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ロックなボーカルに初めて取り組んだのが、「バスカッシュ!」の「COSMOS」です
── 6曲目以降は、1作品1曲ずつというラインアップになっていきます。まずは、「バスカッシュ!」のシトロンとして歌った「COSMOS」。 中島 戸松遥さん演じるルージュ、早見沙織さん演じるヴィオレットとともにエクリップスというアイドルユニットを組んで、オープニングテーマやエンディングテーマを担当させていただきました。エクリップスには劇中歌も多くて、どれもロック色が強いんです。私が演じたシトロンは、見た目は幼いんですけど中身は年上という設定で、キャラソンのレコーディングでは、しゃべっているときの声とは違う大人っぽい声で、ロックを熱くシャウトする感じで歌ってほしいと言われました。
── 「COSMOS」はシトロンのソロ曲で、かっこいいボーカルになっています。 中島 初めて取り組んだロックな歌い方を、シトロンで学ばせていただきました。エクリップスには「アイドル・アタック」というアルバムがあるんですけど、アイドルのアルバムとして名盤なんじゃないかなと個人的に思っていて、まだ触れたことがない方にもぜひ聴いていただきたいです。
── 「FULL OF LOVE!!」が、各作品のキャラソンシングルやアルバムを掘り返すきっかけになりそうですね。 中島 はい。このアルバムからいろいろな作品に遡っていただきたいなというのが、「FULL OF LOVE!!」を出したかった理由のひとつでした。今はサブスクもありますので、昔のアニソンも聴きやすいと思います。
── 7曲目は「けんぷファー」の沙倉楓として歌った「素顔でフォーリンラブ」です。 中島 デビューして1年くらいで出会った作品とキャラクターなんですけど、すごくふんわりとした子に見せかけて、ラスボスのようにガラッと変わって、私もびっくりしちゃって(笑)。「素顔でフォーリンラブ」はそういう裏の一面は見せないかわいい曲で、それを楓が歌うというのがちょっと怖くていいなと思いました。
── 楽曲的には、王道のアイドルソングですよね。 中島 乙女な曲なので、どの楓で歌えばいいんだろうと悩んだんですけど、徹頭徹尾かわいく歌いました。
── 楓は演じてみて、いかがでしたか? 中島 正直、楽しかったです(笑)。ニコニコしているのに悪い子だったので、裏があるんだぞとニヤニヤしながら演じてました。刺激的でしたね。
── 次は、「異国迷路のクロワーゼ The Animation」のアンヌの曲「遠く君へ」。アンヌは1話限りのゲストキャラクターでしたね。 中島 パッケージ版に収録されたTV未放送の4.5話「音楽会 "Recital"」のゲストキャラクターで、歌を歌いながらいろいろな場所を放浪している女の子です。私には日本とフィリピンというルーツがあって、海の向こうの国を思う気持ちを持っているんですけど、アンヌの心情も「遠く君へ」という曲の内容もそれと近くて、自分自身と重ねながら歌いました。
── 「遠く君へ」は旅情と郷愁に満ちた曲で、いつも聴き入ってしまいます。 中島 東山奈央さんが演じた主人公の湯音(ゆね)も異国に来た女の子で、この曲を歌っているんですよね。しかも、コーコーヤさんが作ってくださった曲で(正確には、作曲はコーコーヤのリーダー・笹子重治)。普段あまり出会えないアーティストさんの曲を歌わせていただけて、感動しました。
── コーコーヤは、ブラジルの音楽「ショーロ」をルーツにしたトリオで、普通のポップスのフィールドとは違うところで活躍している人たちですね。「異国迷路のクロワーゼ」ではサウンドトラックを担当しました。 中島 アンヌという役と出会えたからこその、すごく貴重な機会でした。大切に歌わせていただいた曲で、すごく気に入っています。
── 次は「セイクリッドセブン」の藍羽ルリの曲「未来の栞」です。 中島 この曲は実は、2017年に発表された遊戯機器のための曲で、レコーディングしたのはTVシリーズの放送よりずっと後なんです。今回が初CD化になるので、ラインアップに加えたいなと思いました。ルリは財団のCEOを務めるお嬢様で、普段はきびきびと指示を出す有能な女の子なんですけど、キャラクターソングになると、めちゃめちゃかわいくなります(笑)。
── アニメ本編のキャラクター性とは、少し違うイメージの曲になったということですか? 中島 そうですね。もしルリがマイクを握ってアイドルソングを歌ったら、という設定を自分の中に作って、アイドルらしさを全面に出して歌いました。すごい子なんですけど、普通の女の子の一面もあるんだよということを、楽曲で表現できたと思います。ルリが主人公のアルマと鎌倉デートした話数(第8話「マゴコロを込めて」)があって、そのときのルリのイメージに近いですね。