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ユニコーンガンダムの立像の下で演奏したのは、不思議な体験でした
── もうひとつのタイトル曲「Cage」は、お台場のユニコーンガンダム立像のテーマソングです。 澤野 「機動戦士ガンダムUC」のプロデューサーさんから、立像のテーマソングを作ってほしいと依頼を受けまして。アップテンポよりはミドルからバラード系の曲がいいということで作り始めました。立像のテーマ曲を頼まれることなんて、そんなにあることじゃないじゃないですか(笑)。僕としても、立像をイメージするというよりは、今の自分が「ガンダムUC」の曲を作るとしたら、どういう曲を書きたいかという気持ちに素直に従ったという感じですね。
── 「ガンダムUC」の曲は、何曲も作ってこられました。 澤野 OVAシリーズが終わる頃は冗談半分に「やっと終わる」と言っていたくらい、長くお付き合いさせていただきました(笑)。いざ終わってしまったら寂しかったんですけど、TV版(機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096)が始まることになって、また曲を作らせていただけて、さらに今回の立像の話があり、ほぼ毎年「ガンダムUC」の曲を作ることができたのは幸せなことだなと思います。ボーカルは、TV版のオープニングテーマ「Into the Sky」を歌ったTielleさんにお願いしました。そこでも「ガンダムUC」らしさを感じていただけるとうれしいですね。
── 「Cage」もまた、壮大なバラードです。 澤野 タイトル曲の2曲がどちらもバラードになったのは、[nZk]のシングルとしては初になります。こういう機会は貴重だなと思いました。
── いいタイミングで、2曲の発表が重なったというか。 澤野 どちらも宇宙が舞台の作品ですし。偶然なんですけど、この2曲を1枚のCDにまとめられたのはよかったです。
── Tielleさんのボーカルは、いつもながらの素晴らしさでした。 澤野 「Into the Sky」を歌ったときから時間が経って、楽曲に対するアプローチの幅が広がったと思います。レコーディングでも彼女なりの進化を感じたというか、どう歌えばかっこよくなるのか、すごく考えながら歌ってくれました。
── 2ndアルバム「2V-ALK」でも、Tielleさんは活躍されていました。それを経ての新曲ということで、ファンも期待の1曲だと思います。 澤野 [nZk]プロジェクトのボーカルオーディションで出会ったボーカリストということで、アルバムのときにはたくさん歌ってもらったんです。「Cage」は「2V-ALK」の直後に取りかかったので、成長した歌声を録ることができたなと。僕自身としても、「2V-ALK」の延長線上にある曲という感があります。
── 「Cage」は、2017年9月23日におこなわれた立像のオープニングセレモニーで初披露されたんですよね。 澤野 立像の下で演奏するというのは面白かったですね。後で映像を見たら、演奏している自分の姿が不思議というか(笑)。でも、自分が携わった作品の実物大のロボットの真下で演奏できる機会なんて、そうないよなあと感慨深かったです。その後も、お台場に行く機会があれば立像を見に行ったりして、「ガンダムUC」に携わることができてよかったなと思いましたね。
── 「Cage」の作詞は、どなたですか? 澤野 これもmpiさんとBenjaminさんです。「Into the Sky」を書いてくれた2人で、「ガンダムUC」の世界観を熟知しているので自由に書いてもらいました。