悠然と熱く、紅の炎が燃え続ける、Kalafinaのニューシングル「百火撩乱」

2017年08月08日 12:000

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

2017年2枚目となる、Kalafinaのニューシングルが登場。TVアニメ「活撃 刀剣乱舞」のエンディングテーマ「百火撩乱」だ。作品に合わせて、和の雰囲気に包まれた楽曲。悠然と繰り返されるリズムに乗る3人のボーカルは、情熱的でありながら、泰然自若(たいぜんじじゃく)とした静かさを合わせ持っている。カップリングの2曲も含めて、ニューシングルの聴きどころを、Wakana、Keiko、Hikaruに語ってもらった。


「百火撩乱」には、静と動がドラマティックに盛りこまれています


── 新曲「百火撩乱」は、TVアニメ「活撃 刀剣乱舞」のエンディングテーマです。作品に合わせて、和テイストの曲になりましたね。

Wakana 最初に聴いた時から、かっこいいなと思いました。プロデューサーの梶浦(由記)さんの曲には、作品から派生してご自身から見えた世界が盛りこまれているんですけど、その光景を私も一緒に見てみたいと、いつも思わされるんです。今回の「百火撩乱」にも「違う夜明けの色」「紅い虹の彼方」という描写があったり、作品をご覧になる方の期待をふくらませる言葉が入っていたり、どんな最後を見ることになったとしても、潔い心でそれを見ることができるだろうかと問いかけがテーマになっていたりと、すべてが梶浦マジックに包まれています。ライブで歌ったら、どんな光景が見られるんだろうとワクワクしました。

Keiko 凛とした、動じない強さをメロディから感じました。それに、イントロで和楽器のようなフルートが華やかな音を奏でたかと思ったら、歌の始まりで一度、音が無になったりと、1曲の中に静と動がドラマティックに盛りこまれているんです。花が火に変わっての「百火撩乱」というタイトル通り、キャラクターの思いの強さや激しい戦いを彷彿とさせる動の部分と、それをどこかクールに見つめている静の部分が相まって、とてもかっこいい曲だなと思いました。

── イントロは、篠笛のような和楽器ではなくフルートなんですね。

Keiko はい。Kalafinaのさまざまな曲をレコーディングやライブで演奏してくださっている赤木りえさんという方がいらっしゃって、変幻自在のフルートを吹かれるんです。

Hikaru 私は「刀剣乱舞」のゲームをプレイしていたので、「百火撩乱」の歌詞には深読みしたくなるところがたくさんありました(笑)。梶浦さんが書かれる歌詞は、いろいろな視点から想像できるので、アニメを見てくださる方は皆さんそれぞれにキャラクターやシーンが思い浮かぶのではないでしょうか。レコーディングに際しても、前面に自分自身の思いを歌に乗せるのではなく、一歩引いたところから、曲の世界観全体を見据えるように歌うことが必要かなと思いました。

── レコーディングの話が出ましたが、どんな収録になりましたか?

Hikaru 自分の感情を鋭く出す曲ではないと思ったので、全体的にレガート(滑らか)に歌いました。もちろん強調したいところは強調しているんですけど、ガシガシと前に出ていく感じはなく、脇で支えているイメージのほうが強かったですね。唯一、「花のように咲く炎の中に」のところだけは、梶浦さんから「ここだけは感情を強く出していこう」というディレクションがありました。

── KeikoさんとWakanaさんは、いかがでしたか?

Keiko 歌い出しは私だったので、アニメを見てくださる方に強い印象が残るように歌いたいと思いました。「夢を見て僕らは泣いた」という出だしの歌詞にインパクトがありましたし、「鋼の心」といった男らしいワードがそれに続いていたので、言葉を1つひとつはっきり聞こえるように歌うことを意識しました。Hikaruが、ここだけは強く歌ったという「花のように~」の部分では、Hikaruの歌声に寄り添って、低音で鋭く歌ってみました。

Wakana 私は、コーラスワークの三声の部分は、HikaruとKeikoの声を呼吸をするように自然と包み込みたいという気持ちがあって、HikaruとKeikoの声をよく聴いて歌いました。2人の声という実体をベールで覆うような歌い方を表現できたように思います。それからサビは重たさが出たと思います。普段のピッチよりも低めだったので、1つひとつの言葉に力を入れて、弱く聞こえないように歌いました。先月、福岡でのライブでこの曲をお披露目したんですけど、バンドサウンドに乗せて3人一緒に歌うと、こんなにかっこいい曲なんだと改めて思いました。


── 「百火撩乱」は、ミュージックビデオも迫力満点でした。撮影はいかがでしたか?

Wakana ロケをおこなった石切場には夕方に着いたんですけど、日が暮れると星が本当に美しかったです。川が流れていて、背後に石の絶壁がある広い場所に3人で立って歌った部分は、完成した映像を見ると、それぞれの動きがとても艶やかになっていると感じました。スタジオで撮影したパートとの合成もすばらしくて、3人の衣裳の和の柄がすごく綺麗に浮き出ていて、感動しました。幻想的な映像になったと思います。

── 歌っている時のアクションは3人それぞれ自由だったんですか?

Wakana 私は悠然と刀を振るようなイメージで動きました。背後の石の壁がとにかくかっこよくて、その雰囲気の中にいると、自然と動きが決まっていきました。

Keiko 最近の「メルヒェン」や「blaze」のMVに比べると動きは少ないんです。Hikaruが言ったように全体的にレガートに、たゆたうように歌った曲なので、MVでもリズムに合わせてアクションを付けるというのは似合わないなと思って。私は刀を持つというよりは、「活撃 刀剣乱舞」という作品が内包している時間の歪みみたいなものを意識しました。曲自体が凛としているので、立っているだけでもこの曲に寄り添える気がして、ここ最近のMVの中では動きはとてもシンプルになりました。

── 3人とも、最初の立ち位置からほとんど動いてないんですよね。

Keiko 動いてないですね。自分たちが朗々と歌っている姿が、この曲には合うのかなと思いました。

── 先ほどから話題に上がっている「花のように~」の部分では、Hikaruさんがアップになっていました。

Hikaru あの部分はボーカルが強くなりますし、リズムも変化するので、動きを付けてみました。でも、あの部分も比較的動きが派手すぎないテイクが使われているんです。もう少し派手に動いたテイクもあったんですけど、MV全体のバランスと曲の雰囲気に合わせて、あのテイクを選んでいただいたのではないかと思います。逆に動きが少ない分、目ヂカラと言うか、視線の演技には気を配りました。優美な雰囲気の中に、芯の強さが感じていただけるような視線になっていればいいなと思います。

画像一覧

  • Wakana

関連作品

活撃 刀剣乱舞

活撃 刀剣乱舞

放送日: 2017年7月1日~2017年9月23日   制作会社: ufotable
キャスト: 木村良平、濱健人、榎木淳弥、山下誠一郎、櫻井トオル、斉藤壮馬、皆川純子、永塚拓馬、鳥海浩輔、前野智昭、鈴木裕斗、浪川大輔、花江夏樹、岡本信彦
(C) Nitroplus・DMM GAMES/「活撃・刀剣乱舞」製作委員会

関連シリーズ

ログイン/会員登録をしてこのニュースにコメントしよう!

※記事中に記載の税込価格については記事掲載時のものとなります。税率の変更にともない、変更される場合がありますのでご注意ください。