上映直前! 劇場版アニメーション「GODZILLA 決戦機動増殖都市」ミアナ役・小澤亜李インタビュー!「マイナ役・上田麗奈とはまるで双子のように」

2018年05月17日 12:000

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いよいよ公開を目前に控えた劇場版アニメーション「GODZILLA」シリーズの第二章「GODZILLA 決戦機動増殖都市」。


第一章では、辛くもゴジラを撃破したかに思われたハルオたち。しかし、それをはるかに上回る巨大な<ゴジラ・アース>が出現した……。そんな衝撃的な物語の最後に登場した謎の少女・ミアナを演じるのが、人気声優の小澤亜李さんだ。

よりドラマが深化する第二章の鍵を握る重要人物であるミアナを演じるうえで、どんなことを意識したのか。また、小澤さん自身はどのキャラが気になるのか?

聞いてみたいアレコレをうかがってみた!

 

ゴジラはひとつの「向き合うもの」


──第一章のラストにチラッと登場したミアナですが、いよいよ第二章から本格的に活躍がスタートしますね。

 

小澤 第一章での声、聞こえてましたか? 

 

──かすかに聞こえていました(笑)。ではいよいよ第二章が公開されるということで、今のお気持ちをお願いします。

 

小澤 第一章ではクレジットをしていだいたこともあり、普段アニメとか見ない方からも「ゴジラを見ました」という感想をいただいたりしました。やはり「ゴジラ」というタイトルだから興味を持っていただいたり、劇場公開作品だからこそ多くの方に見ていただいたということなのかなと思います。思いがけない方面から感想をいただけたので、やっぱりゴジラの力はすごいと思いました。

 

──「ゴジラ」という作品や、ゴジラそのものに対する印象はどうでしたか?

 

小澤 世代的にしっかりと「ゴジラ」シリーズに触れてこなかったこともあり、実は今回、初めてしっかりとゴジラに触れさせていただきました。ただ見た目は知っていたので、怖い恐竜なのかなと思っていたら、全然そんなものではなく。とはいえ、具体的に何かと言えないというか。あまり恐怖を覚えなかったのが自分でも意外でしたね。怖いもの、戦うものというよりも、ひとつの向き合う存在として感じました。生まれた経緯とかも考えると、何か考えさせられるからこそ惹きつけられるものと思いましたね。今回のアニメ版は、そこに人間ドラマが追加されたものだと感じました。

 

 

──ミアナは第二章における重要なキャラクターのひとりですが、プレッシャーなどはありませんでしたか?

 

小澤 演じている時はそういうことは全く思いませんでしたね。やっぱりオリジナルということもあって与えられた第二章の台本の中でキャラクターを作っていく作業が難しくて、役作りに集中していたこともあり、特に力が入りすぎるということもありませんでした。

 

──改めて、ミアナはどんなキャラクターですか?

 

小澤 ミアナは、未来の地球に暮らす「フツアの民」という、卵を守っている種族の女の子で、双子のマイナと一緒に巫女をやっています。そして、とても運動神経がいいです! めっちゃ軽やかに動いておりまして、よく爆風に飛ばされないなと思っています(笑)。またハルオら人間とは違う生物という感じで、人の形はしてますけど異なる文化を持つ、別の種族です。

 

──本編を見ると、戦闘能力も学習能力も高いことがわかりますね。

 

小澤 「フツア」は言葉をしゃべらない文化で、人間の方がすぐれているのかなと思われがちなんですけど、実際はすごく進んだ種族でして、聞いたことをすぐに学習して覚えることができるんです。だから、今回は日本語を覚えました! ちょっと発音が違うところが、かわいらしいところでもあります。

 

 

まるで双子のように収録したミアナ&マイナ


──声の収録はプレスコ(声を先に収録してから絵作りをする制作方法のこと)だったそうですが、現場の様子はいかがでしたか?

 

小澤 世界観のようなものは資料としていただいたり、風景や1枚絵のビジュアルボードを拝見したりしたんですが、やっぱりまだまだ制作途中ということもあり、この世界はどこまで広いんだろうと手探りしつつ収録に臨みました。画面がない分、相手との距離やキャラクターの感情を自分の演技で引っ張っていくという感じで、めちゃくちゃ集中力がいりましたね。朝スタジオに集まって、もう夜っていう感じで、集中したからこそ時間の流れはあっという間でしたね。

 

──共演者とはどのようなやりとりがありましたか?

 

小澤 私たちのキャラクターは特に動き回るシーンはなかったのですが、ほかの皆さんは自分のキャラクターの置かれている立場の整理が大変そうだなと思いながら見ていました。どのキャラクターも、頭の中で今どうなっているというのをわかったうえで、次の行動をしていくので、すごく頭を使うなということは考えましたね。そして、とにかくハルオがたくさんしゃべるので、私たちはその様子を見守るという感じでした。

 

──小澤さん演じられるミアナと上田麗奈さん演じるマイナは双子ですが、上田さんとどのように演じ分けされましたか?

 

小澤 姉のマイナのほうが人間に対して警戒心を持っていたり、しっかりしているタイプなのに対し、妹のミアナは人懐っこくハルオに好奇心を抱いているキャラクターなので、セリフのニュアンス的にも、愛嬌があるのはミアナのほうという演じ分けを意識しました。表情もマイナはいつも険しいんですが、ミアナはかわいい表情をしているなと思います。

 

 

──マイナとミアナは基本的にテレパシーで会話しますが、収録時はどんな風に。

 

小澤 (上田さんと)2人でマイクを1本ずつ使って、呼吸を合わせながら、息を吸うところから一緒にユニゾンでしゃべりました。

あとはもうずっとひたすら上田麗奈ちゃんと、「(マイナ、ミアナは)こういう感情になるんだ」、「こうだったりするのかな」と話し合っていましたね。それでもわからなかったらスタッフさんに聞きに行ったりっていう作業を繰り返しました。ひとりだとよくわからなくなってストップしてしまいそうなところも、2人で一緒にできたからこそ心強かったですね。

第三章では、もっと2人でしゃべったり活躍するシーンが控えていて、そこでもキャラクターの心情の変化についていろいろ考えましたね。そのシーンのためにも、まずは第二章を観ていただきたいですね。

 

──本当の双子みたいですね。絵がないから、演技をあわせるのもひと苦労といったところですか?

 

小澤 普段テレパシーなんかしたことないので、どういう演技をしたらいいんだろうというのは、やってみないとわからないところでした。そこに巫女としての神秘性も加味しなきゃいけなかったので、「もうちょっと神秘的で」とか「語りかける感じで」とディレクションをしていただきつつ収録しました。

 

──いっぽう、声に出してしゃべる時はかたことですね。

 

小澤 そうなんです。テレパシーの時と言葉を発する時のギャップが魅力なのかな。声に出してしゃべるところは、やっぱりかわいかったですよね。第2章では、しっかりしたテレパシーとかわいくしゃべる2シーンがしっかりあるので、そこがよかったと思います。演技プランについては、上田さんと一緒に(スタッフに)聞きにいったりしました。

 

 

お気に入りは、話を聞いてて楽しいマーティン!


──小澤さん自身が気になっているキャラは誰ですか?

 

小澤 各キャラについていろんな興味はありますけど、当然ですがハルオは素晴らしいですよね。ちゃんと周りを見て一緒に行動し、先導してくれる頼りがいのある主人公だと思います。あとイヤミがない。やっぱり人間だから誰しもパニックになったり自己中心的になったりすることって多いと思うんですけど、ハルオに関しては全然そういうのがなくて、周りとどうやっていくかを常に考えているので、それがすごいなって思いました。

 

──ではお気に入りのキャラクターは?

 

小澤 個人的にはマーティンさんが好きかも。戦いの中でも、「こんなのがあるよ!」「こんな文化があるよ!」「研究したいね!」と自分の好奇心に正直だなと思うんですけど、やっぱりマーティンさんみたいな人がいるとすごい手助けになりますね。世界観について深く知ることができるし、視聴者と一緒に疑問を持ってくれるので説明役にもなってくれる。また、いろんなことについて興味を持ってしゃべってくれるから、その話を聴いてて楽しいなと思いました。

それと第一章でも感じたんですが、メトフィエスには人を惹きつけてしまうような、耳を傾けてしまう不思議な包容力、魅力を感じています。櫻井孝宏さんの声もあってだと思います。すごく近い距離感で話をするんですけど、パーソナルスペースを詰め過ぎないのが素晴らしいです。そりゃハルオも耳打ちされちゃいますよね(笑)。

 


──第二章の見どころを教えてください。

 

小澤 女子なんで、ユウコの気持ちとかを考えるとワクワクしてしまいますね。あと今回、ハルオが周りのキャラクターに振り回されたり影響される場面も多かったので、前よりも余裕のない中で見せる表情だったり、より絶望的な状況に置かれた中でのハルオの人間としての魅力が光っていたなと思います。

 

──それでは最後に、ファンに向けてのコメントをお願いします!

 

小澤 第二章の印象としては、ハルオと彼を取り巻く人物とのドラマだったり心情が見どころかなと。先ほども言ったんですが、女としてはユウコの気持ちみたいなものにはすごく興味がそそられています。第2章はそのユウコのハルオに対する気持ちの変化だったり、大きなゴジラ<ゴジラ・アース>と戦った後のクライマックスのシーンが印象的で、皆さんにも衝撃が走るはずなので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

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