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「Bleu Noir」はバンドの魅力をお伝えできる曲になりました
── それに続いたのが、アップテンポな「僕らのアンサー」で、ここからがライブのクライマックスです。「僕らのアンサー」を歌う前に、「かかってこいやー」というあおりが入って。 早見 あれはツアーの途中で思いついたんです(笑)。ライブのような場でもないと、ああいう言葉を大声で言う機会はありませんし、お客さんだけでなく自分も高まりました。
── 「僕らのアンサー」はキャッチーなロックナンバーで、早見さんのレパートリーとしてはむしろ珍しいタイプの曲です。 早見 だからライブでも目立つんですよね。客席と一体になれる曲です。こういうタイプの楽曲を、また新しく作りたいなと、今回のツアーを経て思いました。
── 「FLY ME TO THE MOON」で衣装チェンジしてのクライマックスという流れでしたが、この衣装がレトロなワンピースで素敵でした。 早見 あの衣装はすごくて、専門の職人さんの手でプリーツ加工されている特注の衣装なんです。動いたときにきれいに見える衣装で、緑とピンクという配色は「JUNCTION」のジャケットとおそろいで作っていただきました。
── 衣装は最初が赤、次が白、クライマックスがカラフルなワンピース、アンコールでツアーTシャツのアレンジと4パターンあって、どれもすばらしかったです。 早見 弾き語りのときのドレスは、クライマックスのワンピースの上にグレーのふわふわのチュールを被せていたんです。それを「FLY ME TO THE MOON」の前奏のときにパッと脱いで早着替えをするという演出で。チュールを被せていたときも、スカートの丈がアシンメトリーになっていて、ワンピースの裾がちょっとだけ見えるという、こだわりの衣装でした。
── 靴のヒールの装飾もお洒落で。ああいう衣装の細かいこだわりは、当日、客席で見ていてもなかなか気づけない部分ですよね。それが、Blu-ray & DVDではアップになるのでうれしかったです。 早見 そうなんですよ。ぜひ、衣装の細部は映像で注目してください。
── ライブでもっとも高まった曲は、間奏部分にメンバー紹介が入った「Bleu Noir」でした。 早見 こんな素敵なメンバーでライブをやってきたんだよ、とお伝えできる曲になりました。「Bleu Noir」はCD制作時からライブで演奏することを意識して、間奏がいくらでも伸ばせるようにしていたんです。
── 各メンバーのソロが入って、高まりました。その前の早見さんのフェイクもすごくかっこよかったんですけど、あれはアドリブですよね? 早見 アドリブです。どこで入れるかは決まっているんですけど、どんなふうに歌うかは広島と東京ではだいぶ変わりましたね。自分の歌(フェイク)が変わることでメンバー紹介につなげる勢いも変わることに気づいて、熟考しました。
── 東京では、ほかの会場になかったストリングスと女声コーラスのソロが加わりました。 早見 より華やかになりましたね。アンコールの「eve」も、ストリングスとコーラスがあったからこそ、できた曲です。
── アンコール1曲目の「eve」は、ストリングス2人、コーラス2人と早見さんという全員女性による演奏でした。 早見 アンコールの1曲目は会場ごとに曲とメンバーを変えてきたんですけど、東京公演しかできなかったセットです。「eve」はリズム楽器がなく、上ものだけの演奏だったので難易度が高くて。それを国際フォーラムの広い会場に響かせるということで、緊張しましたね。でも、それまでの積み重ねがあって、ストリングスやコーラスのみなさんとも息が合っていて。私も含め5人並んで、お互いを近くに感じながら演奏できたというのも大きかったですね。目を見て、呼吸を合わせることができましたし、みなさんプロなので安心して歌えました。
── 「心のメトロノーム」という言い方を、メイキング映像でしてましたね。 早見 はい。本番では5人の「心のメトロノーム」がばっちり合って、よかったーって思いました。