【「彼女、お借りします(2期)」特集!vol.4】「ライバルがいた方が、人生は悔しいし楽しい」七海麻美役・悠木碧インタビュー&撮りおろしグラビア!後編

2022年07月09日 11:000

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TVアニメ「彼女、お借りします」第2期が、現在、絶賛放送・配信中だ。今回は、謎アタックを仕掛けてくる小悪魔的な元カノ・七海麻美(ななみまみ)を演じる悠木碧さんにインタビューを行った。

「彼女、お借りします」は、宮島礼吏さんによる「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中の大人気ラブコメ作品。主人公・木ノ下和也の理想の彼女・水原千鶴は実はレンタル彼女=レンカノで……? という秘密をもった2人と周囲の人々の物語が描かれている。2020年7月にアニメ第1期が放送されて人気を博すと、今夏より待望の第2期の放送が決定した。

 

今回は前回に続いて、七海麻美役の悠木碧さんが登場。第2期では、和也の元彼女である麻美がどのように描かれ、そしてそんな彼女を悠木さんはいかに演じているのかをうかがった。
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被験体は多いほど切磋琢磨できる


ーー麻美のことを理解できる、共感できるという部分はありますか?

 

悠木 そんなに好きになる、執着する相手に出会ったことがないので、彼女と同じ目線に立てるかと言われるとわからないですけど、対岸から見える存在だからこそできるお芝居はあると思っています。強いてあげるとすれば、自分より素敵な女の子が出てきちゃったときにヤキモキしたりする部分って、誰にでもあることなのかなって。そのときに正攻法で攻められるのか、どんな手を使っても、あの子より私のほうが素敵だと認めさせてやる!って思うのか。どちらの手を使うかで、千鶴になれるか麻美になれるかが変わるというか…。やきもちの気持ちは理解できなくはないなと思います。千鶴はとっても素敵な子なので、麻美が悔しく思う気持ちはわかります。私も千鶴さんは好きですし。

 

 

ーー悠木さん自身は、そういうライバルがいたほうがいいと思うタイプですか?

 

悠木 合理的に、比較対象として誰かがいたほうがいいというか。たとえば自分が選ばれなかったとしたら、選ばれた要因は何なのかが、選ばれた人を見ればわかるし、自分になかったポイントとの比較ができるという意味で、被検体は多くいたほうがいいと思ってしまうタイプです。もちろん、ここで勝たなきゃ!ってときにライバルがいたら「ぐぬぬ」ってなりますけど、そうなる前に、自分のウィークポイントをいかに潰せるかだし、そこまでに切磋琢磨することは重要なんです。

だから他人のいいところ、自分のよくないところをちゃんと見ておくというのは大事なことで、それはライバルがいたほうがわかりやすいと思います。自分だけだと、自分の想定内だけのことしかできないけど、ほかの人がいると、ほかの部分が見えるし、なるほどそうきたか!があったほうが、人生は悔しくて楽しいと思うんです。

 

千鶴と和也の恋路はもちろん、みんながオトナになる様も見てほしい

 

ーー和也に関しては、第1期ではキャストで評価が割れていた感じでしたが、第2期では、彼のよさは見えてきましたか?

 

悠木 本作の和也くんの描写には人間愛を感じるんですよね。もともとりえりー(高橋李依)と私は「和也のこういうところって人間!って感じがしていいよね」ってなっていたタイプで、雨宮天ちゃんと東山奈央ちゃんは和也くんの対応にはもやもやが募っていたみたで(笑)。

よくも悪くも正直なんですけど、第2期って、自分の欲望ややりたいことに対して衝動だけだったものが整理されていく過程だと思うんです。どうしてそれをしたかったのか、何でそれが社会的によいとされていたのかが、自分の中で腑に落ちてくるというか。「だから俺は水原のこういうところをこうしてあげたかったんだ!」っていうのがちゃんとわかってくる。それはきっとオトナになるということで、千鶴にもそれがあって、彼女のほうが気づくスピードは速かったですけど、同世代で悩んでいることって実は少し近くて、その悩みも個体差があるわけではないっていう共感性の高さが和也のよさであり、彼のいじらしさというのかな。

一生懸命生きているじゃないですか。ダメなところもあるけど、がんばって苦しむこともある。がんばってるから失敗することもあるし、がんばらないから失敗もする。それが人間だっていうのを、嘘をつかずに描いている「カノカリ」が私は好きなんですよね。キャラクターを越えて人格として扱われているんですよ。

 

ーー先ほど瑠夏とのシーンが好きという話もありましたが、千鶴と和也がどうなるのかも当然見どころになりそうですね。

 

悠木 麻美ちゃんは序盤からかっ飛ばしているけど、障害が大きければ大きいほど、それを越えた先に得るものも大きくなると思いたいので、悔しいですけど、2人の恋路は見どころだと思うし、全員がオトナになっていく様は、すごく見てほしいところです。あと、めちゃめちゃライトな話をすると、みんなの服が本当に好きなので、そこも見てほしいです。

 

 

ーー原作でも、宮島先生の描く女の子の衣装がものすごくかわいいんですよね!

 

悠木 どうやって描いているんですか?とうかがったときに、雑誌を見ていると話していたんですけど、それも宮島さんが彼女たちをキャラクター以上に人格として扱っているからこそ、この子ならこういう理由でこの服を選ぶだろうって想像ができるからなんでしょうね。そのくらい人間観察家なのではないかなと思っていて、ただ服がかわいいだけでなく、それがキャラクターを補強する強力な武器になっていると感じているんです。

桜沢墨(さくらさわすみ)ちゃんは、お洋服のチョイスがいつもいいし、墨ちゃんに着てほしい服を着てくれている。麻美の服もすごく好きなんですよね。あれって、彼女の狩りに実用的なセレクトなんですよ。絶妙なタイミングでチラッとなるように計算されていて、でも健康的にも見える。あれ? 今ドキッとしちゃったこれは、見えたからなのか、好きだからなのかわからない!ってさせる絶妙に合理的な服を着ているんです(笑)。

千鶴は露出があるのに結構硬派な服を着ているのが好きだし、瑠夏ちゃんは天真爛漫で若さあふれる健康的な感じでいいし、ちゃんとこの子はこういう性格だからこの服を選ぶって紐付いているんですよね。

 

 

ーー少し話は変わりますが、タイトルにちなんで、悠木碧さんが、いまレンタルしたいもの、借りたいものを教えてください。これは実際にレンタルできないようなものでも構いません。

 

悠木 何か借りたいものあったかなぁ。観葉植物のレンタル! すごくやってみたかったんですけど、勇気が必要で、結局お迎えしてしまったんですよね。でもレンタルもしてみたかったなと。レンタルなら、いろんな観葉植物を元気な状態でお迎えできるし、具合が悪くなっても、すぐに返してあげられるし、命を大事に植物と生活できるなって。買ってみて、観葉植物のよさに気づきました。

 

 

ーーでは最後に、放送を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

 

悠木 魅力的なヒロインたち、そして和也くんのエモいストーリーをエモい画でお届けする第2期に仕上がっていると思います。収録の段階でも画はかなり仕上がっていまして、麻美のちょっと怖いシーンすら、どこか魅力的でかわいいんですよね。それがどのヒロインたちのカットにも詰まっていたので、第2期でよりみんなのことが知れて好きになると思います。「カノカリ」を見て、ドキドキキュンキュンしてください。


(取材・文・撮影/塚越淳一)

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放送日: 2022年7月1日~2022年9月16日   制作会社: トムス・エンタテインメント
キャスト: 雨宮天、高橋李依、堀江瞬、悠木碧、野沢由香里、定岡小百合、赤坂柾之、東山奈央、梶原岳人
(C) 宮島礼吏・講談社/「彼女、お借りします」製作委員会2022

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