【インタビュー】大好きな歌謡曲を最新のサウンドでカバー。中島 愛の10周年記念ミニアルバムが完成!

2019年01月28日 12:000

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13歳の頃から、自分の一番の推しは河合その子さんです


── では、1曲ずつ、思いの丈を聞かせてください。まずは1曲目「Kimono Beat」(作詞:松本隆/作曲:小室哲哉/編曲:ラスマス・フェイバー)。オリジナルアーティストは松田聖子さんです。

中島 松田聖子さんは自分の原点となったおひとりなので、ぜひカバーしたいと思いつつ、あまりにも名曲ばかりですし、自分で歌うとなると選曲が難しかったです。聖子さんの曲の中で、小室哲哉さんが作曲しているものは珍しくて、聖子さんにとってもチャレンジだったと思うんですね。しかも、「Kimono Beat」は歌詞の主人公が大人の女性で、今の私にぴったりだなと思って、この曲にしました。

── 新たなアレンジは、ラスマス・フェイバーさんが担当しています。

中島 タイトル通り、原曲のアレンジは和の雰囲気が入っているんですけど、そこを敢えてラスマスさんにお願いして、違う視点でアレンジしていただきました。

── どんなアレンジになったと思いますか?

中島 振り袖を着てお見合いに臨んだ主人公が、その場から逃げるというドラマティックな歌詞で、私の中では、赤い和服を着た女の子が水たまりの上を跳ねていくような絵が浮かぶ曲なんです。それをラスマスさんにお伝えしてアレンジしていただきました。おてんばな感じが表現されたサウンド感になったと思います。

── 松田聖子さんにとっては、デビューから少し年が経ってからの曲ですよね。

中島 そうですね。1987年にリリースされたアルバム「Strawberry Time」の収録曲で、産休から復帰された後の曲です。聖子さんは80年代初期の曲がカバーされることが多いと思うんですが、80年代後期の、今の私と同年代になった頃の聖子さんのほうに、よりシンパシーを感じるんですね。私にとっては神のような存在なので、自分と並べるのはおこがましいんですけど(笑)。

── 小室哲哉さんの音楽には、どんな印象をお持ちですか?

中島 私は、小室さんの曲と意識せずに小室サウンドを浴びて育ってきた世代で、安室奈美恵さんやglobeさん、華原朋美さんなどは小学生の頃、リアルタイムで聴いていました。少し成長すると、そこから遡って、80年代に小室さんが渡辺美里さんや中山美穂さんに提供していた曲ならではのよさを知って、その魅力に気づいていきました。

── 2曲目は「青いスタスィオン」(作詞:秋元康/作曲:後藤次利/編曲:tofubeats)。河合その子さんの曲です。中島さんは、河合その子さんが大好きなんですよね。

中島 はい。歌謡曲と呼ばれる音楽を好きになった13歳の頃から、自分の一番の推しは河合その子さんです。美少女でスタイルがよくて、どんなお洋服も着こなしていて、ルックスから好きになったんですけど、曲を聴いてみたら、それもすごくよくて、すべてのアルバムを集めました。河合その子さんは「七色の声」と言われていて、アイドルらしい歌い方からナチュラルな歌い方まで、曲によって声色を変える方なんですね。そこに強く影響を受けましたし、レコードやCDのアートワークや普段の衣装はフランス人形みたいで、憧れました。

── 「青いスタスィオン」は3rdシングルで、1986年のリリースです。

中島 私が一番歌い込んできた、その子さんの代表曲です。細かいところまでマネて覚えてきたので、やっぱりこれかなと、選ばせていただきました。

── じゃあ、ボーカルは完コピということでしょうか?

中島 無になって歌うだけで、歌い回しが自然と出てきます。今回、この曲だけボーカルをセルフディレクションしたんですけど、基準はその子さんの歌い方にどれだけ近づいているか、ということでした。すごく楽しく歌うことができました。

── tofubeatsのアレンジについては、どう感じていますか?

中島 ちょうどいいバランスで、時代感を更新していただけました。体に染みついている曲なので、テンポやキーなど、その曲の雰囲気は変えないようにしてくださいとリクエストしたんです。原曲らしさを損なわず、2010年代のサウンドにしてほしいという願いを、120%かなえてくださったと思います。

── 3曲目は、安田成美さんの「透明なオレンジ」(作詞:松本隆/作曲:南佳孝/編曲:金澤ダイスケ〔フジファブリック〕)です。

中島 今回カバーした曲の中では、比較的最近好きになって聴くようになった曲です。安田さんの曲と言えば「風の谷のナウシカ」の印象が強くて、今まで深く掘ってきてなかったんですけど、松本隆先生のインタビューを読んでいたら、安田成美さんの楽曲への思い入れを語られていることが多くて、近年になってシングルやアルバムを探し始めました。それで、いろいろ聴いた中で一番好きになったのが「透明なオレンジ」だったんですね。原曲は私の好きな船山基紀さんがアレンジをされていて、当時の最先端のシンセサイザーのサウンドだったので、キーボーディストの金澤さんにアレンジをお願いしました。

── フジファブリックとは、「サタデー・ナイト・クエスチョン」からのお付き合いですね。

中島 「サタデー・ナイト・クエスチョン」のレコーディングのときに、金澤さんが現場でシンセの音色を作っていくのを拝見していたので、「透明なオレンジ」で最先端のシンセサウンドを作っていただこうと思いました。この曲だけ、生バンドによるレコーディングで、弦まで入っていて、バンドサウンドとデジタルのちょうど中間のサウンドを、金澤さんが作り上げてくださいました。

── 歌詞も含めて、ふわふわした印象のある曲なんですよね。

中島 歌詞がファンタジーというか、童話チックなんです。キラキラした雰囲気の中にある、ほんの少しの毒やほの暗さを、金澤さんがサウンドでも表現してくださったので、陰影のある曲になりました。

── この曲って、電電公社(現NTT)のCMソングだったんですよね。ネットで検索したら、当時のCM映像がヒットしました。

中島 そうなんです。原曲は「愛のオレンジラインより」という副題が付いていて、CMありきで作られた曲だったみたいです。そのせいか、安田さんはやや落ち着いた雰囲気の曲も多いんですけど、この曲は明るいんです。この曲を知っているという人にリアルではあまり会ったことがないので、「いい曲だよ」と私から多くの方に伝えたいです。

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