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「私のファンって、めっちゃよくない?」って自慢したいんです
── すべて歌い終えたとき、どんなお気持ちでしたか? 内田 駆け抜けた充実感はもちろんありましたけど、これだけのセットを組んで、これだけの演出を用意して、1度きりなのはもったいないなという気持ちのほうが大きいのが、正直なところでした。「これ1回で終わりなのかぁ」と、しみじみ思ってました。
── その気持ち、すごくわかります。あんなに立派なセットと凝った演出が、たった1日のものなんですから。 内田 でも、それが今の私なんだなと。2018年と同じように2019年も、こんなふうにバタバタしながら前へ前へと突き進んでいく年になるんだろうなと思っていました。そんな中で、ふとひと息ついたときに、いろいろなものを得ていた自分に気づけたらいいなって。
── 今は突っ走っている最中だということですね。 内田 まっ最中ですね。「これから先の内田真礼は、どんなふうになっていくんだろう?」と自分でもワクワクします。ライブやファンクラブイベントで、ファンのみんなと直に会うと、ガツンとモチベーションが上がって、次のライブに向けて楽曲の理解度を深めたいとか、体作りのためのトレーニングをしたいとか、気持ちがとても前向きになるんです。みんなからパワーをもらって、また次に行けると思うと、立ち止まっている暇なんかない! と思います。
── ファンと直接会うことが、なによりの力になるということですね。 内田 はい、だからライブはいつも、「私って幸せだなあ」という気持ちになるんです。
── 武道館ライブでは、ファンのみなさんに、内田さんのことを「好きだ」って言うように、何度もあおってましたよね(笑)。 内田 最近やりがちなんです(笑)。気持ちが高ぶってくると、つい。私、ノロケたいタイプなんですよ。大きな会場で「みんな、私に言いたいことある?」と聞くと、いつでも何度でも「好きだよー」と返してくれるので、確かめずにいられなくなって。「私のファンって、めっちゃよくない?」と、世界に向かって自慢したいです。
── ファンのみなさんが誇らしくて、つい「好きだよ」って言わせちゃうわけですね(笑)。 内田 最高に幸せでした(笑)。武道館でのライブに対しては不安な気持ちもあったのですが、ライブが始まって、みんなが盛り上がっているのを見たら、安心できる場でしかありませんでした。
── 武道館は大きいんですけど、どこから見てもステージが近く感じます。 内田 私も客席が近く感じました。後ろのほうまでみんなのことが見えて、うれしかったです。普段は声優の仕事をしているので、キャラクターの延長線上で私のことを好きになってくれる人もいれば、音楽活動を5年もやっているので、音楽から私を知ってくれた人もいて、さらに、野球好きでホークスのファンだというところから興味を持ってくれた人もいたりして、いろいろな人が私のライブで繋がっているんだなと思うと、幸せで。すべてのことに感謝したいと思える景色が、武道館には広がっていました。
── ホークスファンにも、内田さんの存在はかなり認知されてきたように思います。 内田 そうですね。野球を見に行ったとつぶやくと、公式アカウントさんが、いつもリツイートして拡散してくださるんです。やさしいですよね(笑)。
── 映像特典のドキュメンタリーにはバックステージの様子が映ってましたが、お正月飾りがあったり、おせちが用意されていたり、楽屋もお正月気分になってましたね。 内田 おせち、すごく美味しかったです(笑)。それから映像には映っていませんが、楽屋には家族が集まっていて、お正月で内田家勢揃いみたいになっていたんです。九州からおじいちゃんやおばあちゃんも来てくれて、雄馬もいて。当日のリハが終わった後、私は楽屋でバンドメンバーと「今日はがんばろうぜっ!」と話をしたいのに、その横では家族がなごんでいて、外向きの自分と内向きの自分がごちゃ混ぜになったような不思議な気持ちになりました(笑)。これも元日のライブならではの光景だと思います。
── バックステージの通路には、書き初めも貼られていましたね。 内田 私とバンドメンバーとダンサーズで書きました。選んだ言葉に各々の色が出ていて面白かったですね。私は今年の目標ということで「あなたの太陽になる」と書いたのですが、バンマスの黒須(克彦)さんの「金(きん)」にすべてを持っていかれました(笑)。インパクトが大きすぎました。
── 表も裏も、お正月らしいライブだったということですね。念願の武道館ライブを成功に導き、アーティスト活動満5周年も越えました。時代も新たに令和になったということで、最後に今後の抱負をお聞かせください。 内田 今後の目標は、守りに入らないことかなと思っています。1stライブのときは、この体験は1度きりで、私はもう一生ライブはできないだろうなと、なぜか思っていたんです。なので、最後に思わず涙が出てしまったんですね。去年のツアーのときは、3公演しかないツアーがもう終わってしまうんだとさびしい気持ちになっていました。ライブをやるたびに、今やっていることが終わってしまうさびしさで心がいっぱいになってしまうんです。でも、今は前に前に突き進んでいることで、さびしさが追いつかない状態になっていて。このまま、どんどん新しいことに挑戦していきたいなと思います。
── さびしい気持ちになっている暇もなく、疾走しているのが、今の内田さんなんですね。 内田 7月にはニューシングルがリリースされるんですけど、初めてTom-H@ckさんに楽曲提供していただいた曲なんです。こんなふうに怖がらずに新しい世界に飛び込んでいって、そこで得たものを真礼チームに返していきたいなと。それをもっといい形にしてくれるのが真礼チームなので、次にライブをするときは、どんなふうに私がバージョンアップされているのか、楽しみにしていただきたいですね。そして、いつか武道館にもう1度立ちたいです。
── 近い将来、また武道館ライブがあるような予感がします。 内田 オリンピックがあるので、武道館が使えない期間があるんですよね。早くても再来年になるのかなと思うと、このタイミングで初の武道館ライブができたことは本当によかったなと思いますし、次にやるときには、もっと余裕をもってやってみたいです。今回は、翌日からフランスでの写真集撮影があったので、ライブが終わった後も実はバタバタしていて。
── フランスはいかがでしたか? 内田 寒かったし疲れもあったんですけど、めきめき元気になれるような、やさしい土地でした。心が癒やされました。
── 写真集も約4年ぶりだったんですよね。 内田 ライブとは違った私を見ていただける、いい機会だなと思いました。こういうことがやりたいですと自分発信で作っていった武道館ライブとは正反対に、フランスでの内田真礼をどう表現するか、写真集の制作チームにすべてお任せしたんです。そのおかげで、みんなにはこんなふうに自分が映っているんだなと発見がありました。それに海外って楽しいですよね。また行きたいです。
── フランスのどこに行ったんですか? 内田 パリで撮影した後は、オンフルールとドーヴィルという海峡沿いの港街に行きました。ムール貝がバケツで豪快に出てきて、すごく美味しかったです。お酒も少しだけ飲んだんですけど、シードルが美味しくて。日本で飲むのとは違って、少し苦いんですよね。シードルとガレットの組み合わせも最高でした。
── 写真集「étoile(エトワール)」は、ファンのみなさんはすでに堪能していることと思います。次は、7月10日にリリースされるニューシングル「鼓動エスカレーション」のときにまたお目にかかりたいと思います。今日はありがとうございました。 内田 ありがとうございました!
内田真礼プロフィール
12月27日生まれ、東京都出身。
主な出演作は『MIX』(立花音美役)、『約束のネバーランド』(ノーマン役)など。今年4月にアーティストデビュー5周年を迎えた。来たる7月10日には、TVアニメ「ダイヤのA actII」第2弾エンディングテーマ「鼓動エスカレーション」を、9枚目のシングルとしてリリースする。
商品データ
■「UCHIDA MAAYA New Year LIVE 2019 『take you take me BUDOKAN!! 』」
Blu-ray 7,800円(税別)
DVD 6,800円(税別)
レーベル:ポニーキャニオン/ON SALE
※Blu-ray & DVD 共通仕様
・特製三方背ケース
・特製デジパック
・ライブフォトブック
・映像特典 Documentary of 「take you take me BUDOKAN!!」
〈収録内容〉
01. 高鳴りのソルフェージュ
02. take you take me BANDWAGON
03. ロマンティックダンサー
04. クロスファイア
05. aventure bleu
06. +INTERSECT+
07. アイマイ☆シェイキーハート
08. からっぽカプセル
09. youthful beautiful
10. c.o.s.m.o.s
11. magic hour(Acoustic ver.)
12. わたしのステージ(Acoustic ver.)
13. 君のヒロインでいるために
14. シンボリックビュー
15. Applause
16. 世界が形失くしても
17. Hello, 1st contact!
18. ギミー!レボリューション
19. Smiling Spiral
20. Hello, future contact!
アンコール
EN1 Step to Next Star!!
EN2 サニーデイ・アンセム(FCオリジナルソング)
EN3 創傷イノセンス
ダブルアンコール
EN1 Shiny drive, Moony dive
EN2 take you take me BANDWAGON
〈映像特典〉
・Documentary of 「take you take me BUDOKAN!!」
(取材・文/鈴木隆詩)