【サイン入りチェキをプレゼント!】「自分の声を楽器として使えたら」楠木ともり 1st EP「ハミダシモノ」(「魔王学院の不適合者」EDテーマ)リリース記念インタビュー

2020年08月16日 15:180

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3歳からピアノを習いはじめ、中学生の頃は吹奏楽部、高校生の頃は軽音楽部に所属するなど、彼女の隣にはいつも音楽があった──。

1999年に生を受け、2017年に声優デビュー。2018年に主演を務めたTVアニメ「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」のレン役で一躍脚光を浴び、同作のキャラクターソング「To see the future」を「Animelo Summer Live 2018 “OK!”」でも披露。その堂々たるパフォーマンスで会場を沸かせた声優・楠木ともりさん。

 

 

そんな彼女が、ソロメジャーデビュー1stEP「ハミダシモノ」を8月19日にリリースする。ソロアーティストとしての第一歩を踏み出す楠木さんに、今の心境を聞いた。

 

声優活動を通じて身についた感情の乗せ方

──ソロメジャーデビューが決まった際のお気持ちを教えてください。

 

楠木 声優として活動する以前から目標の一つとして頭の中にあったものがついに叶った瞬間だったので、受け止めきれないくらいの嬉しさを感じると同時に、まず真っ先に家族に報告したいと思いました。

 

──楠木さんは幼少期から音楽に触れてこられたとうかがっていますが、アーティストを目指し始めたのはいつ頃ですか?

 

楠木 私にとって音楽はずっと身近にあるものだったので、「アーティストとして歌いたい」というよりも、「歌うことが好き」という感覚なんです。

 

声優を目指していた時にオーディション大会に参加したことがあったのですが、私は養成所にも通っていなかったので、全然歯が立たず予選落ちしたんです。そこで「やはり演技は経験がないと難しい」ということを実感し、声優になるのを一度諦めたんです。

でも、自分の中で「アニメが好き」という気持ちは変わらず、「アニメに携わる仕事で、ほかに自分ができることは何か?」を考え、歌手として業界に関われないかと挑戦したこともありました。今振り返ると、その頃は声優としての夢も、歌手としての夢も諦められないという状態でした。

声優として活動することが決まってからは、私のボイトレの先生でもある多田三洋さんが主催されていたアコースティックライブによく出演させていただいていました。そこで声優としてだけではない、歌手としての自分にできる表現を見つけようと試行錯誤していました。 

 

 

──声優デビューされてからはTVアニメ「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」を始め、さまざまな作品でキャラクターソングも歌われていますよね。これまでの声優活動から刺激を受けている部分も多いのでは?

 

楠木 声優として活動をしてきて、「一つのフレーズに気持ちを込める」という感覚が掴みやすくなり、自分の音楽にも生かされているなと感じます。

たとえば、みなさんも「歌に気持ちを込める」という言葉を目にしたことがあると思うのですが、「気持ちを込めたところで歌い方って変わるの?」と、そのニュアンスがボヤッとしている方もいらっしゃると思うんです。

特にキャラソンの場合は、自分の意識ではなく、キャラクターの気持ちや考えを優先して歌うものだと思うので、自分にはない感情で歌うことがたくさんあります。

そういった“歌に感情を乗せるスキル”は、アニメでの“演じる”という行動を通して身についたものだと思います。

 

──感情の引き出しを増やすために意識されていることはありますか?

 

楠木 より論理的な部分や技術的な部分は、現場で先輩の演技を見ながら分析し吸収してきました。感情的な部分に関しては、いろいろな経験をすることによって表現の幅が広がっていくものだと思っています。なので今まで学生だったところから社会の中に飛び出して、辛いことや悲しいことも含めたさまざまな経験が、演技の感情の動かし方として活きているのではないかと思います。

 

「ハミダシモノ」はキャラクターや自分自身にも重ねられる楽曲に

──ご自身の音楽に影響を与えていると感じる歌手の方はいらっしゃいますか?

 

楠木 物心ついた頃から車の中で聴いていたBONNIE PINKさんは、無意識下に楽曲的な部分で影響を受けていると思います。学生になってからは、酸欠少女さユりさんやハルカトミユキさんの音楽を聴いていました。マイナスな感情の部分を描きながらも、誰かを支えるようなお二人の歌詞の書き方に初めて触れた時は衝撃を受けました。私もお二人のように独自の世界観を持ちつつも、誰かを支えられるような歌詞を書きたいと思っています。

 

──1st EPハミダシモノ」の収録楽曲を聴いていても、誰かを支えるようなメッセージとともに、楠木さんの“等身大の心情”が歌詞の中から感じられました。

 

楠木 今回収録されている「ハミダシモノ」以外の楽曲は、すべて10代の頃に作詞したものです。せっかくのその頃の気持ちを残せる機会だったので、大人びて書くことよりも、10代のうちにしか持てない感情や考えを意識しました。より等身大のむずがゆい部分や瑞々しい部分を残した歌詞にしたいと思っていたので、そのように言っていただけて嬉しいです。

 

──表題曲「ハミダシモノ」は、TVアニメ「魔王学院の不適合者〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜」のEDテーマにもなっていますが、作品とリンクしている部分について教えてください。

 

楠木 タイアップ曲ということで、原作の何を描けばEDテーマとして視聴者のみなさんに「来週も楽しみだな」と思っていただけるかを考えた時に、やはりこの作品は、キャラクターみんなが個性豊かで“強い”んですよね。戦闘能力的な強さはもちろん、誰かのために自分を犠牲にできたり、「自分はこうありたい」という目標を明確に持っていたりと、気持ちの強さも持ちあわせているんです。そんなそれぞれのキャラクターが色濃く持つ強さにスポットを当てながら、聴いた方がキャラクターや自分自身にも重ねられるような曲になったらいいなと考えながら歌詞を書かせていただきました。

 

 

──歌詞の中で特に注目して聴いてほしいフレーズはありますか?

 

楠木 「ハミダシモノ」というフレーズは、タイトルにするぐらいそれぞれのキャラクターのことを象徴している単語で、全体的に1コーラス目は作品に寄り添っています。特にサビ直前の「君の強さは僕が知っている」というフレーズには、この作品らしさが詰まっているんです。

アニメも、誰か一人で成り立つお話ではなく、周囲とのつながりや、その人自身がどのような行動をするかによって物語が進んでいくので、自分と向きあうような独白から、「君」という存在が出てくることで、歌詞としての視野も広がるタイミングになっています。「君」と「僕」を誰に重ねるかによって聴こえ方が変わる重要なフレーズになっているので、じっくりと考えながら聴いていただければと思います。

 

 

──レコーディングはいかがでしたか?

 

楠木 とても楽しかったです! 自分で作詞した曲ということもあり、感情の入れ方や盛り上げたいポイントを事前にプランニングしてからレコーディングに臨むことができました。「ハミダシモノ」はメリハリのあるメロディーなので、それを歌い方でも表現したいと考えていました。何回も同じニュアンスのテイクを繰り返していいものを出すというよりは、さまざまなアプローチを試しながら、作曲を担当してくださった重永亮介さんに一番いいものを拾っていただいたので、情感豊かにうまく表現できているのではないかと思います。

 

──MV(ミュージックビデオ)の演出にもこだわりを感じました。特に“手の描写”から始まるのも印象的だなと。

 

楠木 MVの中にドラマパートを入れるパターンもあると思うのですが、「ハミダシモノ」の場合はそれがなく歌っているシーンが多くて、手の描写だけが唯一曲を歌以外で表現している部分になっています。そのシーンは4分間くらい曲を流しながら自分が思うように手を動かしながら撮ったんですが(笑)、手だけで感情を表現することはなかなかないので、私にとっても貴重な経験でした。撮影の前日はすごく緊張していたのですが、撮影が始まったら本当に楽しくてあっという間に終わってしまいました。今後もっといろいろなことに挑戦できたらと思っています。

 



「声優」と「アーティスト」両方100%で

──現在「声優アーティスト」として活躍されている方が数多くいらっしゃいますが、誰か目標にされている方はいますか?

 

楠木 目標にしている方はいないのですが、好きな方はたくさんいます。これまでジャンルにとらわれることなく、好きな音楽に触れてきたことが自分にとってプラスになっていると思います。私は「声優」としてのお仕事も「アーティスト」としてのお仕事も、両方100%で取り組みたいと思っています。「声優アーティスト」としてではなく、「声優」と「アーティスト」。どちらが本業ということではなく、どちらも本気で取り組んでみなさんに認めていただけるようにがんばりたいです。枠にはまることなくさまざまなことに挑戦して、“楠木ともりだからできる表現や歌”というものを発信していきたいなと思っています。あとは音楽の方向性として、いろんな方向に進みつつも、自分の“等身大の気持ち”を曲に乗せたうえで、みなさんの心にも寄り添えるような曲を作っていきたいなと考えています。

 

──“等身大”というところでは、歳を重ねていくことによる音楽性の変化も楽しめそうですね。

 

楠木 そうですね。音楽性が一貫することも大事だと思いつつ、自分が成長することによって楽曲も変わっていくと思うので、そこはみなさんに気長に楽しんでいただけると嬉しいなと思います。

 

 

──「ハミダシモノ」はカッコいいロックチューンとなっていますが、今後歌ってみたいジャンルはありますか?

 

楠木 今真っ先にやりたいのはアンビエント系の楽曲ですね。やはり声優なので、声を武器としていることもあり、それを楽器として使えたらすごく面白そうだなと。ただそれは、これまでの自分のコンセプトとはまた少し違う方向性のものではあるので、主軸はブレずに色んなジャンルに挑戦しつつも、世界観がしっかりしたジャズっぽさのあるものや、アップテンポだけど変拍子があるものなど、みなさんが聴いた時に何かしらクイッと引っかかるような要素を一つひとつ入れていければなと思っています。

 

──非常に楽しみです。最後にファンのみなさんへのメッセージをお願いします。

 

楠木 この度、1st EP「ハミダシモノ」にてソロメジャーデビューさせていただく楠木ともりです。私はメジャーデビューする前からライブなども行ってきたのですが、今回このような機会をいただけて本当に幸せに思います。みなさんからも「おめでとう!」というお言葉をいただいたりご期待を寄せていただいているので、ブレずに私らしく生きつつ、みなさんの期待にも応えられるような楽曲を作っていきます。

また、今は少し難しいかもしれませんが、ライブなどを通じてみなさんと心の距離を縮めていければと思いますので、今まで応援してくださっていた方も、最近私のことを知ってくださった方や、まだ知らない方にも曲を聴いていただきたいと思っていますので、ぜひよろしくお願いいたします!

 

(取材・文・撮影/吉野庫之介)

プレゼントキャンペーン概要

 

 

<賞品>
■楠木ともりサイン入りチェキをプレゼント!

<応募要項>
・応募期間:2020年8月16日(日)~2020年8月23日(日)23:59
・当選人数:2名様
・当選発表:賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます
・賞品発送:順次発送予定
・応募方法:以下の専用応募フォームにて受付

  • <注意事項>
  • ・応募には会員登録(無料)が必要です。
  • ・応募はひとり1回に限らせていただきます。
  • ・抽選結果・発送状況に関するお問い合わせには応じられません。
  • ・当選された賞品もしくは権利を第三者に譲渡・転売することを禁じます。
  • ・カカクコムグループ社員、および関係者は参加できません。
  • ・賞品の発送は国内に限らせていただきます。
  • ・梱包には細心の注意を払いますが、万が一運送中の事故により破損等した場合でも、返品・交換等は受け付けられませんので、あらかじめご了承ください。
  • ・下記の場合は、当選を無効とさせていただきますので、ご注意ください。
  •  同一住所または同一世帯で複数回ご当選されている場合
  •  不正なアカウント(同一人物の複数アカウントなど)を利用して応募した場合
  •  ご当選者の住所、転居先不明・長期不在などにより、賞品をお届けできない場合
  •  ご登録いただいたご連絡先・お届け先情報の不備により、賞品がお届けできない場合
  •  賞品お届け先ご連絡締切日までに、ご連絡いただけなかった場合
  •  ご応募に関して不正な行為があった場合
  •  第三者に譲渡・転売が確認された場合、今後プレゼント応募が出来なくなる可能性があります。

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放送日: 2020年7月4日~2020年9月26日   制作会社: SILVER LINK.
キャスト: 鈴木達央、楠木ともり、夏吉ゆうこ
(C) 2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy

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