【インタビュー】鈴木このみがアーティスト活動初となる7月期TVアニメの主題歌シングルを3か月連続リリース!

2020年07月28日 12:000

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「Theater of Life」は泥臭く、明日を切り拓いていく人の歌です


── では、シングルについて1枚ずつお話をおうかがいします。まずはTVアニメ「デカダンス」のオープニングテーマ「Theater of Life」。「デカダンス」はインタビューの段階では第1話のみ放送済みなんですけど、第1話では後半の戦闘シーンで流れていて、いい感じで本編と混ざり合っていましたね。

鈴木 第1話はクライマックスの戦闘シーンがすばらしくて、それに続いて「Theater of Life」が流れたときは、気持ちが高まりました。「デカダンス」はオリジナル作品ということで、放送直後の皆さんの感想が気になっていたのですが、Twitterでトレンド入りしていたりして、注目されているのを実感しました。同じ日に「Re:ゼロ」も始まったということもあって、私はこの夜は興奮してなかなか眠れなかったです(笑)。

── 一気に2つ来た! という感じで(笑)。

鈴木 はい、すごい作品が2本始まった! と。

── 「Theater of Life」はANCHORさんの作詞・作曲です。楽曲の第一印象はいかがでしたか?

鈴木 かっこよくて、すぐにでも歌いたくなる楽曲でした。「デカダンス」のキービジュアルに描かれた青空のように爽快感があって、冒険が始まるワクワク感に満ちていながら、このままの自分ではいられないという切迫感や、生きてやるという人間臭さがスパイスになっていて、ピリリと辛い曲でもありました。それから音数が多いので、歌うのは大変だろうなと(笑)。

── 歌詞の印象はいかがでしたか?

鈴木 音数が多い分、歌詞もみっちり詰まっていたので、滑舌よく、歌詞をしっかり届けることを意識して歌おうと思いました。サビの最初に「生きている」というシンプルでかつ強い言葉が使われているのが印象的で、ここがこの曲のキモだなと感じました。

── たしかにそこは、楽曲のテーマがダイレクトに出てくる部分ですよね。

鈴木 歌うにあたって、シナリオを読ませていただきました。世界観が緻密に作り上げられていて専門用語もたくさん出てくる作品ですが、メインは人間ドラマだと感じて。それが「Theater of Life」にも表現されていました。ただ漫然と生きるのではなく、明日を切り拓くというのは、私が歌と向き合うときの気持ちと同じなので、自分自身の意思表示として、この曲を歌うことができました。

── オンエアでは聴けない後半に、楽器のソロからコーラスが繰り返される箇所があります。すごく気持ちが高まるパートで、かっこよかったです。

鈴木 ありがとうございます! 今は難しい状況ですが、私はこれからもライブをメインに活動していきたいという気持ちがあるので、2番以降はライブを意識して作っていただいたんです。楽器のソロやコール&レスポンスは、お客さんと一緒に盛り上がれる所ですし、アニメバージョンにはない驚きになっていると思います。

── バックのミュージシャンも、イシダレイジさん(ギター)、PENGUIN RESEARCHの堀江晶太さん(ベース)、ヒトリエのゆーまおさん(ドラム)とロック系の方が揃っていて、迫力満点です。

鈴木 はい、豪華なミュージシャンの方々に参加いただけたんです。バンド感を意識して音作りをしていただいて、それぞれの楽器が生き生きと聴こえてくるんです。どのパートに注目しても、かっこいいサウンドになっていると思います。


── カップリング曲は、作詞が鈴木このみさんで、作曲ナスカさん、編曲the Thirdによる「明けない夜に」。語るように歌っていて、意外性のある曲でした。

鈴木 この曲は反応がめちゃくちゃ気になります。広い世界を感じさせる「Theater of Life」とは対称的に、カップリングでは夜にひとりきりで、自分自身と向かい合っている曲を作ろうと、スタッフと話し合ってでき上がった曲です。

── 内省的な曲というコンセプトがあったんですね。

鈴木 はい。人に振り回されたり誰かと比べられたりすることもあるよね、だけど私はこうしたい、と淡々とつぶやく歌で、ナスカさんに、今、私が考えていることをお話しして、作っていただきました。内省的ではありますが、前向きに人生に立ち向かっているという意味では、「Theater of Life」のテーマと近しいものがあって。今の時代をどう生きていくのか? という問題提起が、2曲をつらぬく軸になっているように思います。

── メロディがなくて、詩を読み上げるに歌う部分は、特に新しいことに挑戦しているなと思いました。

鈴木 その要素も私からナスカさんにお願いして、入れていただきました。私は力強いボーカルのイメージが強いですし、「Theater of Life」もそういう曲になったので、カップリングは逆に語りかけるような曲にしたいんですと。この曲はキーもいつもより低めで、全体的に落ち着いた感じになっています。

── 作詞はいかがでしたか?

鈴木 この内容でいいのかなと、何度も悩みながら書いていきました。なかなか表に出さない、心の奥底で感じていることを書いたので、私の普段のイメージとはかけ離れているんじゃないかなと思って。でも、自分自身で作詞をするということは、本当の自分をさらけ出していくことだと思うので、素直にいつわらざる気持ちを書いてみました。

── 「いつも隣を歩いていた人が いつからかただの通りすがりに」という部分が、僕は印象に残りました。そういうことは自分にもあったなと。

鈴木 大人になって、いろいろな人と出会うことで環境が変わっていくことはうれしいことですが、今まで一緒にいた人と離れてしまうという寂しさも合わせ持っていますよね。でも、通り過ぎていった人からも、私は今も力をもらっていると思っていますし、背中を押してもらっていると思うんです。

── 経験が書かせた歌詞なんですね。

鈴木 デビューして8年になるので、それなりにいろいろなことがあったなあと思っています(笑)。私は今、23歳ですけど、同じような経験がある同年代の人は多いんじゃないかなと。SNSが発達して、人と自分を比べやすい環境になってきて、たとえばインスタを見て、この人みたいにおしゃれな暮らしがしたいとか、ふと自分と他人を比べてしまったりするじゃないですか。でも、本当は自分だけの宝物があるよね、と淡々と歌うことで、眠れない夜を共有できたらいいなと思いました。

── 「明けない夜に」をライブで披露する瞬間が楽しみです。

鈴木 先日の無観客ライブでは歌いませんでしたが、いつか必ず歌いたいと思っています。暗いステージでひとすじのライトに照らされて歌うイメージがあって、ライブでも異質なオーラを放つ曲になると思います。

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