「キャロル&チューズデイ」の音楽ライブレポートが到着! 島袋美由利・市ノ瀬加那・上坂すみれ・大塚明夫らも出演

2020年01月20日 12:100

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TVアニメ「キャロル&チューズデイ」の3回目となるライブ「3rd LIVE ~Mother~」が、2020年1月18日に東京・LINE CUBE SHIBUYAにて開催された。

キャロル&チューズデイは、2019年に放映されたTVアニメ。監督を渡辺信一郎、キャラクター原案を窪之内英策が務め、アニメーション制作はボンズ、音楽はフライングドッグが担当した。舞台は、人類が火星に移り住んでから50年になろうという時代。多くのカルチャーはAIによってつくられ、人々はそれを享楽していた。そんな時代を生きるキャロルという少女が、働きながらミュージシャンを目指す中、地方都市で同じくミュージシャンになりたいと思っていたチューズデイという少女に出会い、2人組のユニット「キャロル&チューズデイ」として火星のスターダムに上がっていくというストーリーだ。


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音楽に強いこだわりがある本作は、海外アーティストからの楽曲提供が多く、劇中歌および主題歌はすべて外国語で歌唱されている。主題歌は全世界オーディションにより選ばれた2人のアーティストNai Br.XXさん、Celeina Annさんがキャロル・チューズデイのWキャストとして曲を歌唱している。


今回開催された「3rd LIVE ~Mother~」では、キャロル&チューズデイのボーカルを務めるNai Br.XXさんとCeleina Annさんはもちろん、Alisaさん(アンジェラのボーカル)、Lauren Dysonさん(クリスタルのボーカル)、J R Priceさん(ピョートルのボーカル)、Maika Loubtéさん(シベールのボーカル)が登場。


さらに、メインキャストである島袋美由利さん(キャロル役)、市ノ瀬加那さん(チューズデイ役)、上坂すみれさん(アンジェラ役)、大塚明夫さん(ガス役)らも出演した。

そのライブレポートが到着したので、以下にご紹介しよう。

 

ライブレポート

「それはまるで奇跡だった。そう、火星の歴史に刻まれることになった奇跡の7分間。これはその原動力となった二人の少女の物語である」という、毎回の冒頭に流れていたガスのナレーションが流れて、ライブは幕を開ける。

最初にステージに登場したのはもちろん、キャロル&チューズデイのシンガーボイスを務めるナイ・ブリックス(Nai Br.XX)とセレイナ・アン(Celeina Ann)。まずは、1クール目のオープニングテーマ「Kiss Me」を歌唱する。続く2曲目は、疾走感のあるポップナンバー「Beautiful Breakdown」。二人の明るいボーカルで、会場の雰囲気がさらに華やかになった。

今回のライブのメインMCを務めるのは、セレイナ。最初のMCでは二人が簡単な自己紹介をして、ナイの英語をセレイナが訳していく。そしてすぐに3曲目の「Army of Two」へ。二人の美しいハーモニーが響く、劇中でも印象的に使われていた曲だ。4曲目の「Day By Day」では、前回のライブと同様、間奏にバンドのメンバー紹介があり、ギター、ベース、キーボード、ドラムがそれぞれソロを披露した。



ここで一旦、会場のライトが落ち、キャロル役の島袋美由利とチューズデイ役の市ノ瀬加那が舞台袖に登場して、ピンスポットが当たる。二人が披露したのは朗読劇。キャロル&チューズデイが、マーズ・ラウンジでの初めてのライブに臨むとき(5話)の楽屋でのやり取りが、生アフレコのような形で演じられていく。朗読劇が終わると、ナイとセレイナが、キャロル&チューズデイがそのときに歌った曲「Someday I'll Find My Way Home」を披露。このようにして、楽曲と朗読劇がリンクしつつ、全24話のストーリーをステージ上でゆるやかに再現していくのが、今回のライブのコンセプトだ。

2度目の朗読劇では、島袋と一ノ瀬に加え、ガス役の大塚明夫が登場。キャロル&チューズデイが、有名アーティストの代役として10万人規模のサイドニアフェスのステージに挑んだ6話の場面を新たに演じた。そして二人が10万人のブーイングを浴びながらも果敢に歌った「Round & Laundry」が、ナイとセレイナによって披露された。

次にステージに登場したのは、アンジェラのシンガーボイスを務めるアリサ(Alisa)。アンジェラが劇中で最初に歌った「Move Mountains」からスタートし、コケティッシュなポップナンバー「All I Want」、2クール目のエンディングテーマ「Not Afraid」と歌い継いでいく。MCでは「相変わらず緊張しています」と言っていたが、堂々たるパフォーマンスで、常に自信に満ちているアンジェラそのものだ。

3度目の朗読劇では、アンジェラ役の上坂すみれが登場。キャロル&チューズデイとの一騎打ちとなったマーズブライテスト決勝(12話)に臨むアンジェラの心境を、「私は魂に火をつける!」と熱演。それを受けて、アリサが「Light A Fire」をエモーショナルに歌い上げた。続いては、シベールのシンガーボイス、マイカ・ルブテ(Maika Loubté)。マーズブライテストでのシベールのように椅子に座ったままで、「La ballade」を歌唱。2コーラス目では立ち上がって、シベールの退廃的な内面を歌とダンスで表現していく。

4番目に登場したのは、ピョートルのシンガーボイス、ジェイ・アール・プライス(J R Price)とダンサーのTACCHI。ダンスパフォーマーでもあるピョートルのステージを、二人が気持ちを合わせて再現していく。「Dance Tonight」も「Love Yourself」も劇中でピョートルが歌ったままの姿を味わうことができた。ピョートルの華やかなパフォーマンスの後は、クリスタルのシンガーボイス、ローレン・ダイソン(Lauren Dyson)の出番に。大物女性シンガーのクリスタルそのものという金髪のロングヘアで、「Unbreakable」を朗々と歌唱。さらに16話に登場した往年の名シンガー、フローラの曲「Give Your The World」をカバーした。

出演者全員の出番が一周すると、ライブはいよいよ後半。アリサが2クール目の曲を中心に4曲を披露。アリサ自身が作詞した悲しみに満ちた曲「Endless」、劇中ではピョートルとのコラボ曲だった「LIGHTS GO OUT」など、アンジェラの心の浮き沈みを表現したパフォーマンスになった。ここで挿入された4度目の朗読劇は、島袋、市ノ瀬、上坂によるサイドニアフェスのライブ前(19話)のキャロル&チューズデイとアンジェラのやり取り。お互いをライバルと認め合う会話に続いて、ナイとセレイナが登場。サイドニアフェスで披露されたアコースティックナンバー「Message in the Wind」を、しっとりと歌い上げた。

5度目の朗読劇は、ガスがマーズグラミーの受賞ライブに臨むキャロル&チューズデイを鼓舞する場面(22話)を大塚が熱演。クリスタルとのコラボとなった「After the fire」では、クリスタルのシンガーボイス、ローレン・ダイソンも登場し、3人で息の合った歌唱を披露した。声優陣全員による6度目の朗読劇を越えると、ライブはいよいよクライマックス。最終話で火星中のアーティストを集めて歌われた〈奇跡の7分間〉の曲「Mother」が披露される瞬間が、いよいよ訪れる。

物語の中では参加していなかったシベールも含めての6人による「Mother」は圧巻。観客は総立ちとなってリズムに合わせてクラップをし、楽曲のラストではアニメと同じように金色の紙吹雪が場内を舞った。歌い終えると自然に肩を組んだシンガー達。それもまた、アニメと同じ光景だった。



ライブのラストを飾ったのは、1クール目のエンディングテーマ「Hold Me Now」。軽快なポップソングを6人が笑顔で歌い、2時間半にわたるライブは幕を閉じた。ライブが終わると、シンガー、声優合わせて出演者全員が今の気持ちをスピーチ。「奇跡の3時間弱でした」という上坂すみれのコメントが、この日のライブを見事に言い表していた。

 


【アニメ概要】
■キャロル&チューズデイ

放映期間:2019年4月10日~2019年10月2日

<スタッフ>
原作:BONES・渡辺信一郎
総監督:渡辺信一郎
監督:堀 元宣
キャラクター原案:窪之内英策
キャラクターデザイン:斎藤恒徳
メインアニメーター:伊藤嘉之、紺野直幸
世界観デザイン:ロマン・トマ、ブリュネ・スタニスラス
美術監督:河野羚
色彩設計:垣田由紀子
撮影監督:池上真崇
3DCGディレクター:三宅拓馬
編集:坂本久美子
音楽:Mocky
音響効果:倉橋静男
MIXエンジニア:薮原正史
音楽制作:フライングドッグ
アニメーション制作:ボンズ

<キャスト>
キャロル:島袋美由利
チューズデイ:市ノ瀬加那
ガス:大塚明夫
ロディ:入野自由
アンジェラ:上坂すみれ
タオ:神谷浩史
アーティガン:宮野真守
ダリア:堀内賢雄
ヴァレリー:宮寺智子
スペンサー:櫻井孝宏
クリスタル:坂本真綾
スキップ:安元洋貴


(C)ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会

画像一覧

関連作品

キャロル&チューズデイ

キャロル&チューズデイ

放送日: 2019年4月10日~2019年10月2日   制作会社: ボンズ
キャスト: 島袋美由利、市ノ瀬加那、大塚明夫、入野自由、上坂すみれ、神谷浩史、宮野真守、堀内賢雄、宮寺智子、櫻井孝宏、坂本真綾、安元洋貴
(C) ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会

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