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日常を思い切って捨てたら、好きな自分になれるかも
── 2曲目の「ANGEL HORIZON」と3曲目の「Dolly Girl」は、ましろさんが作詞されています。この2曲は、どんな曲になりましたか? 綾野 「ANGEL HORIZON」もすごく爽やかな曲になりました。カップリングの2曲を選ぶ中で、この曲を聴いた時、自分が歌っている姿がはっきり想像できて、歌詞を書いてみたいなと思いました。
── 歌詞のイメージは、どのような? 綾野 地平線の向こう側に行ってみたい……みたいな(笑)。すごく遠いんだけど、まっすぐ進んで行けば越えられるかもしれないという。それから自分の中では、夏の熱い風を感じながら、ドライブしていたり走っていたりするイメージがありました。周りの景色をどんどん追い越していって、呼び止める人にもそのまま別れを告げて、突き進んでいくんです。そういうことって、現実ではなかなかできないじゃないですか。周りの意見が気になったり、自分がどう見られているのかが気になって。そんな日常を思い切って捨てたら、新しい自分、好きな自分になれるんじゃないかなという思いをこめて、書きました。
── この曲も、今までの自分を変えようとする曲なんですよね。 綾野 そうですね。次のステージに進む勇気を、みんなに与えられる曲になったらいいなって。「恐がらないで」というメッセージをこめています。でも、それをするのはひとりじゃないよという思いもあって。出だしの歌詞を「僕らを乗せ」と複数形にしたのには、自分を信じてくれる人、自分を支えてくれる人と一緒にいきたいという気持ちがこめられています。
── 仲間とともに、という。 綾野 そして、その先には天使が待っていて。天使っていいイメージもあるけれど、終わりを告げるイメージもあるじゃないですか。「崩壊も開放も 抱きしめていたいよ」という1節は、もしかしたら終わりの時が来るかもしれないけど、気にせず行くのさ、というイメージなんです。とにかく思い切りのいい曲なので、景色の広がりを感じていただけたらうれしいです。
── どこか危うさも漂う歌詞になっているんですね。 綾野 そうですね。不安にさせる部分、考えてしまいたくなる部分も作って、でも最後には開放的になるんです。全体的にはすごく明るい、楽しんでいただける楽曲になったと思います。
── 3曲目の「Dolly Girl」はリズムが特徴的です。 綾野 今まで歌ったことがないシャッフルの曲で、聴いた瞬間から、これ歌ってみたいなと思いました。実は最初のアレンジは、もうちょっとかわいい感じだったんです。でも、私が歌詞を書いたり、アレンジを変えてもらうことで、私の色になっていくんじゃないかなと思って。
── オシャレ感がありますよね、この曲。 綾野 それと同時に、どこか懐かしいんです。歌詞では恋心を描いているんですけど、誰かを好きになるということを知らない男の子と女の子が主人公なんです。女の子が、好かれたいからオシャレをしてみたり、気を引こうといろいろなことをやってみたりするんですけど、男の子は鈍感でなかなか気づいてくれないという。ヤキモキするんだけど、そういう鈍感なところも含めて好きという裏腹な気持ちを、かわいらしくコミカルに歌わせていただきました。
── ガールズロックらしい曲ですよね。 綾野 ちょっとドキッとする言葉も散りばめていたりします。それから、Bメロの「Ah Hah」の部分は、ライブではぜひみんなに言ってもらいたいなって。
── 男子の声で(笑)。 綾野 そう、色っぽく(笑)。サビも同じ言葉をあえて繰り返して、覚えやすくて耳に残る歌詞とメロディにこだわって作りました。「NEWLOOK」と「ANGEL HORIZON」が昼間の明るいイメージの曲だとすると、「Dolly Girl」は夜のパーティー感がある曲ですね。2番は少しセンチメンタルになって、部屋を抜け出して夜空を見上げて、ときめくみたいな(笑)。そんな女の子らしい光景をイメージしました。