しなやかにキュートに躍動する猫科メイド? Luce Twinkle Wink☆新曲「Symphony」初披露の定期公演レポート

2018年08月28日 19:420

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

アイドルとアニソンに橋を架ける存在を目指すアイドル「Luce Twinkle Wink☆」(以下、ルーチェ)の金曜定期公演が2018年8月17日に開催された。今回はルーチェが新曲「Symphony」を初披露するということで、東京・AKIBAカルチャーズ劇場で開催されたライブを取材した。

ルーチェといえば、アイドルのキュートさ、かわいさ、明るさを前面に出した楽曲のイメージを強く持つ人が多いのではないだろうか。PVやフェスで披露される機会が多いシングルのタイトルナンバーはそういった色が強い。しかしカップリング曲やアルバム曲の曲調はかなり多彩で、傾向としてはアップテンポな楽曲が多いぐらいだろうか。どの曲にも共通しているのはライブにおけるダンスの密度の濃さで、ノンストップで歌い踊り続ける圧倒的な運動量こそがルーチェの一番の個性だと思う。

 

 

楽曲のカラーという意味では、今回のライブはかなり異色だった。パステルな色使いの通称「春のドレス衣装」で登場した5人がまず披露したのは「刹那ハレーション」「Password」「ラブ×タイムソルジャー ~未来と君を行き交う戦士~」とクールでかっこいい表現を軸にした曲ばかり。特に「Password」と「ラブ×タイムソルジャー ~未来と君を行き交う戦士~」は対になる楽曲であり、ライブオープニングで続けて見せるのはかなり異色に思える。

 

 

 

続くブロックは「meteor bell」「夢のその先」「羨望スターダム」「Treasure」と明るく前向きなナンバーを交えて楽曲の幅を出しながらも、シングル曲を歌わない構成。このセットリストは何か意図があるな、と思っていると、ステージスクリーンでは「Symphony」のジャケット撮影のメイキング映像がスタートした。

 

 

映像では開放感のあるカフェ(?)で、スチールカメラの撮影中。その合間にメンバー同士で「あなたにとってアイドルとは?」とふざけながらドキュメンタリー風にインタビューする構成だ。「モットーは一日一膳」(桧垣果穂さん)「生まれたときからアイドルが夢」(深沢紗希さん)といった解答が適度にgdgdしながら続く中、最後は板山紗織さんが「アイドルとは……サオリイタヤマ」と切れ味鋭く意識高く(?)締めて爆笑をさらっていた。

 

 

映像上映中に、メンバーは新衣装にチェンジ。ミニスカートのメイド服に猫耳というスタイルは、まさにアキバ! という感じ。おじさんなら「デ・ジ・キャラット」かな? と思う組み合わせは、この曲が「ネコぱらOVA 仔ネコの日の約束」主題歌であればこそ。振り付けにも猫要素がふんだんに入っていて、くるっとターンした時にふわりと広がるスカートも鮮やかだ。かわいさの端々から動きのキレのよさを感じさせるのがルーチェ流。5人が並んで腕をくるんとからませる振り付けがなんだかおしゃれだ。空中に指先で四角を描くような動きがすごく立体的に見えて、その表現力も印象に残った。

 

 

リーダー・宇佐美幸乃さんによれば「猫ちゃんの要素や、キュンとなるかわいさがつまった曲。みんなのかわいいを見つけてほしい!」とのこと。ルーチェのファッションリーダー・檜垣さんは「鈴がついたリボンのチョーカーが猫っぽい。ルーチェの衣装でかわいらしい小物があるのは珍しいのでお気に入りです」と衣装のポイントをあげていた。錦織めぐみさんは「しっぽをパタパタさせる振り付けをみんなにもやってほしい」と語っていた。深沢さんが「パンパンパパパンパパパパンパパンのクラップをやってほしい!」と頼むと宇佐美さんが「そのときはここだよって合図します!」と乗っていて、ライブの新しい盛り上がりが作られていく様子を見ている感じがした。
 


後半戦はルーチェのかわいい担当(宇佐美さん談)の板山さんによるあおりからの「かわいい曲コーナー」。新曲を含む後半のかわいいブロックを引き立たせ、バランスをとるために、前半はかっこいい曲に寄せてきたのかなと腑に落ちた。

  

新衣装の意外な効果を感じたのが「Strawberry♡feels」。まさにかわいい楽曲にかわいい衣装の組み合わせなのだが、ふわふわを重ねたパニエの動きで5人のジャンプのきれいさと高さが一際際立ち、その後をドン! と揃った5つの着地音が揃う感じが、なんだかかっこいい。このメイド衣装、足回りのダンスの動きが見やすいので、ダンスに特化して鍛え上げられた身体の躍動が伝わってくる。その印象が特に濃いのが深沢さんだった。おそらくギャップが印象を引き立てているのだと思うが、かわいいとかわいいをかけ合わせた楽曲の中から、激しさやかっこよさがアクセントとして浮かび上がってくる感じが、すごくルーチェっぽいなと思ったのだった。

 

 

近い意味で新鮮さを感じたのが「恋色♡思考回路」で、片足を上げて全身を反らせるような動きがすごく映える。それと、スカートの裾をつまんで歩くような振り付けがすごく印象に残るようになったのは「メイド服」という属性が付加されたゆえだろうか。錦織さんのスカートの裾をつまむ仕草がすごく絵になっていたのは、さすがルーチェの小悪魔ちゃん担当と言ったところだ。


新曲お披露目公演ならではだったのは、ラストに2度目の「Symphony」が来たこと。宇佐美さんの「クラップ行くよー! せーの!」の合図で、ウィンカーさんたちがパパパン! のクラップを早速実践。初披露のその日のうちにクラップを定着させていたのはさすがのひと言だった。

 

 

ライブの締めは、ルーチェが大切な節目にやる儀式で。円陣を組んだ5人と会場が「がんばるーちぇ!」の声とともにポーズをとって締めくくった。

 

この日会場に入った瞬間、最初に感じたのは目に見えて観客が増えているなぁということだった。今回の公演はソールドアウト一歩手前だったそうだが、ルーチェが今目標のひとつにしている「AKIBAカルチャーズ劇場ソールドアウト」が果たされるのは遠い日ではないように思う。さらなるブレイクの瞬間は、目の前に迫っているのかもしれない。

 
なおルーチェ最新情報は公式ブログ(https://ameblo.jp/luce-twinkle-wink/)にて随時更新中なので、そちらもぜひともご確認いただきたい。

(取材・文/中里キリ、撮影/マツモトタカユキ)

 
【セットリスト】

●Luce Twinkle Wink☆ つくるーちぇ金曜定期公演

M01:刹那ハレーション

M02:Password

M03:ラブ×タイムソルジャー ~未来と君を行き交う戦士~

M04:meteor bell

M05:夢のその先

M06:羨望スターダム

M07:Treasure

M08:Symphony

M09:Strawberry♡feels

M10:go to Romance>>>>

M11:大スキ、スキ、大スキ、スキ、、、、、

M12:恋色♡思考回路

M13:Symphony

画像一覧

ログイン/会員登録をしてこのニュースにコメントしよう!

※記事中に記載の税込価格については記事掲載時のものとなります。税率の変更にともない、変更される場合がありますのでご注意ください。