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自分たちの心が投影された曲と、楽しいけれどちょっとジンとくる曲
──カップリングの「鏡のLabyrinth」はいかがですか?
茜屋 「どうすればいいの、どうしたらいいの」みたいに自分に問いかける詞が、私にはぐさぐさ心に突き刺さってきました。歌ったときは詞を初めて読んだときよりも、より一層自分に言いきかせているようで。自分を見つめ直す機会をくれた曲だなって思いました。
若井 私もこの曲はうちら自身に刺さる曲としていただけたんだろうと思うんです。今後のことだったり、今の自分のことだったり。メンバーそれぞれがいろいろなことを考えさせられたように感じます。私もこの歌詞には共感しましたし、(この歌を通して)自分と向き合ったりしました。だからこそ、ライブでは「自分たち自身の想い」を乗せることができる曲だなと思います。
芹澤 私は、あんまりネガティブな発言したりしないとか、悩んでたりする姿も外に出さないタイプなんです。だから、この(悩みがテーマの)曲をライブで大勢のお客さんの前で歌うのかと思うと、私はちょっと緊張します。葛藤している心がダイレクトに伝わってくる歌詞なので。そんな私をファンのみんなが受け入れてくれるかな?って、考えたりもして。……受け入れてくれたらいいなって思うんですけど。
久保田 私も悩みとかを周囲に見せるタイプではないので、普段はファンの人には見せていないからこそ、この歌をダンスと一緒に披露したときに……、まだどういう振りになるかはわからないんですけど、なんだか照れてしまいそうだなっていうのはありますよね。自分の弱いところというのもヘンですけど、それをファンの人に見られるのが慣れてないので、ファンの方からどういう風に思われるんだろう?というのがあります。
山北 私は逆にファンの人から「ヤミ北」とかいわれてるので(一同・笑)。病んでるオーラが出ちゃうタイプなんですけど、ここまで「i☆Ris」のことをこんなに素直に歌にしちゃったんだ!って。今までの「i☆Ris」の歌の中でダイレクトに、「i☆Risだ」って感じていて。
──どの辺りですか?
山北 「例えこの先は一人きりでもね、みんな同じ思いでゴール目指してるんだ」とか。「i☆Ris」のみんなは結構やりたいことがバラバラで、今は本当にこの通りの状況だなって私は思っていたので。アイドルオタク的には、きっとモロに今の「i☆Ris」に当てはまるような悩みの曲を本人たちに歌われると、すごい感情的に動かされるというか……。そういうのを表すイイ意味の言葉で「エモい」ってあるんです。だからエモいです。
澁谷 また私が最後ですね(笑)。私自身は、今はもうラビリンス=心の迷宮から抜け出せているので、逆にこの曲を歌うときに、メンバーに「問いかけるように」というか「寄り添うように」歌おうって。友希のパートの「運命といえば」のあとに「偶然と言えば嘘になる」って私が歌うんですけど、そこはいつもより友希の歌い方に寄り添ってというか、合わせるように表現しました。結局「i☆Ris」は自分1人じゃないし、6人だからこそ……。見えないところで悩んでいるメンバーもいるし、相談してくれるメンバーもいるけど、結局同じ屋根の下にいるからこそ……、「いつもそばにいるよ」っていう温かい繋がりみたいな。心を寄り添えるような歌に私は感じました。
──TYPE-Bのみ収録の「真夏の花火と秘密基地」は、かわいい感じの曲ですね。
若井 確かに曲調も明るいので、私はレコーディングには「明るく頑張ろう!」っていう気持ちでのぞんだんです。先にひみがレコーディングしていたんですけど、そうしたらディレクターさんが「もう少し切ないニュアンスっで、あんまり元気になりすぎないで歌ってください」って。「ああ、この曲はそういう方向性なんだ」って思って。でもそれもすごくわかるんですよ。私、実家に帰ったときが本当にこの歌詞の通りな感じなんですよ(笑)。だから、なるほど!って思って。元気なんだけどちょっとジンとくる感じというか。楽しいけど切ない……、心の奥に潜んでいる切なさみたいな感じがいいなって思います。
芹澤 私は地元も東京だし、友達とは会おうと思えばいつもでも会えるので、そんなにこの歌詞の体験が自分の中にリアルにあるわけではないんですけど。なんていうか、思い描いていた夏の青春というか。夏ってこういう感じだよなぁって……。去年の「Summer Vacation Love」はズバリ夏の楽しい恋人同士のラブな感じの曲でしたけど、それとは違う友情とか家族とか。なんだかホッコリする夏のイメージだなって思ったので、そんな感じで歌いました。
久保田 今、私は大学に通ってるんですけど、大学の友達とかこの業界の人と遊ぶことが増えている中で、自分の過去の友達とか家族みたいなことを描いた曲を頂いて、小学校や中学校の頃の友達と連絡することがなくなったなぁってすごく感じて。それで連絡してみようかな?って。昔の友達って、意外と「連絡しよう!」と思わないとしないじゃないですか。だからそういうきっかけにもなりました。
茜屋 「青い空、蝉時雨」とか情景描写がダイレクトに描かれているので、私も地元の秋田をすごく鮮明に思い出しながらレコーディングしたんですけど、歌っていてジンと来ました。本当に歌詞に寄り添いながら歌ったらスタッフさんから「イイカンジだね」って言ってもらえたので、「このテイストで良かったんだ」って、なんだかうれしくなりました。それとやっぱり久々に秋田に帰りたいなぁって思いました。地元の友達とはなかなか会える機会がないので。この歌をきっかけに「みんなに会いたいなぁ、元気かなぁ」って本当に考えるようになって、それでLINEを送ってみたりとか。だから私はこの曲、すごい好きです。
──今度は澁谷さんが最後にならないようにしましょうか(笑)。
澁谷 しょっしゃ!(笑) でもですね~、澁谷的にはこの曲は「妄想の世界」でした。こんな青春した感じはなかったので(笑)。というか地元も埼玉ですし、仲のいい友達とは頻繁に会ってたりするので、「どうした、ずっと会ってなかったけど元気だった?」みたいな感じってないんですよ。だから「体験してみたい青春」みたいな……。自分の経験にはない世界なので、必死に頭の中で思い描きながら……、「私の人生はこうだった!」って自分を洗脳して歌いました(笑)。
山北 私も地元に帰ったらこの歌詞のまんまな感じなんです。「鏡のLabyrinth」が東京にいるときの、「i☆Ris」モードの山北だとしたら、こっちは東京から抜け出して、一回実家に帰ってリフレッシュされた山北で(笑)。この2曲でうまいこと中和されてるなって思うんです。「みんなありがとう、また走り出すから」っていう歌詞の通りの気持ちで、常に私は地元の友達のことを思っています。心が浄化される曲ですね。