【「彼女、お借りします(2期)」特集!Vol.8】「キャラクターの背景、設定をできる限り知りたくて……」キャラクター愛あふれる桜沢墨役・高橋李依インタビュー!後編

2022年07月13日 10:180

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TVアニメ「彼女、お借りします」第2期が、現在、絶賛放送・配信中だ。今回は、4人目のヒロイン・桜沢墨(さくらさわすみ)を演じる高橋李依さんにインタビューを行なった。

「彼女、お借りします」は、宮島礼吏さんによる「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中の大人気ラブコメ作品。主人公・木ノ下和也の理想の彼女・水原千鶴は実はレンタル彼女=レンカノで……? という秘密をもった2人と周囲の人々の物語が描かれている。2020年7月にアニメ第1期が放送されて人気を博すと、今夏より待望の第2期の放送が決定した。

 

今回は前回に続いて、桜沢墨を演じる高橋李依さんにお話をうかがった。さまざまな表情を見せる第2期の活躍から、「カノカリ」問う作品の魅力までいろいろと語っていただいた。

 

【「彼女、お借りします(2期)」特集!Vol.7】「第1期よりも声はたくさん入れている気がしますし、遊ぶ幅も増えたような感じがします」桜沢墨役・高橋李依インタビュー!前編
 

原作者・宮島先生との交流で深まったキャラへの理解

ーー演技をするにあたっては、やはり本編以外からもヒントを得ていたりするんですね。

 

高橋 そうですね。私はその子に関する新しい情報があるなら、できる限り知りたくて。スピンオフが出ると聞いたときもすごく嬉しくて、すぐにマガポケさんで読み始めました(笑)。あと、一度宮島先生のYouTubeで、バーチャル墨ちゃんを作ってくれて、それに声を付けさせてもらったんですけど、全然しゃべれなくて……(笑)。

 

ーー先生のチャンネルに出ていましたね。墨ちゃんの友達として高橋さんがゲストで参加していて。

 

高橋 実はあのときに、資料をもらっていたんです。墨ちゃんはこういうものが好きで、こういう日常を過ごしている、みたいなことを、皆さんが知っているであろう朝4時起きとかも含めて、整理したものを用意してもらっていて。

というのも、以前先生とお話したときに、キャラクターの背景や設定をかなり細かく作っていると聞いたので、その資料をいただけますか?とお願いしていたんです。漫画では描かれていないようなことまで、資料にまとまっていましたね。

 

 

ーーそれは貴重ですね。そういうバックボーンみたいなものがあったうえで、あの少ない言葉が出ているということにもなりますし。

 

高橋 私が知っていることで変化が出ているかどうかはわからないけど、一応私の中での桜沢墨像みたいなものはだんだん固まってきています。

 

ーースピンオフだと、モノローグですごくしゃべるので、ぜひアニメでも見てみたい気はします。

 

高橋 私もやってほしい!ってずっと思っています(笑)。やっぱり墨ちゃんのモノローグはやりたいですね。実はオーディションのときからモノローグは挑戦してて、「彼女、人見知ります」ではないんですけど、第1期の登場シーンの「胸熱大陸」のモノローグ台詞があったんですよ。墨ちゃんのモノローグをどう演じたいかと想像したりもするので、いつかやってほしいです。

 

 

ーー期待しています! それと墨の魅力に、かわいい服というのもあると思うのですが。

 

高橋 墨ちゃんのファッション、かわいいですよね! 普段私はそういった系統の服は着ないんですけど、ショッピングでフロアをグルっと回った時に、この階で墨ちゃんは絶対に買い物をしてそう!って感じることもあるし、あの服装も墨ちゃんを象徴していると思います。かわいいがめちゃめちゃ好きなんだなって。

あと私が「このブランドの服、墨ちゃんに似合いそう」みたいな話を宮島先生にしたら、すぐに検索してくださったんですよ。いつもネタになりそうなものに反応してくださるので、話題に出してよかったな!って思っちゃいますし、ファッション系にもすごく興味があるのかなって。だから先生に会うときは、私も服装に気をつけなきゃなって緊張しちゃいます(笑)。

 

 

墨ちゃんを演じているから、和也のお兄ちゃん感がすごいんです

ーー墨は千鶴に憧れを抱いていますが、千鶴と和也の関係性ってどう思いますか?

 

高橋 すごく素敵だと思います! 千鶴って同性目線でも好きだなって思うんですよね。夢に向かって真っすぐな女の子で、芯の強さも、個人的に雨宮天ちゃんとリンクしているなあとも思っちゃうんですよね。

私はこうありたい!って思う姿に千鶴は真っすぐ進んでいるんですけど、揺らいでしまうこととか悩んでしまうこともあるじゃないですか。そんなタイミングで居合わせる和也の能力ってすごいなって! 和也じゃなくてもよかったと言ったらそうなんですけど、その時そこにいたのは和也だったみたいな。そういう運命的なところがあって、めぐり合わせを感じますね。だから千鶴と和也の関係性って、なかなか言葉では言い表せないものだなって思うんです。

 

ーー和也は、どんなところがよいところだと思いますか?

 

高橋 私、最初から和也に対する印象はいいんです。と言ってしまうと、和也が嫌われているみたいな言い方ですけど(笑)、キャスト陣でも派閥があって、和也はアリかナシかみたいになっていたんです。

私は年相応でいいんじゃないかなって思っていて、すごく恋愛に真っすぐ向き合っているところは評価が高いし、墨ちゃんを演じているからというのもあるんですけど、お兄ちゃん感がすごいんですよね(笑)。年上のやさしいお兄ちゃんみたいなイメージがあるんです。

墨ちゃんのことは、女の子として大切にしてもらっているはずなのに、どこか小動物として見られているような、男女ではない感じもあって、それが逆に安心でもあるんです。この人、悪いことはしないだろうなって。

 

 

ーー「カノカリ」は実写ドラマ化もされますが、作品が支持される理由はどういうところにあると思いますか?

 

高橋 和也や千鶴の人間ドラマですかね? 人がちゃんとぶつかるところがすごく魅力的だと思うし、きれいなところだけで描かないというか。結構人間臭いところもあって「カノカリ」なのかなって思います。それをドラマで生身の役者さんが演じることで、また違った人間らしい「カノカリ」が見られるんじゃないかなって思うし、早く墨ちゃんも見たいし、ドラマも応援しています!

 

ーーでは、第2期の見どころを教えてください。

 

高橋 どうしても千鶴が夢を追いかけていると応援したくなっちゃうし、瑠夏ちゃんの気持ちを思うと大切にしてあげたいとも思うし、ひとりに絞らなきゃいけないのかな?っていう気持ちは常に湧いてきてしまうんですけど(笑)、そこは和也もきちんと向き合うと思うので、和也の気持ちをぜひ見守ってもらえたらと思います。

 

 

ーー最後に、高橋さんが、何でもレンタルできるとなったら何を借りたいですか?

 

高橋 レンタルだから返さなければいけないんですよね……。でも時間とかは借りてみたいです。今暇な人の時間を借りて、私が暇なときに時間を返すっていう。

 

ーー確かに忙しいときって、なぜか重なるんですよね!

 

高橋 そうなんですよ。今日、今時間が欲しい!みたいな感じの時があるので、その時に時間を借りたいです。


(取材・文・撮影/塚越淳一)

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彼女、お借りします(第2期)

放送日: 2022年7月1日~2022年9月16日   制作会社: トムス・エンタテインメント
キャスト: 雨宮天、高橋李依、堀江瞬、悠木碧、野沢由香里、定岡小百合、赤坂柾之、東山奈央、梶原岳人
(C) 宮島礼吏・講談社/「彼女、お借りします」製作委員会2022

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