2023年秋アニメ「絆のアリル」セカンドシーズン放送開始直前企画! ミラクが仲間たちと出会ったファーストシーズンを振り返る!【PR】

2023年09月09日 16:000

■第7話 ~葛藤のバトルフィールド~

 

 

「私、自分探しの旅に出る」

とミラクたちの前から突如いなくなるクリス。

 

これまでも謎多きキャラだったが、クリスが自分を見つけていく第7話は、輪をかけて彼女の魅力が伝わる異色の回だ。クリスがどういう子なのか調べるために、彼女のチャンネルを見てみると、出てきたのは「アリについて考えてみた」という独特な感性が光る動画。でも、その姿や話し方はキュートなので、自分なら思わず最後まで見てしまいそう。

 

結局、クリスからの音沙汰がないまま1週間が過ぎる。そんなある日、突然クリスから連絡が。そこでミラクたちが彼女に会いに行ってみると、ボロボロに傷ついたクリスの姿を発見。彼女が自分らしさを見つけるために行っていたのは、「グリッドトレジャーハント」というゲームの世界だったのだ。ゲームなのに、なぜボロボロに?

 

ミラクはノエルとまるまるを引き連れて、一緒にゲームの世界へダイブ。これまでは学園を舞台としていただけに、ファンタジックなビジュアルは新鮮だし、ゲーム世界の格好をするみんなの姿もかわいい。シリーズ中、おふざけ回やサイドストーリー的な感じで入れてくるアニメも少なくはないが、メインストーリーにからめて普段とは違った魅力を演出するのが面白い。

 

その後なんやかんやあり、ノエルやまるまるの犠牲(本人がぼーっとしていたことや、ミラクにぶん投げられたせい)を乗り越えて、見事にボスを倒すことに成功。そんな協力プレイを経験し、ミラクと一緒に輝きたい、あなたとなら輝けると改めて感じたクリスは、思いをのせたオリジナル歌詞を書き、見事なパフォーマンスを見せた。それにしてもパフォーマンス時のクリスはめっちゃ格好いい。このギャップも彼女の魅力なのだろう。

 

ラストの学園長のセリフも気になるところである。

 

■第8話 ~憂いのティータイム~

 

 

ノエルとクリスが順調にランキングを上げていくいっぽうで、ミラクはまだ168位と、2人に比べて遅れ気味。そんなある日、ADENのXRテクノロジーコースの生徒たちが作ったレースゲーム「アルティメット」開催の知らせが入る。1位になると、特別なステージでパフォーマンスができるため、順位を上げるには絶好の機会だ。

 

そこで、レースに出場することになったミラク、ノエル、クリスの3人。レースで使うフォーゲルボード(推進力のあるボード)は、テンションの上がるデザインにしたいと考えたミラクだったが、自分はデザインができないため、いつもの温室で謎の「あの人」に相談することに。

 

いつもの「あの人」は、思いの丈を話すミラクへとアドバイスをするうちに、アドバイスを送る自分自身の心も変化していく。同時に、この人物こそがバーチャル世界でのまるまるだったと、視聴者に明かされていくのだった。すでに気づいていた視聴者もいたと思うが、エンディングのクレジットには最初からヒント(もはや答え)が隠されていたのである。そこでツッコませることも制作サイドの狙いだったかもしれない。

ただ、「やっぱりね」と思わせるだけでなく、きちんとストーリー展開にあわせて謎が明かされていく一連の流れはうまいなと感じた。

 

そうして自分自身の心を吐露し、「本当はこんなつまんない存在なんだ」とつぶやくまるまるに、「つまんなくなんてない!!」と気持ちをぶつけるミラク。

熱い! その熱い思い、温かな思いにまるまるの心も変化し、ミラクの力になるため彼女のボードをデザインするのだった。「見つけたかも。僕がやりたいこと」。そう口にした表情は前を向いていた。

 

 

■第9話 ~予測不能のアルティメット~

 

 

フォーゲルボードに乗って障害物を越えてゴールを目指す、XRテクノロジーを使ったレース「アルティメット」がスタート!

 

素敵なボードだと褒められて嬉しそうなミラクは、操作法を聞いているうちにスタートで出遅れてしまう。ただ、それが功を奏して幸運にも第1障害をクリアするミラク。今回は第7話でのゲームとは雰囲気は違うが、レースを描いた展開だけにスピード感やゲーム感が満載。いつもと違って、これはこれで面白い。音ゲー要素を取り入れているのも、今っぽい感じ。

 

物語に話を戻すと、幸運からスタートしたミラクに話しかけてきた女性がいた。名前はリズ(CV. 塙 有咲)。彼女はすごいテクニックを駆使して、またたく間にほかの参加者を抜いていき、ハイスコアも獲得していく。

 

いっぽうのミラクは、「拡散希望」と書かれたフェイクニュースを信じて拡散してしまったことで、逆にほかの参加者に狙われてしまう。ダメゼッタイ案件に引っかかってしまうのも、違った意味で主人公ならでは。それを助けたリズは、ミラクと協力して一緒にゴールを目指すことに。見事に仕掛けを解いて、ゴールの部屋へ。

 

勝負ごとには真剣なリズが見事勝ちを手にする結果になったが、ミラクの言葉がツボにはまって大爆笑する姿や、いたずらっぽく笑う表情はすごく魅力的。ご褒美で見事なパフォーマンスを見せると、ミラクに「友達になろう!」とストレートに言うのもリズらしいところ。メインキャラのうち最後の登場となったリズだが、ほかのメンバーとは違う個性を発揮して、新たな風を吹かせてくれそうだと感じるエピソードだった。

 

■第10話 ~私らしくの意味~

 

 

新たな友達が増えたミラクだが、ランキングはまだ111位とほかの人達に比べてかなり下のほう。リズは、ミラクが今まで周りの人に頼ってきたと聞いて「甘えすぎでしょ。自分でやってみたら?」と、その性格ゆえか、ストレートにミラクに言ってしまう。人に頼ってばかりで自分がない人間には魅力がないと。正論すぎてツラい。

 

その言葉に悩むミラクは、また迷走してしまう。キズナアイもやっていたジェスチャーゲームを真似るなど、もはや迷走がミラクの個性なのでは?と思わせるほどの迷走っぷり。オリジナリティなさすぎとの辛辣なコメントを目にしたり、リズとノエルと会話を勘違いしたことでさらに落ち込むミラクだったが、彼女を助けたのはやはり仲間の力だった。みんなからの差し入れ、元気を出してもらうための動画、「大丈夫だよ。私たちは繋がっている」との言葉に、自分を取り戻すのだった。

 

第10話の副題にある「私らしくの意味」。個性が強いようで迷走しまくりだったミラクだからこそ、その意味は見ていて考えさせられる。結果的に、パフォーマンスや彼女たちのやり取りを楽しむもよし、言葉の意味でちょっと考えるのもよし、それこそ自分らしく楽しんでもらいたいエピソードとなった。

 

そして、「ありのままの私でいく」「こんな私にしか歌えない言葉がきっとあるはず」との思いから、ついに完成したミラクの、ミラクだけのオリジナル歌詞。彼女の気持ちが、とてもわかりやすく表現されていて、そのストレートさゆえに、聴いていて胸に刺さる内容だ。

 

パフォーマンスを終え、みんなで抱き合うミラクたちの姿を見たまるまるも、「このままじゃいられない」と決意するのだった。

 

■第11話 ~True color~

 


自分らしさを取り戻し、再び歩き出したミラクたちが練習する姿を見ていたまるまるだが、「いいな……」とポツリ。その様子を見たミラクは、ユニットライブの祭典である「Shower of Sound festa」にみんなで出場してみようと提案する。

 

最初はやるかどうか考慮していたノエルも、なんだかんだ言いながら指導してくれて、一緒にやることに。このツンデレ感のある反応はやっぱりかわいいし、ノエルらしい。そして、「Shower of Sound festa」に向けて動画をアップしてみたのだが、かわいいマスコット(まるまる)で稼ごうとしているのでは?といった、まるまるに対する誹謗中傷コメントが相次いでしまう。コメントは時に刃物よりも鋭利だ。見ているだけでもつらい。

 

ミラクたちに背中を押され、そのままステージにあがったまるまる。結果的に5人は優勝こそならなかったものの、充実した表情をみせる。しかし、再び好き勝手なコメントがあふれかえってしまい、ついにまるまるは決意する。「自分の意思で選んだ僕でみんなの側にいたい」と。

そして、新たな姿(アバター)「クオン」となり、ミラクたちとともに歩き出すのである。まさかここまで引っ張るとは正直思わなかったが、花から生まれるように登場する演出は美しく、非常に印象的だった。

 

クオンが披露したソロパフォーマンスや歌詞は、抱えていた気持ちがいっぱいに表れているもの。これで5人全員のソロバージョンが出揃った。聴き比べることで、さらに個性を感じられると思う。最初の印象と、それぞれを聴いたときとの印象がまるで違うのもすごい。

 

ちなみに、このエピソードでも気になるシーンが挟まれていた。それはセカンドシーズンへの布石ではないかと思わるので、覚えておくといいかもしれない。

  

■第12話 ~運命のステージ~

 

 

「バーチャルグリッドアワード」の予選終了まであと1週間。この時点で15位以内に入っていないミラクとクオンは、どうにかしてランクアップしたいところ。みんなでコラボライブをする案も出たが、すでにほかの人たちもコラボを積極的にやっており、インパクトを残せないだろうという結論に。これは現実も一緒で、非常に世知辛い。

 

「じゃあ、なにかすごいライブをやろう!」と大きく出たミラクが、考え抜いて思いついたアイデア……それが「PathTLive」の結成だ。「PathTLive」とは5人のユニット名で、「バラバラだった5人が集まってひとつの道を進む」という意味がある。

 

もともと「PathTLive」という名前自体は、アニメ放送前から出ていたので、いつ5人で活動をスタートするんだろう? と期待していた視聴者も多いはず。それがファーストシーズン最終話にしてついに登場したことに、「待ってました!」と思った方も、「ここからどうなるの?」と思った方もいたことだろう。

 

これで活動しようとなったわけだが、そんな絶妙なタイミングで審査システムに不具合が起こり、コラボをやっても順位が上がらなくなってしまう。諦めて別々に活動しようとなった5人は、それぞれが追い上げ配信をがんばるのだが、みんな一様に「本当にこれでいいのかな?」と自問自答し始める。

 

ミラクもそうだ。最後に一発逆転できるような配信、みんながドカーンと驚くようなこと……キズナアイと同じステージに立ちたくてがんばってきた、仲間たちと一緒に繋がりたいと思った……そんな思いから、ミラクはやっぱり5人でコラボライブをしたいと決意する。

 

「この5人で今を生きることが、私の進むべき道」

 

思いは5人とも同じ。最終話にストーリーもテーマを凝縮してきたなとは正直思ったが、一度離れたメンバーが再び集結する展開はやっぱり胸が踊る。しかも、衣装デザインはクオン、歌詞は5人のオリジナルのものを繋いだ形なのは、ここまで「絆のアリル」を追いかけてきた視聴者としては感涙モノ! 5人でのパフォーマンスや演出は、まるでMVのようにオシャレで見ごたえ十分。それそれの思いが繋がってひとつとなっていたように思う。

 

 

余談だが、先日「ちゃお×りぼん ガールズコミックフェス」で、本作のメインキャスト自身もステージでこの曲を披露したのだが、アニメ同様にキャスト5人の思いが繋がっているように感じられて、非常に感動的だったことを記しておきたい。

 

こうして、最終ランキングでは、ミラクは14位、クオンも15位にランクインし、無事に5人そろって本戦出場を決めた。果たして本戦ではなにが起こるのか……? セカンドシーズンが待ち遠しい!!

 
(文/千葉研一)

 

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(C) KA/絆のアリルPJ (C) 絆のアリル製作委員会

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