綾野ましろ、2年の集大成。1stアルバム「WHITE PLACE」は、“未知との遭遇”がテーマ

2016年10月04日 18:000
綾野ましろ

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デビューから2年。綾野ましろが、いよいよ1stアルバムをリリースする。今までリリースした4枚のシングルはもちろん、彼女の代表的なナンバーをすべて含んだ内容は、1stにしてベスト盤の様相。積極的に新たな表現に挑んだというアルバムのための新曲も、たっぷり収録されている。

ジャケットやメインビジュアルに写っている、まばゆい結晶の中にいる彼女は、未知の世界に羽ばたいていく姿をイメージ。今までの歩みと、これからの可能性の両方が詰まった力作だ。


「WHITE PLACE」は、デビューから2年の集大成です


──1stアルバム「WHITE PLACE」、完成おめでとうございます。

綾野 ありがとうございます。2年の集大成になったと思います。デビュー以来、いろいろな経験を重ねて、ファンの方ともたくさん出会うことができて、そこから得たものをさらに磨いてお見せしたいという決意をこめて、作りました。

──WHITEという単語が、アルバムタイトルに含まれているのが、ましろさんらしいなと思いました。

綾野 私と、応援してくれているファンのみなさんの心の居場所に、このアルバムがなればいいなという思いから、「WHITE PLACE」というタイトルを付けました。デビュー前から応援してくださった方もいれば、最新シングルの「Lotus Pain」で知ってくださった方もいると思うので、どの段階から入った方でも、綾野ましろの音楽を万遍なく体験していただける、名刺代わりの1枚になったと思います。

──プレデビュー曲の「刹那クロニクル」も収録されていますが、今回はボーカルを新たに録り直したと?

綾野 はい。今年1月にリリースしたコンセプトアルバム「early days」にも収録されていますが、そのバージョンとは印象が変わっていると思います。「刹那クロニクル」は、多くの方がライブで聴きたいとリクエストしてくれる曲なので、ステージ上で歌っているイメージで、ボーカルを録り直しました。

──たしかに今回のボーカルには、勢いが増した気がしました。

綾野 自分でも、生き生きとした感じになったと思っているので、うれしいです。この2年で自分に合ったマイクもわかってきて、今回のバージョンは一番好きなマイクを使って、北海道のいつもお世話になっているスタジオで録りました。「刹那クロニクル」は安田史生さんと2人で作り上げてきた曲で、普段から、「ここをこうしたら、もっとよくなるよね」ってよく話をしていて。それを形にできたと思います。


白は自分にとって、大切な色になってきています


──シングル曲はすべて収録されていて、さらにアルバムの新曲が6曲。今回は新曲を中心に、お話をうかがっていきたいと思います。まずは3曲目の「スパイラルガーデン」。作詞がましろさん本人で、作曲・編曲が溝口雅大さんです。

綾野 溝口さんは、2ndシングル「vanilla sky」を作曲してくださった方で、ライブ映えするアップテンポな曲を作ってください、とお願いしました。アップテンポの曲は今までも歌ってきましたが、そのどれとも違う、鋭さを持ったサウンドになったと思います。

──作詞はいかがでしたか?

綾野 罪を背負っている主人公を設定して、負の連鎖から抜けられない悲劇を書いてみようと思いました。主人公は、箱の中にある偽りの庭に閉じ込められていて、そこにはメリーゴーランドがあって。私の中では、メリーゴーランドには、1回乗ってしまうと、前のものにも後ろのものにも近づけないまま、ずっと1人で回っているという、悲しいイメージがあって。それを負のスパイラルにたとえてみました。

──アップテンポですが、歌詞はダークな世界観を持っているんですよね。

綾野 そうですね。今までの曲は、悲しみの中にもひと筋の希望を見出していく、という歌詞が多かったので、最初から最後まで悲劇的というのは、新たな挑戦でした。

──「白い暗闇」という歌詞があって、今までも白、WHITEという言葉を印象的に使ってきたましろさんらしいと思いました。

綾野 色を表す言葉を入れると、情景が想像しやすいかなと思って。暗闇だけどあえて白にしたのは、意識が遠のいていくイメージなんです。主人公は禁断の果実を食べてしまって、白い闇に落ちていくという。私は、気を失った経験はないんですけど(笑)、こんな感じなのかなって想像しながら書きました。

──中盤の6曲目から8曲目は、新曲が続きます。6曲目の「shinkiro」は、谷口尚久さんの作詞・作曲・編曲です。

綾野 谷口さんは、私の東京でのレコーディングの時のディレクションをしてくださっている方で、お互いによく知っているので、曲のイメージも捉えやすかったです。世界に2人きりになってしまって、相手の人がいい人なのか、悪い人なのか、天使か悪魔かわからないけど、蜃気楼のような未知の世界を一緒に歩いていく、という明確なストーリーがあって、曲の展開もドラマチックで。私の中で主人公は女の子だと設定して、その子になりきって歌うことを意識しました。

──最後まで、相手の正体は謎に包まれているんですよね。

綾野 そうなんです。でも、女の子はその人のことを好きなのかもしれないなって。世界に2人きりになったら、たとえ悪い人でも、自然と惹かれていくんじゃないかなって想像しながら、歌いました。

──「shinkiro」にも、「白い世界」という歌詞があって、谷口さんがましろさんの世界観に寄せてきてるのかなと思いました。

綾野 きっと、そうだなって私も思いました。自分以外の方に歌詞を書いていただくと、みなさん、いろいろな白を使ってくださるんです。私は、どの曲も白にこだわっている、というわけではないんですけど、結果的に、白が自分にとって大切な色になっているなって感じています。

──7曲目の「misty way」は、ましろさんの作詞で、村田祐一さんの作曲です。

綾野 冬を連想させるメロディとアレンジだったので、北海道の景色や寒い季節を連想しながら聴いてもらえる曲にしたいなと思って、歌詞を書きました。「misty way」は訳すと、霧がかかった道、になるんですけど、ここでは自分自身との戦いを意味していて。自分のことが好きになれたら、周りの人にもやさしくできるし、視野が広がるし、そんな魔法があればいいなって。ちょっとかわいらしい雰囲気になっています。

──ボーカルも、明るくてかわいい感じになってますよね。

綾野 年齢設定をちょっと下げて歌いました(笑)。自分の気持ちを素直に表に出す女の子をイメージした曲なので、みなさんに共感していただけたらいいなと思います。

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