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「衝動」には、物語がまた始まるワクワク感があります
── 「衝動」はミドルテンポの壮大な楽曲です。 綾野 気持ちよく歌い上げることができる曲です。ミドルなんですけど楽器の演奏によって疾走感も出ていて、綾野ましろの持ち味である歌のパワーを感じていただけると思います。歌詞の世界観も「衝動」というタイトルにふさわしいですし、仲間との絆という意味では前作の「starry」から繋がっている部分もあって、仲間に感化された自分が、今度は人に愛や勇気を与える側に回りたいと思う衝動が描かれています。この曲を歌うことで、私もみんなに元気を与えたいし、自分の理想をもっともっと突き詰めていきたいなと思いました。
── 自分自身を鼓舞してくれる曲にもなっているということですね。 綾野 歌という大好きなことを続けながら、みんなを巻き込んでいくのが私の生きている道なので、たくさんの人と歩んでいくという尊さを感じながら、昨日のライブでも歌わせていただきました。そして、みんなの前で歌うことで、この歌にかける気持ちはより強くなりました。
── 強い気持ちが入った曲なんですね。 綾野 ジャケットも初回生産限定盤の青と通常盤の赤で、人の体に流れる血をイメージしました。青が静脈、赤が動脈という意味なんです。私の表情は青と赤で対照的なんですが、どちらも心の中にある思いを爆発させたいというテーマで撮りました。今回のジャケットはすごく気に入っていて、特に赤は今までにない大人っぽい表情になったと思います。
── 革のジャケットで、ロックぽさもあって。 綾野 スタッズ(鋲)をスタイリストさんに手打ちで付けてもらいました。革ジャンは女の子にも取り入れやすいアイテムなので、かっこよく着てみたいなと思ってもらえるとうれしいです。
── 楽曲の印象を、もう少し詳しく聞かせていただけますか? 綾野 イントロを聴いたとき、物語がここからまた始まる様子が頭の中に浮かんできて、大好きになりました。ほかにも何曲か候補曲があった中で、アニメ制作サイドもこの曲を気に入ってくださって、いいエンディングテーマになっていくんじゃないかなと思いました。強さがある曲で、まだまだ旅は続いていくんだというワクワク感と、そこにはもちろん苦難も待っているんだという緊張感の両方が入っていると思います。
── レコーディングでは、どんなことを考えながら歌いましたか? 綾野 2コーラス目からはギターの刻みが入ってきて、1コーラス目とは展開が変わるんですけど、その変化を歌で表現するのが難しかったです。ヘッドフォンから聞こえる音を調節しながら、試行錯誤して歌いました。どの楽器の音を上げるのかとか、テンポを教えてくれるクリック音を出すのか出さないのかで、ボーカルも変わってくるんです。
── ライブで歌ったときも2コーラス目以降を意識されたとおっしゃっていましたが、やはり1コーラス目と2コーラス目の印象の違いというのが、この曲のキモなんですね? 綾野 いろいろな人生、運命に置き換えて聴くことができる普遍的な歌詞ではありますが、なんとなく私の中では、1コーラス目は女性的で、2コーラス目からは男性的というイメージがあったんです。声色も少し変えて歌っているので、違いを感じていただけるんじゃないかと思います。それからリズムとの合わせ方ですね。
── それはどういうことですか? 綾野 自分の気持ちが強すぎて先走ってしまうのを、レコーディングではずっと懸念していて、クリックをすごく聴いていたんです。でも最近はクリックを出さないほうが、逆に自分でコントロールできるなって思えるようになって。あえてテンポをずらして歌って、曲にさらに意味を加えてみたりするのが楽しくなってきたんです。「衝動」はそのやり方をうまく構築できたと思います。
── 成長したボーカルが録れたということですね。 綾野 2018年は私にとって変化の年って、占いに書いてあるのを見たんです。「ブルドーザーみたいな1年になるでしょう」って書いてあって、意味がわからなかったんですけど(笑)。
── ブルドーザーみたいな年って、面白い表現ですね(笑)。 綾野 全部を取り込んでいくみたいな感じなのかなって。それを鵜呑みにしたら、ポジティブになれて。いろいろなことが変化のきっかけになるんだと思ったら、なんでもトライできるような気になりました。
── いい占いは、積極的に信じちゃっていいと思います(笑)。 綾野 はい。それを力に変えていくことができればいいなって(笑)。