※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
ライブのおかげで、いろいろな表情を出せるようになってきました
── レコーディングはいかがでしたか? 綾野 けっこう早口だったので、大丈夫かなと思ったんですけど、今までのいろいろな作品を通して、自分の歌唱も進化しているんだなということを実感できました。最初は不安があったんですけど、楽しんで歌えて。私にとってはミドルの音域がたくさん含まれていたので、フレーズごとにより表情を変えて歌うということを意識しました。何度も通して歌って、曲にどんな表情を付けるかを見つけていって、ライブで歌うことを念頭に置いたレコーディングになりました。
── ノリのいいボーカルになっていたと思います。Music Videoも爽やかな映像になっていましたね。 綾野 今までスタジオで撮ることが多くて、外の開放的な撮影は「春想の街」で、地元の洞爺湖でロケした時以来でした。あの時も寒かったんですけど、「NEWLOOK」の撮影も1月だったのですごく寒かったです。吹きさらしの大地で歌ったので(笑)。
── たしかに(笑)。風もけっこう吹いてましたし。 綾野 見ていただくと、カメラが近づいたり遠ざかったりしているのがわかると思うんですけど、カメラマンの方もすごくがんばってくださって。私も大きなトランクを持って歩いたり、ヒッチハイクしてみたり、いろいろなシーンを撮りました。
── 室内撮影されたシーンもありました。 綾野 部屋の中に陽が当たっているように見えますが、実は撮影したのは夜で、自然光は作られたものなんです。時間感覚がおかしくなって、「あれ、今、夜中だよね?」って。みんな徹夜明けみたいなテンションになっちゃって、楽しかったです。
── あんなに笑顔が見られるMVも初めてですよね? 綾野 たしかにそうですね。ライブでいろいろな表情を見せるようになったので、それが生きているのかもしれないです。デビュー当時は、「こういう表情を作ってみようか?」と言われても、うまくできなかったのが、自分の中でイメージできるようになっていたり。部屋でイメージトレーニングしていてよかったなって(笑)。
── ライブの経験は大きいんですね。 綾野 大きいですね。楽曲の中に入りこんで、主人公になりきって歌おうと思っているので、楽曲によっては笑顔を弾けさせる曲があったり、強い意志を描いた曲は目ヂカラに気を配ったり、演技するというのとはちょっと違いますが、曲のイメージに合わせた表情作りができるようになりました。
── 最後は「自分を超えて」という力強いメッセージで終わっていきます。この1節に、どのような思いをこめましたか? 綾野 今までの自分には無理だったことをできるようになりたい、という思いがこもっています。もうちょっと弾けてみたいなって思っていた人が、心を解放して、新しい自分になって、それがうれしくて、日常が楽しくなるという前向きな歌詞なので、最後はより力強く歌わせていただきました。