「機動戦艦ナデシコ」「聖闘士星矢」に最新「ひぐらしのなく頃に」曲まで──歌とトークで振り返った20年! 松澤由美20周年記念アルバム「永遠のSEED」リリースパーティレポート!

2018年06月09日 12:000

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「機動戦艦ナデシコ」「聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編」などさまざまなアニメソングを歌うシンガーソングライターの松澤由美さんが、2018年5月30日に20周年記念アルバム「永遠のSEED」をリリース。これを記念して同日、リリースパーティーが秋葉原ZESTにて開催された。


「永遠のSEED」は、松澤由美さんのデビュー20周年を記念するメモリアルアルバムで、松澤さんにとって思い入れの深い楽曲やCD初収録となる楽曲、最新タイアップ曲。そして、今回のアルバムのために制作されたタイトル曲など、バラエティに富んだ内容の1枚。今回のイベントは、そんなアルバム収録曲を堪能できるトーク&ライブイベントとなった。
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聴けばアニメの名場面が脳裏に蘇る神セトリ!

チケットはすでにソールドアウトとなった今回のイベント。フロアは松澤さんの歌とトークを楽しみたいというファンでいっぱい!

そんな熱気あふれる会場に松澤さんが登場。「地球ぎ」(「聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編」OP)でライブの幕が上がった。ステージには松澤さんのみならず、共作曲者の高井ウララさんも登場。伸びやかな松澤さんの歌に寄り添うように、繊細なコーラスワークを聴かせてくれた。

美しいファルセットを聴かせてくれる松澤さん。その歌声が観客の心を一気につかむ。はかなくも力強いバラードソングがオープニングを飾った。

 


オープニング曲を歌い終えた松澤さんは、「アルバムにどの曲を入れようかと迷った」と、今回のアルバムの制作についての思い出を語り始める。今回はトーク&ライブイベントということで、こんな感じで歌もトークも楽しめる内容になっている。ステージの上からでも飾らないトークで会場を楽しませてくれた後は、ライブを再開。

 

ここからはカバー曲ゾーンに突入。「私らしく」「あなたの一番になりたい」と、「機動戦艦ナデシコ」楽曲を披露する。「私らしく」はミスマル・ユリカ役の桑島法子さんが、「あなたの一番になりたい」はホシノ・ルリ役の南央美さんがそれぞれ原曲を歌っていたが、それとはまたひと味違うフレッシュな歌声を聞かせてくれる松澤さん。

それにしてもそれぞれの歌を聴くと思い出されるのが、各作品の名場面だ。「地球ぎ」を聴けば、シリアスなムードたっぷりのオープニング映像を思い出すし、「私らしく」を聴けばエンディング映像のユリカの姿を思い出す。「あなたの一番になりたい」を聴けばコンテストで歌うルリの姿を思い出す……といった具合に、松澤さんの20年のキャリアと同時に、彼女が関わってきた作品にも思いをはせてしまうのは筆者だけではなかったはずだ。開始3曲の時点で、早くも目頭が熱くなってしまう。

ちなみにこの2曲の間に、ハイヒールを脱いで素足で歌っていた松澤さん。彼女も彼女で、実に自由である。

 


さて、ここからはMCの福山沙織さんを迎えてのトークコーナー。「これまでのアーティスト活動を振り返る」というテーマで、トークが繰り広げられた。

オーディションからデビューまで、二転三転した結果、ようやくたどり着けたという今だから話せるエピソードや、クローズドな場所でしか話せないぶっちゃけ話などレアな話題が続出! 会場からは「へ~」という声や「え~!」という驚きの声が上がり続けた。

 

アコギで熱唱! アルバム未収録曲

続いてはアコースティックギターコーナーだ。

ここではギタリストの菊地秀一さんを迎えて、アルバム未収録曲を生演奏。アニメ「ゲートキーパーズ」OPテーマ「明日の笑顔のために」、アニメ「ジバクくん」OP「誰も知らない地図で」と、2000年前後に発表された懐かしいアニソンが披露された。どちらもレーベル移籍のタイミングだったり、無所属だったりと変動の激しい時期の楽曲ということもあり、思い入れもひときわ強いと思われる。これらの楽曲が披露されると、会場も「わっ」と湧く。アコギ1本での再現はなかなか難しいのでは……と思われる楽曲ばかりだが、絶妙なアレンジと1本芯の通った松澤さんのボーカルの力で聴き応えのあるステージが繰り広げられた。


そして、アルバム収録曲から「託す者へ~My Dear~」(「聖闘士星矢~冥王ハーデス冥界編」ED)もアコースティックアレンジで歌唱。松澤さんの情感たっぷりな歌声でアコースティックコーナーは終了となった。

 

再び高井ウララさんがコーラスで登場し、今度は「君と同じ青空」(「聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編」ED)を披露した。ここでは観客も松澤さんと一緒に手を掲げ、左右にスイングするという一体感あふれる光景が。暖かでピースフルなムードがライブ会場を包み込んだ。

 

 

待望の新曲も披露されたライブ終盤

早くもライブは折り返し地点。ここで再びトークコーナーに突入した。

トークテーマは「新しいアルバムについて」ということで、福山さんが「今回のCDは何点ですか?」と質問すると、「147点!」と松澤さん。ちなみに、観客席に今回のCDのサウンドプロデューサー・益田トッシュさんを見つけた松澤さんが、彼にも同様の質問を投げると、益田さんは「百の位じゃないんじゃない?」とコメント。アルバムの完成度に自信をのぞかせた。

 

ここからはラストスパート!

まずは新曲「永遠のSEED」だ。デビュー曲「YOU GET TO BURNING」のアンサーソング的な1曲ということで、両曲につながりを感じさせる歌詞やサウンドが散りばめられている。懐かしくも新しい新曲ということで、会場のボルテージも急上昇! 多くの観客が拳を振り上げ、かけ声をあげつつ楽曲にノっていたのが印象的だ。

そして新タイアップ曲「僕達はもう知ってる」(Nintendo Switch用ゲーム「ひぐらしのなく頃に奉」OP)は、松澤さんの新境地ともいえるロックナンバーだ。ハードなサウンドにも負けないボーカルが響き渡る。

 


そして最後はもちろんこの曲、「YOU GET TO BURNING」。「この曲があったからこそ20年歌い続けることができた」と語る松澤さんは、原点の曲をファンと一緒に熱唱。この日一番の盛り上がりの中でライブ本編はフィナーレを迎えた。

 

 

大盛況の中で終演となったこの日のライブだが、観客席の熱気はいっこうに冷めやらぬまま。終わらない「アンコール」の声を受けて再びステージに登場した松澤さんは、会場の使用時間ぎりぎりまでライブを続行!

しかし、アンコールは予定されていなかったということで、何とかアコースティックギターでできる曲を……ということで、もう一度「明日の笑顔のために」、そしてワンコーラスのみだが「地球ぎ」を。

最後は福山沙織さんと一緒に今一度「YOU GET TO BURNING」を披露! サービス精神旺盛な松澤さんに、誰もが笑顔を浮かべていたのが印象的だった。

 


予定時間を大幅にオーバーする、盛りだくさんな内容でイベントは終演となった。今回はカラオケライブ形式だったが、松澤さんの揺るぎのない歌声もあって、非常に満足度の高いライブだったように思える。

10月13日にはフルバンド編成でのワンマンライブも予定されているということで、こちらも非常に楽しみだ。

デビューから20年を経て、これからどんな歌声を聴かせてくれるのだろうか。そんな期待がますます高まるイベントであった。

 

【セットリスト】

1.地球ぎ

2.私らしく

3.あなたの一番になりたい

4.明日の笑顔のために

5.誰も知らない地図で

6.託す者へ~My Dear~

7.君と同じ青空

8.永遠のSEED

9.僕達はもう知ってる

10.YOU GET TO BURNING

En1. 明日の笑顔のために

En2.地球ぎ

En3. YOU GET TO BURNING

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