【TAAF2019】作品賞は「ゾンビランドサガ」、アニメファン賞は「BANANA FISH」が受賞! 「東京アニメアワードフェスティバル2019」授賞式レポート

2019年03月13日 17:000
【TAAF2019】作品賞は「ゾンビランドサガ」、アニメファン賞は「BANANA FISH」が受賞! 「東京アニメアワードフェスティバル2019」授賞式レポート

2019年3月11日(月)、「東京アニメアワードフェスティバル2019(TAAF2019)」授賞式が、豊島区庁舎にて開催された。

この授賞式では、多くのアニメ関係者、報道陣が見守る中、「アニメ功労部門」「アニメ オブ ザ イヤー部門」「コンペティション部門」の各受賞作品が発表された。

 

実行委員長・石川和子さんのあいさつに続いて、フェスティバルディレクター・竹内孝次さんが登壇。「アニメ功労部門」「アニメ オブ ザ イヤー部門」「コンペティション部門」について、それぞれ「過去を見直す」「今を見つめる」「将来を見通す」というテーマを持っていることを改めて解説し、いよいよ授賞式の幕が上がった。

 

アニメ功労部門

まずは「アニメ功労部門」の授賞から。

この部門は、アニメーション産業・文化の発展に大きく寄与した人物を顕彰するというもの。アニメーションの制作現場における技術、表現、人材育成など長年の功績をたたえるとともに、教育活動・国際交流など、広くアニメーション産業の社会的地位の向上に大きく貢献した人が選考対象となる。

今回の受賞者は以下の通り。

 

・大河原 邦男(メカニックデザイナー)

・小林 治(アニメーター)

・酒井 あきよし(脚本家)

・杉山 佳寿子(声優)

・高橋 茂人(プロデューサー/プロダクション設立者)

・高橋 宏固(撮影監督)

・鳥海 永行(監督)

・二宮 常雄(アニメーター)

・深沢 一夫(脚本家)

・堀江 美都子(歌手)

※氏名50音順・敬称略

 

受賞者を代表して登壇した二宮常雄さんは、「平成最後の年に思い出深い賞をいただき、本当にうれしく思います」と喜びを語った。

大河原 邦男さん(右)

 

杉山 佳寿子さん(右)

 

堀江 美都子さん(右)

 

アニメ オブ ザ イヤー部門

続いて、「アニメ オブ ザ イヤー部門」を発表。

これは1年間に日本国内で放送・上映された商業作品より、アニメファン、アニメーション業界のプロフェッショナルの投票により各賞を決定。「アニメファン賞」はファンの投票のみで決まり、「作品賞」と「個人賞」は業界内からの投票により決定する。

受賞者、作品は以下の通り。

 

・個人賞 原作・脚本部門 花田十輝

・個人賞 監督・演出部門 京極義昭

・個人賞 アニメーター部門 刈谷仁美

・個人賞 音響・パフォーマンス部門 宮野真守

・アニメファン賞 BANANA FISH

・作品賞 テレビ部門 ゾンビランドサガ

※敬称略

  

「個人賞 監督・演出部門」受賞の京極義昭監督は、2018年「ゆるキャン△」で高い評価を得ており、「アキバ総研」で掲載したインタビュー記事もかなりのヒットとなったように、今、もっとも注目すべきクリエイターのひとりだ。

京極義昭さん(右)

 

壇上に上がった京極監督は、「(『ゆるキャン△』は)制作会社が小さく、スタッフは少なく、若いスタッフも多く、正直万全の体制ではなかったのですが、このスタッフで僕たちらしく真摯にアニメを作り、お客様に届けていこうという合言葉をもとに作っていきました。スタッフのがんばりなくして作品は完成しませんでした。(今回の賞は)スタッフを代表していただきたいと思います」とコメントした。

また、「個人賞 アニメーター部門」受賞の刈谷仁美さんは、若干22歳の新人アニメーターながら、2019年4月1日より放送スタートの連続テレビ小説「なつぞら」(NHK)の題字を手がけることが決定しており、次世代を担う若手として期待されているホープだ。そんな彼女の受賞に、会場からは温かな拍手が起こった。

刈谷仁美さん


そして、「個人賞 音響・パフォーマンス部門」受賞の宮野真守さんは、「ゾンビランドサガ」における巽幸太郎の演技が評価されての受賞となった。

 

「ゾンビランドサガ」境宗久監督



コンペティション部門

最後は「コンペティション部門」。この賞は、独創的で強いメッセージ性を持ち、新たな可能性を秘めた、長編、短編アニメーション作品の中から、もっとも優秀な作品に賞を授与するもの。

今回、上映時間60分以上の長編作品は15の国と地域より20作品が、30分未満の短編作品は773作品がそれぞれ応募され、最終的に長編4作品、短編31作品がノミネートされた。

受賞作品は以下の通り。

 

・豊島区長賞 黄昏のクインテット(五重奏)/ジェ・ウォン監督/中国

・短編アニメーション優秀賞 聖者の機械 6 – 前へ進め/ジョジー・マリス監督/スペイン・フランス

・長編アニメーション優秀賞 パチャママ/ファン・アンティン監督/フランス・ルクセンブルク・カナダ

・短編アニメーショングランプリ 花咲く道 11歳/ニンケ・ドゥーツ監督/ベルギー・オランダ

・長編アニメーショングランプリ アナザー デイ オブ ライフ/ラウル・デ・ラ・フエンテ監督&ダミアン・ネノウ監督/ポーランド・スペイン・ベルギー・ドイツ・ハンガリー

 

いずれも高い芸術性と社会的なメッセージを内包しており、いずれも見ごたえのある作品だったが、その中でも上記の5作品が受賞した。

高野之夫豊島区長(左)とジェ・ウォン監督

 

ビデオメッセージでコメントするニンケ・ドゥーツ監督

 

多羅尾光睦 東京都副知事(左)とダミアン・ネノウ監督

 

受賞作品の発表を受けて、竹内ディレクターは「審査員の皆さんには、TAAFの選考の柱である先進性、オリジナリティ、大衆性、技術力を理解しながら、TAAFにふさわしい作品を選んでいただいた。皆さんは非常に悩みながら、お互いに意見を交わしながら、妥協なく作品を選んでくださいました」とコンペティション部門の総評を述べた。

 

最後に、副実行委員長の南雅彦さんが登壇。

「功労部門の皆様方が作られたアニメを観て、育って、今、私はアニメーションを毎日作っています。子どもたちのワークショップ『アニメ水族館』では、紙やごみ袋が動き出すことでひとつのアニメーションになるということを見せていただきました。そういったストップモーションアニメから、我々がいつも作っている手書きの2Dアニメ、そして3DCGアニメなど、我々は多くの表現を持つことができています。そういった、われわれ作り手側のイマジネーションが世界に届けられる時代になったことが嬉しいです。来年もまた皆さんとここでお会いして、楽しいフェスティバルにできればと思います」の言葉で授賞式は閉会となった。

 

 

こうして4日間にわたって開催された「TAAF2019」は、本授賞式後に、池袋・新文芸坐で開催された「コンペティション部門 グランプリ作品上映」をもって終了となった。

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