そうやって気持ちを温めてから、レコーディングに臨んだこともあって、録り自体はスムーズに進みました。この部分はどういうふうに気持ちを表現したらいいんだろうって引っかかる部分がひとつもなく、最初から終わりまで、自分の中からスッと出てきた歌い方を通すことができました。

── 等身大の楽曲ということもあって、歌いやすかったということですね。

竹達 そうですね。無理なく歌うことができました。歌詞も自分の性格にすごく近いですし、全体的に憂いがある曲で、私自身、陽気なタイプではないので、大好きな曲調なんです。そのおかげで、別の誰かを演じることなく、自分らしい表現にできた気がします。キーも、いつもより低めで、ニュアンスを重視したボーカルにできたのもよかったと思います。

── やさしくて透明感があって、冬に聴くのにぴったりの曲ですし、大人の女性の雰囲気を感じました。

竹達 そう言っていただけてうれしいです。

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