「サリーたちはどう道を切り開くんだろう」というイメージで── 「ゾイドワイルド ZERO」第4クールのEDテーマ「名もなき旅」を歌う千田葉月にインタビュー!

2020年08月11日 14:000
「サリーたちはどう道を切り開くんだろう」というイメージで── 「ゾイドワイルド ZERO」第4クールのEDテーマ「名もなき旅」を歌う千田葉月にインタビュー!

現在絶賛放送中のアニメ「ゾイドワイルド ZERO」。その第4クールEDテーマ「名もなき旅」を歌うのが、本作のヒロインであるサリー・ランドを演じる声優・千田葉月さんだ。

千田さんは、本作で声優デビューを果たし、第1クールのEDテーマ「ヒカリ」でアーティストデビューも果たしたシンデレラガールである。まだ右も左もわからない中で、鮮烈なデビューを飾った彼女も、これまで3クールにわたってキャラクターを演じ、さまざまな現場を経験したことで大きく成長を果たしたことだろう。

そんな千田さんが、再び本作のEDテーマを担当。2020年8月11日に、配信シングルとしてリリースされることとなった。

 

前作「ヒカリ」はゆったりとしたミディナンバーだったが、「名もなき旅」は疾走感あふれるアッパーチューンだ。物語も新展開を迎え、怒涛の展開が続く中、千田さんはどんな思いを込めて新曲を歌い上げたのだろうか。

 

 

大先輩・三木眞一郎の言葉に背中を押されて

──お久しぶりです! 「ゾイドワイルド ZERO」のストーリーも新展開に突入して、毎回目が離せませんね。

 

千田 毎回、私も「どういう展開になるんだろう」って気になっています。新しい台本をもらうたびに「うそ! うそ!」って(笑)。

 

──ジェノスピノやオメガレックスみたいな大型ゾイドが出てきて怪獣大決戦みたいな展開になったと思ったら、今度はサリーのお父さんが出てきて。

 

千田 そうなんですよ! そして、「え! お父さんが悪い人なの?」って。

 

──サリーは、実はものすごく複雑な家庭環境にあることがわかったりして、なかなか難しい役どころでもありますし、そのいっぽうでこれまた複雑な設定を語る立ち位置だったりと、デビュー作としては、かなり盛りだくさんなキャラクターかと思うのですが、3クール演じてきての感想を教えてください。

 

千田 共演者の方や音響監督さんとお話することで、いろんなことを学ばせていただきました。日笠陽子さんから「楽しめばいいんだよ」っていう言葉をいただいたり、三木眞一郎さんから「キャラクターから、最後にありがとうと言ってもらえるような役者になるんだよ」と言っていただいたり。

現場が現場なので、ベテランの方もすごくたくさんいますし、目標としている役者さんはたくさんいらっしゃるんですよ。その中で、キャラクターを愛して、最後にキャラクターからも感謝してもらえる役者になる、という三木さんの言葉は一番印象に残っています。

 

 

──では、友達や周囲の反応はいかがですか?

 

千田 役者の友達とかが結構見てくれてて「放送、見たよ」と言ってくれるのが嬉しいし、「勇気をもらった」とか「ちょっと諦めかけてたけど、私ももうちょっとがんばってみようかな」って言ってくれてるんです。それを聞いて「よっしゃ!」「私もちょっと背中を押せたじゃん!」って(笑)。

自分が声優としてやりたいことが、誰かの背中を押したり気持ちを盛り上げるってことだったので、身近な友達がそう言ってくれたことが本当にうれしかったですね。

 

──そんな千田さんが、最大の山場を迎える第4クールのEDテーマ「名もなき旅」を担当するわけですが、1クール「ヒカリ」に続いて再びEDテーマを歌うことはどのタイミングで耳に届いたのでしょうか?

 

千田 お話自体は以前からうかがっていたんですけど、まだ決定したわけではなかったのでどうなるんだろう……と思っていました。本当に歌うことになるというのは、レコーディングの1週間前くらいに聞きました。急遽「これを覚えてきてね。はい! 一週間後!」と音源を渡されて(笑)。だから、1週間でどれだけ深く読みこめるかなと思いつつ、歌を録りました。

 

──前回の「ヒカリ」がミディアムな曲だったのに対して、今回はロックでアッパーな曲ですね。最初の印象はいかがでしたか?

 

千田 ロック系の曲が好きなので、イントロから「かっこいい!」「やりたい方向だ!」ってウキウキしました。仮歌を聴いた時から「嬉しい!」「早く歌いたい」って思って、気分を上げながら曲を覚えましたね。

「ヒカリ」の時は、初めていただいた曲でしたし、「こんなにきれいな曲を歌わせてもらえるの?」っていう嬉しさと喜びがありましたが、今回は趣味嗜好とマッチしていたので、その時とはまた違った喜びがありました。

 

──「ヒカリ」の時から、成長したところ、変わったところはありますか?

 

千田 前回は「とにかく歌う」というイメージで、全部ガンガンって出してたんですけど、今回は「ここは押さえて」とか「ここはこういう風に歌いたいな」というイメージがあったので、それを最初にやってみて、それを受けて「ここはこういうイメージもあるよ」というディレクションをしていただいて、また違った歌い方を試したりと試行錯誤しました。

今思うと、前回よりもリラックスして歌えた気がします。前回はメイクさんとかスタイリストさんとかいろんな方がレコーディングを見ていたので、すんごい緊張していたんですよ。今回はプロデューサーさんとかマネージャーさんくらいしか現場にいなかったので、気楽に歌えました(笑)。

 

──確かにこういう強い歌なので、ガンガン歌い上げるのかと思いきや、ふっとやさしいニュアンスや、いい意味で肩の力が抜けた歌い方になっている印象を受けました。歌う際は、サリーとしての思いも乗せて歌いましたか?

 

千田 そうですね。そういう気持ちを乗せて歌ったと思います。サリーがライジングライガーと歩いているイメージを想像していました。旅感が強い雰囲気の曲なので、そこもゾイドっぽいかな。

 

──これまで半年以上、サリーを演じてきた積み重ねが反映されていたり。

 

千田 反映されてますね。それまでも仲間がいたんですが、物語が進むにつれてさらに仲間が増えて、共和国も帝国も一丸になって地球を再生するという方向に向かっているじゃないですか。それまでサリーはペンダントがないと存在意義を感じられないし、おじいさんの意志というのがすごく大きかったんですが、ペンダントを奪われた時に、このままサリーは落ち込んでいっちゃうのかなと思ったら、レオたち仲間もいるから自分のできることを探していこうというポジティブな方向に変わっていきましたよね。だから、サリーってけっこうすごい子ですよね。そういう勇気は自分も欲しいと思いつつ、サリーも成長しているんだなって感じています。

歌う時は、そんなサリーたちがどうやって道を切り開いていくんだろう、ということを思ったりもしています。

 

──歌詞についてはいかがでしょうか?

 

千田 仮歌を聴きながら「悩むよりも、私もやってみようかな」って、自分も歌詞から勇気をもらえたので、「ちょっとつまずいちゃったな」っていう人も腰を上げてみようと思ってもらえたらと思いながら歌いました。

中でも「運命とは巡り逢うもの」という歌詞が気に入ってて、私、事務所に入ってすぐに役をいただきEDテーマを歌わせていただいたんですが、それって人との縁が大きいというか、ほぼそれだけでここまで来たと思っているんです。だからこそ「巡り逢い」というフレーズが特に深いと思いますね。

 

──レコーディング時の印象に残っているエピソードを教えてください。

 

千田 ラストサビの「大事な絆 離さないから」は何度も録り直しました。私のイメージだと、ここは砂漠みたいなところをひとりでズンズン進んでる場面だったんです。でも「大事な絆」のところで後ろを振り返って仲間と手を振って、仲間や家族だけでなく自分にも「離さないからね」という想いを込めたらいいんじゃない?って、プロデューサーの島崎貴光さんからディレクションをいただいて、「確かに!」「ものすごくいい!」って思いながら歌えましたね。

普段歌う時は、メロディーが気持ちいいくらいしか考えてなくて、こんなにも歌詞の意味や作詞家さん、作曲家さんの思いを想像することはありませんでした。

 

次は爽やかロックを歌いたい!

──これまでに2曲歌ってきて、「歌ってこういうもの」と見えてきたものはありますか?

 

千田 う~ん、まだわからないかもしれない(笑)。

 

──そもそもそんなに歌を歌う人でもなかったんですよね。

 

千田 そうなんですよ。私、プライベートでは全然歌ったりしなかったんで。

 

──アーティストデビュー後、歌うようになりましたか?

 

千田 家の中ではけっこう鼻歌を歌ったりしてるんですけど、友達とカラオケに行ってもあまり歌わないので、そこは変わってないかも。でも、最近は妹と歌うようになりました。妹がけっこう音楽を流しているので、私も自然と歌を覚えちゃうんですよ。だから妹が歌い始めると私も歌いだすんです。そしたら妹が「私の歌を取らないでよ!」ってむくれちゃうっていう(笑)。だから、何かしら音楽に触れる毎日ではありますね。

あとは耳に残っているCMソングとかは自然と口ずさんだりしてます。

 

──デビュー後、人前で歌う機会はありましたか?

 

千田 長崎のイベント(2019年11月3日、4日に長崎県で開催された「Love Fes」。千田さんは3日に出演)で、初めてステージで歌わせてもらいました。司会の方とお話しているときはガチガチに緊張していたんですが、いざイントロが流れてくるとちょっとリラックスして歌えました。

最初は絶対にお客さんの目なんて見れないと思ってたんですよ。だから、みんなカボチャだと思って前を向いていようと思っていたら、普通に人としてお客さんを見ることができました(笑)。

あとはスカイツリーでも歌いました(東京スカイツリータウン4Fスカイアリーナで11月29日から12月25日まで開催された「テレ東冬のあったかパーク」内で、12月22日に行われた「ゾイドワイルド ZERO」スペシャルステージのこと)。凍るような寒さの中、皆さんフルコーラスを聴いてくださって。

 

──ライブ歌唱の感想はいかがですか?

 

千田 爽快というか……。始まるまでは本当にガチガチなんですけど、暖かく見守ってくれる方がほとんどなのでありがたかったです。

 

──今後の音楽活動は、どんな音楽をやりたいというイメージがありますか?

 

千田 まだ今後の音楽活動がどうなっていくかわからないのですが、爽やかロック系をやりたいですね。

 

──じゃあMVも、海とか空とか自然いっぱいな感じで。

 

千田 ……空はちょっと怖いなあ~(笑)。(※千田さんは高所恐怖症)

 

──(笑)。またはヘビーなバンドサウンドの曲を歌ったり。

 

千田 それもいいですね! でMVのロケは廃墟とか。あ、廃墟もちょっと怖いんですけど……(笑)。高所と幽霊が苦手なんです。だから幽霊が出ない系の怖くない廃墟で! 今、すごく楽しく音楽に臨めているので「次はどんなのをやります?」っていうノリなんです。

 

メカもいいけどキャラにも燃える!「ゾイドワイルド ZERO」の魅力

──すごくポジティブに音楽活動ができている感じですね。ところで「ゾイドワイルドZERO」出演が決まったのが、去年の今頃ですか?

 

千田 そうですね。春頃に事務所が決まって、それからオーディションを受けて、役が決まったのが6月とか7月だったので、ちょうどほぼ1年です!

 

──というわけで改めて、この1年を振り返っていただきたいと思います。

 

千田 怒涛すぎて、本当にいろいろありましたね。いろいろな経験ができたんですが、1つひとつをかみしめてというよりは、「あ、もう通り過ぎちゃった」ということの連続だったので、その1つひとつを見つめなおすタイミングがあってもいいのかなって、今は思っています。

 

──それはもしかしたら、「ゾイドワイルド ZERO」が一段落ついたタイミングかもしれませんね。

 

千田 うん。そうですね。

 

──今後の声優としての夢や野望を教えてもらえますか?

 

千田 やっぱりいろんな作品にかかわっていきたいですね。メディアはなんであれ物語に接して、いろんな人の考えに触れたいというのがありますね。

舞台もいいですよね。アフレコスタジオのマイクの前だとちょっと体を動かしたりもするんですが、細かい演技をすることはないんです。そのキャラクターがどういう動きをして、どういうセリフを発するのか、というのは研究していきたいです。

 

──まだまだ夢はふくらむばかりですね。

 

千田 もうやりたいことが多くて! それにこの春に大学も卒業したので、これからは社会人として、大人の女性としてエレガントにふるまっていきたいですね(笑)。

 

──最後に「ゾイドワイルド ZERO」でお気に入りのキャラクターを教えてください!

 

千田 私、女性キャラが大好きなんですよ。シェリー・ハント大佐がディアス中佐に対して「クライブ!」って言う瞬間に「あぁっ!」ってなります(笑)。あとはフィオナさんとギレル少佐もどうなっていくんだろうって。

 

──わははは(笑)。あと「ゾイドワイルド ZERO」のキャラって共和国と帝国と別れているけど、意外と戦場以外では仲良しっていう人が多いんですよね。

 

千田 そうなんですよ! だからカップリングじゃないですけど、そういう期待もありますし、各キャラのバックグラウンドがけっこう重いので、人間ドラマも見どころが多いんですよね。

 

──個人的にレオとリュックの関係が好きなんです。第1話で戦っていた2人なのに、いつの間にかレオがリュックを「隊長」って呼んだりして、リュックの兄貴感がいいなって。

 

千田 わかります! 本当にリュックさんはいい人なんです。ボーマン博士のことも助けてくれたりもするんですけど、「でも俺は軍人だから」って言ったりして、……もうイケメン!って。

 

──多くのキャラクターに個人としての気持ちと、軍属としての葛藤が常にある作品なので、そこに生まれるドラマが面白いですよね。

 

千田 そこに燃えるんですよね。メカもカッコいいんですけど、そういう人間ドラマも見どころで楽しいところがいっぱいな作品です! これからも目の離せない展開が待っていますし、私たちも次の台本が気になりながらアフレコしています。

これからのレオたちの活躍に期待しつつ、彼らがどう進んでいくのか観ていただけると。

そしてEDテーマ「名もなき旅」で、アニメの深みが増してくれたらと思います!

 

──ありがとうございました!

 



【楽曲情報】

■「名もなき旅」千田 葉月

・配信日:2020年8月11日

・作詞:柊木 七音

・作曲・編曲:廣中 トキワ

・音楽プロデュース:島崎 貴光

・音楽制作:スマイルカンパニー

画像一覧

  • 「サリーたちはどう道を切り開くんだろう」というイメージで── 「ゾイドワイルド ZERO」第4クールのEDテーマ「名もなき旅」を歌う千田葉月にインタビュー!

  • 「サリーたちはどう道を切り開くんだろう」というイメージで── 「ゾイドワイルド ZERO」第4クールのEDテーマ「名もなき旅」を歌う千田葉月にインタビュー!

  • 「サリーたちはどう道を切り開くんだろう」というイメージで── 「ゾイドワイルド ZERO」第4クールのEDテーマ「名もなき旅」を歌う千田葉月にインタビュー!

  • 「サリーたちはどう道を切り開くんだろう」というイメージで── 「ゾイドワイルド ZERO」第4クールのEDテーマ「名もなき旅」を歌う千田葉月にインタビュー!

  • 「サリーたちはどう道を切り開くんだろう」というイメージで── 「ゾイドワイルド ZERO」第4クールのEDテーマ「名もなき旅」を歌う千田葉月にインタビュー!

関連作品

ゾイドワイルド ZERO

ゾイドワイルド ZERO

放送日: 2019年10月4日~   制作会社: OLM
キャスト: 野上翔、千田葉月、保村真、日笠陽子、増田俊樹
(C) TOMY/ZW製作委員会・テレビ東京

関連声優

ログイン/会員登録をしてこのニュースにコメントしよう!

※記事中に記載の税込価格については記事掲載時のものとなります。税率の変更にともない、変更される場合がありますのでご注意ください。